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思い出に残る埼玉のエピソード【OWLオムニバス】

こんばんは、あしかです。

OWL magazine書籍化、第一弾『〝サッカー旅〟を食べ尽くせ! すたすたぐるぐる 埼玉編』は、現在クラウドファンディングで先行販売中です。

9月23日まで受付していますので、まだお持ちでない方!このチャンスにぜひゲットしてくださいね!

あっ、今回はクラファンのご案内ではないのでした。
今月のOWL magazineのオムニバス記事企画です。

この企画では、OWL magazineに寄稿しているメンバーだけでなく、読者を中心としたコミュニティOWL's Forestのメンバーも参加しています。

OWL's Forestでは、オムニバス記事への参加以外にもたくさん楽しい事があります!!メンバー間の交流はもちろん、ラジオ番組の制作・企画などにチャレンジする創作活動を行っています。出版企画の会議をのぞき見することもできます。

興味を持たれた方は、下のページをクリック!

『すたすたぐるぐる 埼玉編』書籍の完成を間近に控えてメンバーの機運が高まっているなか、今回のオムニバスは「埼玉」をテーマにお贈りします。

憧れた本拠地「埼玉県」(大城あしか)
NACK5で食べるカップヌードルがなぜあんなに美味しいのか。
(さとうかずみ@むぎちゃ)
「埼玉のことをこんなに考えるのは最初で最後だと思う」(矢島かよ)
-- 以下、有料 --
あの歌の風景は、埼玉にある。(キャプテンさかまき)
埼玉と言われるとにんまりする理由(中村慎太郎)

憧れた本拠地「埼玉県」

(大城あしか)

福岡で生まれて千葉で少年時代を過ごし、中学生から社会人になるまで福岡に住んでいた私にとって埼玉県は憧れの土地であった。

中学2年の頃、千葉市の幕張から福岡市の中学校へ転校することになり、初めてできた友人は校長室で知り合った同じ転校生のKくんだった。

「僕たち転校生は絶対に同じクラスにならないよね。でもこれからよろしく」と話をしていた。

始業式が終わり、校長先生からそれぞれ在籍するクラスの発表があり、Kくんは3組、私は7組の教室へ予想通り離れ離れになった。

休み時間に、Kくんと廊下で話をしていると、そのつながりで3組のクラスメートと仲良くなっていく。

そのクラスメートは、プロ野球の西武ライオンズの応援団で活動していた。

Kくんを含めて放課後よく遊ぶようになり、ある日「西武の試合を観に来ーよ(来なよ)」と誘われた。

当時の福岡には「ダイエーホークス」があった。本拠地は平和台球場。

ある日、おそるおそる平和台球場のレフトスタンドへ訪れると、特注の法被を身にまとった友人が太鼓を叩いて応援する姿が目に入った。

なんだかとても輝いて見えた。

それから、その友人に勧誘されて私も西武ライオンズ私設応援団の一員となった。

ライオンズは、もともと平和台球場を本拠地としていたのだが、球団身売りにより埼玉県所沢市へ移転した。

私たちが応援しているライオンズはビジターチームで当然だが、相手は常にホークスだった。

新たにホークスの本拠地になった平和台球場が九州ライオンズファンの「ホームスタンド」であったが、やはりいつかはライオンズの本拠地「西武ライオンズ球場」で応援したいという憧れの気持ちを抱いていた。

