【薬学部の就活事情】東京理科大学の薬学生の就活Q&Aに答えてみた
こんにちは、株式会社OX3代表の真田です。普段は調剤薬局の運営やオンライン薬剤師に関する事業を行っております。この度は、noteをご覧いただきありがとうございます。
先日、母校である東京理科大学のキャリア学習の時間に講義をしてきました。薬剤師になる6年制の学生ではなく、主に4年制の学生に向けての講義でした。
中身としては、
様々な分野で活躍するOB・OGが、それぞれ20分程度講義を行い、その後座談会形式で学生と質疑応答など、ざっくばらんにお話するというものでした。
率直な感想ですが、
「僕もこんな講義があって欲しかった!!」
です。本当に皆さん良いご経験をされていて、僕自身にとってもためになる話がたくさんありました。母校贔屓をするつもりはないですが、やはり薬学部からの進学先が他の大学より幅広く、同窓会に顔を出してもいろんな話が聞けて楽しいです!
もしこのnoteを学生さんがみていたら、ぜひ東京理科大学を進学先候補の一つに入れてもらえると嬉しいです。
そんなことはさておき、今回はその中の一つ、座談会にて学生さんから受けた質問について僕が答えた内容を書いていこうと思います。
質疑応答集
Q. 大学院には行った方がいいと思いますか?
僕は研究職に詳しくないのですが、おそらく修士課程を修了していないと就職できない企業もあるのではないでしょうか。もし"本気で"そのような職業を目指しているのであれば、進学するべきだと思います。
また、大学院に行って続けたい研究がある場合や、もう少し学生生活を楽しみたいといった明確な理由があるのであれば、進学する価値はあると思います。
ただし「なんとなく大学院に行った方が良さそうだから」という理由で選択するのだけはやめましょう。また「就活したくないから」みたいな理由もダメですね。
この質問をしているということは、現時点でそのどちらも明確にないのかもしれません。まずは、自己分析して大学院に行く必要性をしっかり検討することをお勧めします。
Q. 大学のうちに身につけておいた方が良いスキルはありますか?
まず説明すべきなのは、
新卒採用は「即戦力採用」ではなく、「ポテンシャル採用」である
ということです。
企業の視点で言えば、その企業で活躍できる人材に成長するだけのポテンシャルがあるかどうかを見ています。つまり既に完成された人材(ニワトリ)ではなく、将来有望な人材(金の卵)を探しているのです。
ですから、必要なものをあえて挙げるとすれば、
「ポテンシャルを示す種(経験や思考、成果、自己理解力)」と、「それを言語化し、説明できる力」なのでしょう。
Q. 食品系の研究職に行きたいのですが、どの研究室に入ったら良いと思いますか?
「どこの研究室に行くか」ももちろん多少は影響しますが、それ以上に大事なことがあると考えています。
研究において重要なのは、
「仮説を立て、それを検証するプロセスを設計し、やり遂げること」をどれだけ高い精度で繰り返せるか
だと思っています。
もちろん、仮説を立てるためには前提となる知識が必要ですが、知識は後からでも身につけられます。前述のとおり、新卒採用はポテンシャルを重視するものです。目の前の研究に全力で取り組み、研究プロセスそのものを磨いていきましょう。
Q. 院に行かずに就職をしたいのですが、何から始めたら良いですか?
僕はずっと「自己分析」の重要性を強調しています。なぜなら、自分を理解することが、自分にとっての幸せを選ぶための意思決定に不可欠だからです。
しっかりと自己分析をした人は、
自分にとっての正しい選択をしやすい
他人のせいにしなくなる
選んだ道を正解にできる
選択を間違えたときにも、早く軌道修正ができる
一方で、自己分析をしない人は、
正しい選択ができるかどうかは運任せになる
すぐに他人のせいにしてしまう
選んだ道を後悔することが多い
選択を間違えたときに、同じ失敗を繰り返す
自己分析は、自分の長所や短所を表面的に理解するだけでは意味がありません。僕は
と言うことをやりました。
その結果、
どういう意思決定をしたときに自分は幸せを感じているか
自分の本質的な価値観
物事が起こったときの自分はどう言う思考をする癖があるのか
がわかるようになりました。これがわかれば、幸せな意思決定ができるようになるのは、誰にでも一目瞭然ですよね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
少しでも皆さんのキャリア選択の一助になれたら嬉しいです。
実際はこんな淡々とじゃなく、親身に相談に乗りますよ笑
ぜひ感想やコメント、お待ちしております。
またご相談等ございましたら、Xもしくはお問い合わせフォームにてご連絡いただければ幸いです。では!