全身オーダーメイド。そのコンセプトの策定方法とは?
前回、オーダーメイドにはコンセプトが必要と書きました。
欲しいモノに対するコンセプトは、オーダーメイドもショッピングも大差ありません。
しかし、ショッピングの場合、お店選びをしている時点でめざしているファッションの方向性は決まっています。ブランドの世界観と自分の方針が合致しているから、お財布さえ許せばそれでいいのでしょう。
オーダーメイドはほぼゼロからのスタートです。まず、どこに向かって進むかを検討しなくてはいけません。
そこで、ぼくなりに自分の外見をどのようなコンセプトにするかを考えました。
服とは自分のために着ると同時に社会の一員としても着るものです。たとえカジュアルでもTPOをわきまえないと怪訝な顔をされるでしょう。
そう考えると、ぼくのようなオジさんがカジュアルウェアのオーダーで攻めすぎるのは「イタい」といえますね。
おしゃれに関する本を読むと大抵「本人に似合う服が一番」と書かれています。そこでまず、どういった服が似合うのかを検討することから始めたいと思います。
ぼくの体型は、身長180cm、体重67kg。スペック的には背が高くてスリム、しかし実際は痩せているのにおなか周りがダブルいている情けない体つきです(だからオーダーメイドに走っています)。
こういう体型は、細めのパンツが良いのですが、年齢を加味すると細すぎないようにしたらいいとのこと。
上半身も細めのシルエットで、おなかの出っ張りを隠すようにする。
首元は狭め、膨張色の明るいカラーや大きめの柄がおすすめ。
靴はボリュームを抑えてスッキリした形がいい等々。
とりあえず、その道のプロの方が築いた理論を参考にしながらオーダー品を揃えていきたいと思います。
次にイメージです。勝手にイメージ軸をつくり、どの辺りに重点を置くか想像してみました。
【1】個性的 9:没個性的 1
【2】文系 8:体育会系 2
【3】アーバン指向 7:ナチュラル指向 3
【4】誠実風 6:不良風 4
【5】ハイソサイティ 6:庶民的 4
【6】装飾的 6:シンプル 4
これらのイメージや普段の気づきなどを頭の中に入れておくと、コンセプトの輪郭がなんとなく見えてきます。
そうして見えてきたコンセプト、あるいは方向性は
『ダンディで爽やか、一般の人とは違う個性的な人』。
もっとイメージしやすい言い方をすると「怪しさを取り除いた竹中直人」って感じでしょうか。
なぜ、「爽やかな」を入れたのかというと、とかくオヤジは渋めとかダークになりがちなので明るい雰囲気に持って行きたかったから。
「個性的な人」というのは、せっかくオーダーメイドするんだったら一般的に出回っていないモノを身につけているって感じにしたかったから。
以上がぼくの外見コンセプトの導き出し方でした。
あなたももし自分の外見コンセプトつくられるのでしたら、勝手にイメージ軸を何本も設け、その中で自分の立ち位置を決め、総合的に自分はどの方向に向いているか、どのポジションが好みなのかを明確化して文章として表現されてはいかがでしょうか?
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