まだ中学生だったので埼玉県まで遠征に行くことは叶わず、時は流れて1999年に西武ライオンズ球場は「西武ドーム」に姿を変えた。

2002年、私は社会人になっていた。

パシフィック・リーグを制したライオンズは日本シリーズへ進出。

福岡の応援団の仲間たちで、西武ドーム応援ツアーが組まれることになり、初めて本拠地へ行く機会が訪れた。

初めての本拠地、埼玉県所沢市には関東で応援する仲間たちがたくさんいた。

彼らは関東から福岡に来てくれて、共に応援をする「戦友」であった。彼らと西武ドームで会えることがなんだかとても不思議だった。

2002年日本シリーズは、セントラル・リーグ覇者のジャイアンツが4-0で日本一を飾った。

初めての西武ドームでの応援は、2試合のみで幕を閉じた(3,4,5戦が西武ドームの試合であったが、4タテされたので4戦目でシリーズは終了)。

憧れの土地、埼玉県でライオンズを応援した思い出は苦いものになったが、その後は何度も足を運び楽しく、嬉しい思い出もたくさんできた。

もちろんサッカースタジアムの、駒場、埼スタ、NACK5にも幾度か足を運びさまざまな思い出ができた。

いま、なかなかスタジアムで声を出して思うように応援することができないが、また憧れの埼玉県で思いっきり歌いながら応援できる日を心待ちにしている。

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大城あしか
アビスパ福岡、埼玉西武ライオンズを応援している千葉県民。OWL magazine新人ライターだが、所信表明はまだ書いていない。2021年9月に創業した株式会社西葛西出版の副社長に就任。
Twitter


NACK5で食べるカップヌードルがなぜあんなに美味しいのか。

(さとうかずみ@むぎちゃ)

勝手に私的高校サッカーの聖地 NACK5スタジアム。

埼玉と言うと、イチオシが NACK5スタジアムで寒い中、高校サッカー観ながら食べる売店でスタジアム価格で売られている

カップヌードル。

なのだ。

勿論、埼玉県と言えば、大宮アルディージャ、浦和レッズ、埼玉西武ライオンズ…クレヨンしんちゃんの舞台、川鍋良祐を産んだ春日部、 草加煎餅、東武線とJR線の交差点栗橋、時が人を結ぶ川越に、秩父夜祭…うん、いくらでも出てくるな。

しかし、 NACK5で食べるカップヌードルが本当に美味しいのだ。

一番近いアウェイじゃと、乗り込む大宮アルディージャvs栃木SCのシーズンが終われば、

全国高校サッカー選手権大会を観に、また訪れる冬のNACK5スタジアム。

駒沢でも、西が丘でも、フクアリでも、オリプリでも、駒場でもない、 NACK5スタジアム。

目当ての高校を追い掛けて、他の会場に行くことも当然あるが、どこの高校のグループ、トーナメントの山になろうが、 「高校サッカー選手権大会を観にNACK5スタジアムに行く」のだ。

メインスタンドはね、寒いんですよ。陽が当たらない。

刻々と時間と試合が進んでくると、我慢できず、日向を求めて、太陽の角度と共にバックスタンドに移動するくらい。

寒いメインスタンドで。

暖を求めて、売店へ。

300円か…350円だったかな。けして安くないけど

「普通の」日清カップヌードル。

お湯を入れてもらい、割り箸と共に手元に。

こぼさないように、でも急いで 、カップの温かさと、蓋から漏れる匂いにワクワクしながら席に戻る。食べ頃3分にはちょうどいい。

そこで口にするカップヌードルが本当に美味い!!!

家で食べるそれと何が違うと言うのだろう…。

NACK5マジックか、高校サッカーマジックか、この季節が魅せるイリュージョンか。

とにかく美味い。美味いの。

毎年、それを体感したく 冬のNACK5スタジアムを目指すと言っても過言ではない。

高校サッカーを楽しむ埼玉の正月は、氷川神社参拝に、参道の氷川だんごに 小林屋のおせんべい、そしてNACK5スタジアムのカップヌードルでフルコンプである!!

