スクフェス大阪の〆祭り。パワポカラオケ大会(The Ajitama)の安全性を支えたものについて考えてみたり、感想をとりとめもなく書いてみる🥚🥚🥚🥚🥚
◆はじめに
スクフェス大阪2022に参加してきました。
初スクフェス、初登壇、なんてこった、素晴らしいノリ、最高!
朝から廊下で、「行動規範読んどこう」のまじめな話から「そのアイコン食えそうっすね」「いやあなたもでしょう」などとジビエトークまで花を咲かせ(?)た後、インプロヴィゼーションの世界を最高の仲間たちと作ってきました(詳細は別記事書くぞ)
一応アジャイルぽいことしてるけど、知り合いもあまり多くなく、経験も浅い"よわよわ"の自分。
アフターパーティもきっと仲良し同士やプロ同士が話す部屋とか多くて、なんとなく聞いて終わるかなぁと思ってとりあえず聞き専してみてたら
なんか、めっちゃおもろい(パワポカラオケ)のはじまってた!!!!
◆パワポカラオケとは
本家は下記の発表のようです、動画公開されたら見に行こうと思います。
実際にやっていたのは以下のルールです。
・お題に沿って2分で4枚の画像(30秒事にチェンジ)を使って、即興でプレゼンする。
・画像はランダム。もちろんお題とは関係ないもの多発。
みんなが、一瞬でお題と絡めて話すという、即興ワーク。
◆何が起きたか
みんな、お腹痛くなるくらい(引きながら?)涙を流しながら笑い、当たり前のように挑戦し、4つの画像で1つのストーリーを生み出しはじめました。そして、各プロの犯行の数々(最高)により最終的にThe Ajitama(プロポーザル)が生まれました。
途中から来る人来る人、
何やってるんですか⇒実際にやってみる の流れが起こり
夜な夜なAjitamaによる〆の宴が続いていた模様。
(私は日付が変わるころに抜けましたが、それまでに、3、4回上記の流れがありました)
◆「何が安全性を支えていたか」について個人的に思ったものをあげてみる
『安心』
・失敗が当たり前の空間がある
・即座に反応を返してくれるみんなのあたたかさ(笑い声やチャット)
・失敗も楽しい
・解説してくれること自体を称える空気
・一瞬言葉に詰まっても面白い、その絵は仕方ないよ、の一体感
・解説側は無責任で良い
(しょうがないよね、この画像出ちゃったんだから!の前提があるから、チャレンジする人の責任が軽い)
『発見』
・なめらかな説明できてすごい
・なめらかじゃなくても面白すぎてすごい
・その発想はなかったすごい
・その人の個性が光る(飽きない)
・画像から意味を見出すの面白い
・4つを全部つなげるの強い(自然に発生した難易度アップオプション)
『ゲーム性』
・出てくる絵の引きの強さという運要素
(テーマに明らかに合わないもの、不条理系など絶妙なチョイス)
・次は何が起きるのか、起こしてくれるのかのワクワク感
・次は何の画像が出てくるのかのドキドキ感
・その時・その瞬間にしかみれないもの、というレア感覚
・このルール/やり方楽しそう!の発掘
・他の人からスキルを奪って挑戦してみる楽しさ
『中毒性』
・現れたスライドにどう向き合うかに現れる個性(天才の出現)
・つなげるのかつなげないのか、何を目指すのかを目指さないのか、次は何にチャレンジするのか
・やり込むほどに過去の記憶でまた笑える(もう、さっきのそれにしか見えない)
・笑えるから楽しい
そこに初心者もベテランもない。
あるのは、数時間の経験差によるツボに入るポイントの増加具合だけ
・次々生まれる奇跡のパワーワードの数々
・次々生まれる何気ない日常への笑いのツボ
(チェックのシャツ、おじいちゃん、味玉、けん玉、リモコン、牛、整理整頓、5万円…)
『集まった人たち』
・遊び心がある
・ノリがいい
・反応が良い
・人と関わるのが好き
・オープンな気質(ボードゲームカフェの卓に自然と加わるかのような)
・優しい(違うテーマでやりたければ気軽に言える空気)
『フィードバック』
・安心にも集まった人にも被るけど、反応が返ってくるって大事
やっぱ、反応ないってさみしいじゃん?
