命名:環七ダービー 東京23FCvs南葛SCの怖すぎる因縁と輝かしい未来
江戸川区と葛飾区について、皆さんどのくらいご存じだろうか。葛飾区については『こち亀』があるからある程度イメージが湧くかもしれない。しかし、それ以上となるとどうだろうか。江戸川区については葛西臨海公園と地下鉄博物館の名前を挙げる人はいるものの、それ以上知っている人は元居住者くらいのものだ。
江戸川区には東京23FCがあり、葛飾区には南葛SCがある。
この2つのクラブは関東1部リーグに所属しているため直接対決が行われる。隣町同士の試合なので、これをダービーと呼ぶ人もいる。一方で、親愛なる大宮っ子はこんなことを言う。
確かに住んでいないとわからない。ただの隣の地域にみえる。しかし、江戸川区、葛飾区、足立区の3区はもっと「恐ろしい関係」にあるのだ。
まず位置関係を見てみよう。中村のフリーハンドで書いた模式図なので正確性はないものの……。こんな感じ。
一番北にあるのが足立区。真ん中が葛飾区で、南が江戸川区である。南葛のホームスタジアムとして現在使われている奥戸の陸上競技場と、東京23FCの江戸川区陸上競技場を青の◎で記した。ついでながら弊社の位置は星形で記した。
ご覧のように電車では東西にしか移動できない。だから、葛飾区も足立区もよくしらないし、親しみも湧かない。江戸川区南の葛西・西葛西に住むわれわれにとって縁があるのは、浦安、砂町、門前仲町、日本橋、大手町などである。
葛飾区についてはあまり詳しくないのだが、新小岩に住む人にとっては、錦糸町、亀戸や、秋葉原あたりが出やすいはずだ。南葛SCの所在地に近い立石などを含む京成線についてはまったく馴染みがないのでよくわからない。もっとも、中村の母校である私立安田学園高校には立石や四ツ木、柴又のあたりから来ている友人は多かった。
足立区の事情については何も知らない。足立区についてはサッカーの文脈とはまだ絡んでこないため、ここからは葛飾区と江戸川区に話を絞る。
さて、この2区は、通勤・通学などの日々に暮らしについては、「東西」のラインを使うためまったく縁がない。しかし、環状七号線、通称環七という幹線道路で繋がっているのである。そして、昭和のころ、環七を駆け抜けたのが半グレ集団、暴走族であった。
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