お笑いの大規模賞レースへ新たに参入したTHE SECONDは、参加条件が結成16年以上のプロであり、大型賞レースでの優勝経験がない組と、M-1で結果を残しきれなかった人への救済措置とも言える大会となっています。大会名からもそれがうかがえます。実際、昨年は準優勝のマシンガンズが再ブレイクを果たし、大会としての目的を果たした形となりました。ノックアウトステージ、すなわち事実上の本戦に出場したことで「こんなベテラン漫才師がいるんだ」と知られるようになった方もいらっしゃるでしょう。
そこでふと思ったんです。THE SECONDでノックアウトステージに進出した芸人は、M-1ではどれくらいの戦績だったのか。気になったので早速調べてみました。
簡単に結論を申しますと、決勝進出者から2回戦進出者、果ては参戦していない方までいらっしゃいました。早速、順番に紹介して参ります。
その前に軽く注意点を申し上げます。
基本的に一覧ではM-1戦績の他に、結成年とTHE SECONDの戦績も載せてあります。例によってネットで拾った記録をまとめているので、間違っている可能性も考えられます。あくまでも参考程度にお楽しみくださればと考えております。
芸人の結成年は基本的にプロとして活動を始めた、もしくは事務所に所属した時から数えているらしく、アマチュアやフリーの時期をカウントしていない組が存在します。そのため、結成年よりも前の戦績が書かれている場合もあります。
M-1グランプリは出場資格が2010年まではコンビ歴10年、2015年以降はコンビ歴15年でございまして、また、準々決勝が2010年から新設されているなど、大会ルール自体が変化しておりますけれども、分かりやすさを重視するためにひとまとめで一覧にしています。
では、一気に参ります。
1.決勝進出経験者(11組)
2.準決勝進出者(17組)
3.準々決勝進出経験者(9組)
4.3回戦進出経験者(5組)
5.2回戦進出経験者(1組)
6.出場経験なし(2組)
7.おわりに
いかがでしたでしょうか。M-1で決勝に何度も進出した組もいらっしゃる一方で、M-1で苦労してきた方もチラホラいらっしゃるのがお分かりいただけるかと存じます。
最高戦績で分類すると以下の通りです。ついでに割合も載せてみました。
準々決勝以上に進出経験がある、M-1でブイブイ言わせてきた組が8割を占める一方で、3回戦や2回戦での敗退を余儀なくされた組もいますし、コンビ歴の関係で出場できなかった組もまたいらっしゃいます。THE SECONDは、M-1で惜しくも優勝できなかった漫才師だけが活躍できる大会ではないという事実が示された形です。
人間、どこで急激な成長を迎えるか分かりません。M-1に出られなくなってから漫才成長期を迎える組だって当然いらっしゃるはずであり、THE SECONDはそのような漫才師の受け皿になっていると考えられます。
もちろん、この結果はあくまで2024年までの話です。THE SECONDが続いていけば「M-1は1回戦敗退だったけどなんかノックアウトステージには出れた」みたいな組だって出てくるかもしれませんし、M-1が始まった頃には出場資格を満たしていなかった大ベテランがTHE SECONDを獲る可能性もゼロではございません。
「ベテラン漫才師の戦いの場」以上の価値がTHE SECONDには備わっているのかもしれませんね。今回の調査は以上となります。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。