◆インプロで既視感あるぞ
この、めっちゃお腹痛くなるくらい笑う感覚、そして、この安全なゲーム感、知ってるぞ。
私が知ってる2つのインプロゲーム、足して割ったらこんな感じだ!
スライドの代わりに、○○って☓☓と関係あるんですよね?といったり、ポーズをとって相手にそれを正当化(合理的にそれっぽく説明)してもらったりする。
3年前にインプロに出会ったときに、お腹痛くなるくらい笑うワークにであった、その中毒性。そして、その中での学びがあったから、今日まで細々と続いているんだと思う。
今回のパワポカラオケで、私のチャレンジした1曲
「リラックスするための方法」で、ネイルのキラキラを押して目からビームを出した瞬間は、インプロの感覚でやってた気がする。
インプロの感覚というのを言語化すると、「うまいこと言ってやろう」「目の前の課題にチャレンジ」でなく、「その場でどうにかしよう」を超えて、「浮かんだものをそのまま出しちゃう」感覚。
疲れるというより、どんどん脳みそが、いい感じに緩んできて、考えずに出す感覚が降ってきてたのは私だけだったのか、素朴な疑問が残っています。
笑い疲れたけど脳みそはみんなスッキリしてたのでしょうか?
それとも頭フル回転させて疲れてたのでしょうか?
◆ゲームから学ぶ・つながるって最高だ!
インプロもこのパワポカラオケも、ワイワイ楽しく笑いあってるんだけど、そこには、しっかり安全がある。
だから、ある程度無責任になれてチャレンジができる。
参加する人のマインドセットはもちろん、場(の空気)をうまくコントロールする人がいると、より安全が担保されやすいんだなぁと、改めて実感した。
これが即座にできる人たちが揃ってるアジャイル・スクラム界隈強い。強すぎる。むしろちょっと恐ろしいぞ。
とはいえ。
個人のスキルや背景を気にせず、みんなで楽しくワイワイしながら、知り合い同士も意外な一面見たり、温かい気持ちで笑えたりする時間は素敵。
私はコミュニケーションゲームで遊びたい人(インプロ始めたきっかけもこれ)なので、この〆の時間は、とてもいい時間でした。唯一の難点は今回で皆さんの印象が、あ、あの、味玉の、とか、あ、あの、整理整頓の説明が神がかってた・・・!になってしまうことでしょうか
The Ajitamaの効果と今後については、XP祭りを見るしかないと思っているので、楽しみにしています。
◆余談
ふりかえりカンファレンスで話題になった、ハイネケンの動画
「価値観の違う他人と仲良くなれるか?」
相反する強い主義主張がある2人のペアが、そのことを知る前にワーク・共同作業を通して知りあう。その後、互いの主張動画を見てから、どう思い・行動するか。
目の前の個人に対し、仲間意識が芽生えれば、歩みあいの意識に繋がるというメッセージだと私は受け取りました。
ゲームを通したチームビルディングも、相手を知り、仲間意識が芽生えることで、一歩踏み込んだ域で関わりあえる点が似ているのではとも思ったり。
◆終わりに
今回、フェスの〆に温かい仲間の中にいた居心地の良さはどこかで効いてくると思う。
いつか、あ、あのときの味玉同級生ですね!ってお話できるかもしれない!と思うだけで、私の心理ハードル(み、みんな、つよすぎる人たちだ…!)は、ぐっと下がりました(それでいいのか?)
そうやって、遊びの中から気づいたり学んでいける環境、好きです。
仕事を趣味にはできないタイプの人間だけど、余暇に遊びながら学ぶことなら、できる気がする!
そんな感じで、
スクフェス大阪では、朝からインプロして、昼は学び、夜はトイレで、〆のAjitama祭り(パワーワード)
登壇にあたりお世話になった三河の皆さま、味玉同級生のみなさん、楽しい時間をありがとうございました!!