この冬には…味わえるだろうか。

高校サッカーの感動と、最高美味なカップヌードル…

さとうかずみ@むぎちゃ
ヴィアティン三重、栃木SC、そして船山貴之のサポーター。OWL magazine代表の中村慎太郎に「サッカー界には彼女を表現する語彙がない。」と言わしめた。主な執筆記事:『サッカー旅の正装、レプリカユニフォームの正しい使い方』
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「埼玉のことをこんなに考えるのは最初で最後だと思う」

(矢島かよ)

中村氏から「本が作りたい」という相談を受けたのが今年3月。

OWL magazineのメンバーで西葛西に集まっていろいろ話し合ったのが4月。

そこで、最初の本のテーマが「埼玉」に決まった。

正直「埼玉」の本に乗り気じゃなかった。

所沢生まれではあるけど愛着はないし、地元に友人がいるわけでもなく、帰るつもりもない。

私にとってはただ「子どものころ住んでいた場所」というだけであって、とくべつ書きたいことがあるわけでもない。

まあ、書籍制作を全般的にみていく担当だし、執筆には加わらなくてもいいか、と思っていた。

思っていたのだが、気づいたら短文を2本も執筆していた。

「地元の食文化とマスコットについて」と「さいたま郷土かるたとマスコットについて」の2本だ。

どんなときでも助けてくれる存在、マスコット。

埼玉に関係するマスコットについて、皆さんはどれだけご存じだろうか。

アルディ&ミーヤ?

ニート一家?

コバトンとさいたまっち?

レオとライナ?

いいんです、知らなくてもいいんです。

今日はこれだけ覚えてください。

「新座市のマスコットの『ゾウキリン』はかわいい」

新座市内を通る西武バスでは、ラッピング車両が運行されている。

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はいかわいい!

新座市といえば「雑木林」が有名なのだが、その「ぞうきばやし」を「ぞうきりん」と読み間違えてやってきたのがこの子、キリン模様のゾウの「ゾウキリン」だ。

私のマスコット好きの原点は、サンリオ好きというところにある。

ご当地キティに関していうと、残念ながら他の地域に比べ、その数はものすごく少ない。

提案すればたいていのってくれるキティさんが仕事をしていないということは、まず「提案」をしていないのだろう。

埼玉ということろは、とにかくプロモーションが下手なのかもしれない。

中村氏がいつまでたっても「加須」を読めないのも、きっと、アプローチが下手なせいなのだろう。

ということで「ゾウキリン」のついでに、このマスコットも覚えておいてほしい。

加須青年会議所のマスコットキャラクター「こいのぼりん」(写真右)だ。

ちなみに、写真左は、滑川町のターナちゃん。

この状況でよく笑っていられますね。

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「加須(かぞ)」と「滑川(なめがわ)」。

どっちも行ったことないけど、これを機に覚えていただける方が増えたら嬉しい。

この半年で、一生分くらい埼玉のことを考えていたように思う。

そんな本が、もうすぐ完成する。

47都道府県制覇するつもりであるこの「すたすたぐるぐるシリーズ」の1発目がまさかの埼玉。

なぜ最初が埼玉なのか、埼玉には何があるのか、こいのぼりんは登場するのか。

「埼玉のことをこんなに考えるのは最初で最後だと思う」という気持ちを込めて、鋭意製作中である『〝サッカー旅〟を食べ尽くせ! すたすたぐるぐる 埼玉編』。

多くの人に手に取っていただけたら嬉しい。

そして私は、所沢のカフェでこの記事を書いている。

矢島かよ

OWL magazine出版化プロジェクトの制作部門担当。名古屋グランパスサポーターで、マスコットはどのクラブの子もみんな好き。
主な執筆記事:『スタジアムでテレワーク?! 記者席で試合が見れる?! 話題の「テレワークスタジアム@豊スタ」に行ってみた!』
https://note.com/pika_at/n/n4c69643e9594
https://note.com/pika_at/
ここからは、有料公開にさせていただきます。

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執筆陣には、OWL magzine代表の中村慎太郎、ノンフィクションライターの宇都宮徹壱さんの他、川崎フロンターレや鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、北海道コンサドーレ札幌、V・ファーレン長崎、東京武蔵野ユナイテッドFCなどなど全国各地のサポーターが勢ぞろいです。

是非、購読をよろしくお願いします。

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