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Today,s レザークラフト 2023/2/21
本日の作業は、依頼されたカービングのセカンドバッグ(最近ではクラッチバッグというそうです)のデザイン案の作成です。
依頼された方は、H170 W260 D60 程のサイズのブランドの物を使っておられました。
少し柔らかめの革で、内側に縫い代が入っている、所謂袋物の作り方をされているもので、使い勝手を変えて欲しくない、という内容でした。
昔、カービングをしていない革でビジネスバッグを作った事はあるのですが、その後は財布やペンケースといった小物をメインに作って来たので、久しぶりに少し大きなものを製作することになりました。
胸が高鳴る!ちょっと恐怖もあるけど!
という訳で、寸法やスタイル等をお客様に提案するために、デザイン案を作っておりました。
※私はデザイン案・図柄は全てClipStudioでデジタル画で描いています。
細かい修正がしやすい・着色できる・線画だけにも出来る・プリントアウ トすればそのまま提出できる・何枚でも同じものが出せる
と、大変便利です!
デザインは任せるよー!と言って下さるのですが、カービングはここがまた難しい!
基本的に私はシェリダンスタイル(っぽい)なので、モチーフが花です。
更に余りゴツくないカービングだと自分では思っているので、一歩間違うと花が全面に出すぎて、男性が持つには・・・というものになる危険性を孕んでいます・・。
小物ならまだしも、それがセカンドバッグともなると、慎重にならざるを得ない。ガクブルを禁じ得ない。
(基本方針)
・モチーフをリアルな花には寄せず、図柄に少し寄せる事
・枠線を描かずにカービングの彫りを目立たせる事
・バスケットの面積を増やすことで、花を目立たせない事
・蔓や蔦を極力正円に近づける事で少し無機質に
という方針でデザインラフを描いていました。
その結果、出来たのが下の2案。似通ってますが(笑
![](https://assets.st-note.com/img/1676907057547-J2oKsmQWHO.jpg?width=1200)
右紙下にある寸法図がお客様の持っていた物と同型なのですが、革の厚みなんかの制約でどうしても左紙下の物になってしまうので、その点も含めてお客様と相談する予定です。近所なので明日持っていきます!
製作依頼に対して、こうしてきっちりとデザイン案を描いたのは初めてだったので、実はかなり時間がかかりました。6・7時間かかった気がします。本当はもっと書き込んで、お客様が品物を具体的にイメージ出来るようなものを提出したいのですが、如何せん自分の絵の技量が足りないので精進です。
カービングは製作してる自分はイメージできても、結果できた製品がお客様のイメージと違った、という事が起こりやすい製作法だと思います。
決して安くもない製品なので、お客様と製作者が同じイメージを持って商談したいので、絵の技量は必須技術かな、と最近思うようになりました。
私はまだレザークラフトで食っている、と言えるほどの腕も経歴も無いですが、何に時間をかけるべきか、という事を常考えながら制作活動しないといけませんね。
どうやって時間を削るか、は自然と考えますが、商売となるとそちらばかりに目が行ってしまうので・・・。