大学受験英語における「基礎」の割合
大学受験生は夏までに基礎固め、とよく言われます。しかし現実にはこれに当てはまる受験生はごく一部なのではないかと最近は思っています。
英語に関して言えば、最上位層は中学のうちに基礎が身についています。そこまでいかなくても高校の早い段階で到達できている人もいるようです。一方で、高1までの教科書レベルの文法や語彙が身についていないまま受験勉強を始めた場合は、高3(以降)の夏までに基礎を固めるというのは相当に困難です。
逆に言えば、多くの大学受験生にとって受験英語の大半は基礎の学習に費やさざるを得ない、ということになります。しかも、基礎の本当に効果的な学習というのは、受験生にはあまり共有されておりません。このため、基礎をやった気になって、応用だ実践だと言って自称「秋からの受験英語」に取り組んでいるのが多くの受験生の現実だったりするわけです。
実戦演習的な学習を取り入れつつも、基礎の学習を年に一杯くらい続けざるを得ない受験生が、実は相当数いるのではないか、というのが最近抱く偽らざる印象です。