サウンドハウスで高額な機材は買わないほうがいい…かも
※ネガティブキャンペーンではないのでご安心ください。
簡単に話すと、明らかな初期不良品のギター(新品、直輸入品)を購入してしまいました。残念なことに、その不良に気づいたのは返品可能期間の後。そしてもっと残念なことが、音響機器販売店の肝である技術サポートの対応がおそらく国内でも低い水準なのではないかという現実でした。
今回の一件を簡潔に時系列順にまとめ、その際の相手とのやり取り、そして今後サウンドハウスがこのやり方を続けていく上での問題点を、ひとりの消費者目線で少し考えてみました。今後サウンドハウスで高額な機材を買う予定の方は参考にしていただければ幸いです。
なお先に結論を話してしまうと、ありえないレベルの不良品だったので、特例で返品、返金になりました。おそらく話を聞く限り(正直信憑性に欠けていますが)工場での製造過程でのミス、特定のロットで同じようなものが出てくる可能性があるので記事終盤に記載させていただきます。
◯時系列
・7月30日に注文、8月4日に到着
※この間返品期間が過ぎてしまった
・8月20日以降、弦交換およびアーミングアジャスターを取り付け(これがマズかった。部品を独自で取り付けると期間内であっても返品対象外)
・8月20日以降の弦交換直後から異常に2弦だけ外れるのでその度につけ直し(フロイドローズ自体ほぼ触ったことがないのでHowToを見ながら試行錯誤)
・その後もレコーディングの度に外れ、その度に弦を少しづつ切ってはめていたが弦の長さが足りなくなりギブアップ
・9月16日朝、とうとうディスプレイ状態で弦が外れていたので、サドルをバラしたところ、画像のような傷がありました
2弦のサドル内部に深さ0.5mm程のえぐれた傷が3箇所、ブロック自体には傷や亀裂はなし。さらに6弦にも同様の傷があったので、サドルの交換費用だけで¥10,000程(ライセンス品の場合)かかってしまうので、サポートにメールをしました。一度の弦交換では確実に付かない傷です。
※ちなみに一般的なサドル内部の写真は下記。有識者に写真を頂きました。ありがとうございます。
◯新品のライセンス品の廉価版フロイドローズ
◯長期間演奏、一般的な頻度で弦交換を行った8弦フロイドローズ
これらの写真をご覧頂くだけでも私が引いた個体は明らかな不良品と判断でき、念のため自分の方でも集められる情報は集めましたが、あのような傷がついた個体は発見できませんでした。
◯サポートとのやり取り開始
・9月16日21時ごろメールにてサポートに連絡
・原則24時間以内に返信と記載があるが返信来ず。来ない場合は再度連絡をとあったので1日経過しリマインドを送信
・9月18日14時ごろ、リマインドにも返信がないので電話。話は行っているがなぜか保留扱い?になっていた。担当者曰く「仕様です」とのことで、詳細は現物を見ないと判断できないから現物を送ってほしいとのこと(いきなりギターを送れってかなり難易度が高いのです。詳しくはギターの発送方法を調べて頂ければ…)
・当日中に梱包、集荷、発送。9月20日11時に受領された旨のメール。早急に確認するとのこと
・進捗の連絡はなく丸1日以上経過、流石に不安になったので9月21日22時に再度リマインドも兼ねて詳細をメール
・9月22日10時「傷が深いのでパーツ交換して発送しました」との連絡。どこをどう交換したのか詳細もなく不安になったので、12時に電話
・担当者曰く2弦のサドル『のみ』確認、交換、6弦や他の部分は見ていないとの回答。相変わらず傷については「仕様です」としか回答してくれなかったので、全ての部分を確認してほしいと伝え、発送を急遽取りやめにしてもらう
・18時ごろサポートより電話。全弦確認したら全てのサドルに同様の傷が入っており、初期不良品という事で返品、返金扱いになる(この辺で魂が抜けてしまいました)
◯初期不良?の内容がとんでもない気がする
技術担当および、製造過程でブリッジ部分のロックスクリューを異常な強さで締め上げ、それが原因で傷がついたそうです。ただ弦がサドルにめり込む位の異常な強さで締め上げたらインサートブロックは砕け散ると思いますし、ロックスクリュー部分をナメてしまう気もしますが…こればかりは推測しかできません。念のため、Schecterのこのラインナップは購入を控えたほうがいいかもしれません。製造時期は推測になりますが、2020年11月にサウンドハウスに入荷したそうなので、その前後に製造された個体が危ない気もします。技術者の判断の上での推測ですが(正直理解はできない回答です)…。
https://www.schecterguitars.com/guitars/sun-valley-super-shredder
◯9月25日、ギターケースが返送されやり取り終了
この対応がアウトレット品や格安商品なら100歩譲って引くこともできました(それもそれで良くないのでキチンと問い合わせましょう)が、正式な国内の代理店での新品、そして¥87,800という全く安くない買い物。そして問題解決に全く前向きではない、半ば惰性的で、カスタマーの意見を真っ先に疑うサポートの対応、botとやりとりしているのか?と思うくらいの9日間でした。
念の為、今回検品した初期不良のサドルの写真を送ってほしいとメール。以下のような返答がありました。
これが全ての答えなのかなと思いました。
◯個人的結論
結論としては、サウンドハウスで高額な機材を買うのは現状なるべく控えたほうがいいのかなと思いました。上記の対応に加え、ステイホームで諸々の音楽的需要が高まっているのか、営業時間中ずっとサポートセンターがパンク、基本的にサウンドハウスでは入荷時には検品はしないという事なので、今後今回のような商品にあたって同様のケースに発展する可能性が高くなっていると個人的には思いました。
最近ここでSOLAR GUITARSの取り扱いを始めたのはメタラー諸兄には明るいニュースかと思いますが、今一度ご確認ください。
大多数が取り寄せ品です。初期不良の場合は取り寄せ品でも返品ができるとの回答がありましたが、上記のやり取りを読んで頂いてなんとなく何が起きるか理解していただけたら幸いです(実際SOLARを1本ここで買おうと思いましたが、今回の一件でやめました)
先ほど空になったギターケースが届き、色々と疲れたな…と思いながら、今後高額な機材を買う際は少し大変でも実店舗に行き、しっかりと自分の目で見て選ぼう…と決めました。
今後さらにステイホーム期間が続けば、需要が高まると同時に今回のような弊害も発生する可能性が高くなります。別に恨んではいないですし、今後サウンドハウスで買い物もすると思いますが、今回のギターみたいに色々壊れてしまう前に出来ることがあるんじゃないかな…と思いました。壊れたものを直すのって想像以上にチカラを使うので。