緊急事態宣言延長
11日までの緊急事態宣言が、月末まで延長されることが決まった。今回の延長で個人的にも大きな影響を受けることになった。就職活動の面接が軒並み延期されることになってしまったのだ。延期になった会社の中には、最終段階まで選考が進んでいたところもあり、5月中に「内定」が出る可能性もあったため、正直非常に残念だ。
そろそろ、自分の中での政府への不満も限界に近づいている。具体的な道筋を示さない政策の実施、国民への曖昧な説明、責任の擦り付け合い。「もう本当にいい加減にしてください」という感じだ。海外に目を向けると、イスラエルのようにほぼ「コロナ前」の生活様式を取り戻しているところもある。ワクチン接種が迅速に行われた国や、初期段階でウイルスを封じ込めた国にその傾向が多くみられる。もちろん国によって、法律の制度が違ったり、文化的、社会的な違いがあるため、一概に「これが良い」、「こうしなければならない」というのは難しいかもしれない。それでも、今の日本の政治、政策はどうなのかなと思う。
夏には、昨年から1年延期された「東京オリンピック」、「東京パラリンピック」が開催される予定だ。しかし、さすがに今のこの状況で実施するのは、冷静に、そして「普通に」考えて無理がありすぎるのではないか。私自身も大学まで「スポーツ」を続けてきて、「スポーツのすばらしさ」というものは本当にわかっているつもりだ。大げさに言うと、「スポーツがなければ生きてこれなかった」くらいのレベルで、スポーツは人生と切り離せないものだと感じている。「五輪」という舞台のために人生をかけて取り組んでいるアスリートも大勢いらっしゃると思う。でも、でもだ。このコロナ禍で、明日の食事さえも保証されない人、医療崩壊で満足な治療を受けられない人、苦しすぎる状況の人がたくさんいらっしゃる。そういった人たちの「想い」は除外して良いのだろうか。置いてけぼりにして良いのだろうか。このまま開催を強行すると、五輪に駆り出される医療従事者が増えることによる影響などで、「市民」への医療の総量はきっと少なくなる。果たしてそれで社会は幸せになれるのだろうか。
「自分が苦しんでいるからみんなも苦しめ」というようなことを論じているわけではない。さらにそのもっと上、「ひとの命」に関わることなのだ。
緊急事態宣言の話から少し逸れて、オリンピック、パラリンピックについての話題となってしまった。緊急事態宣言は、オリンピック、パラリンピックを実施するための政治的要素が大きいという話もある。(真偽はわからないが) それならそうだと潔く言ってもらいたい。いつまでも振り回されるのはゴメンだ。