高知へのサッカー旅は、地方競馬へと移ったエリート馬と共に。
この記事は恋する主婦サポーター、むぎちゃさんこと、さとうかずみさん(twitter)に寄稿して頂きました。「推しを見つけた時のダッシュはサラブレッドをはるかに超える女」ことかずみさんの文章を是非お読み下さい。
OWL's Forestのメンバーによる寄稿ということで無料公開させて頂いております。
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2021年8月某日。
毎日の、東京のコロナウイルス新規感染者数の報道に、うんざり。
私の住む地も「県版緊急事態宣言」が発令され、相模原ギオンスタジアムへの栃木SCの遠征を諦める。
代わりに某ハンバーガーチェーン店で「#ハワイなう」とSNSにUP..…。
虚しい。
そのSNSには、旅行をキャンセルした……、イベントが中止になった……、などと嘆く同志たちのつぶやきも流れてくる……。
虚しい。
わかっちゃいるよ。
わかっちゃいるが、このモヤモヤどこにぶつけたらええねん。
満たされるのは、リゾートっぽいハンバーガーと、トロピカルカラーな飲み物に満足するお腹だけである。
イヤホンからは大好きなTUBE。
そういえば週末で、競馬が行われている時間。
競馬ファンには怒られるんじゃないかと言ううくらい、私は競馬を知らない。読みも勝負もしない。
でも、モバイルで気に入った名前のお馬にBETする。
インスピレーションとフィーリングで100円だけ賭ける。
あたりか、はずれか。駄菓子屋のくじくらいの軽い感覚で。
100円で120円付けばlucky!
そんな感じで欲がないからか、まだ競馬を楽しむようになり日は浅いが、Totalでは勝っている。
じつは万馬券、100円が5万円に化けた経験もある。
イヤホンから流れる大好きなTUBE。
TUBEのヴォーカリスト大好きな前田亘輝氏は多数競走馬を所有している。
儲けるつもりも、馬を見る目もない私は、当然のように、前田さんのお馬なら無条件にBET。
愛する前田亘輝のお馬の出場レースを逃さないように、追いかける方法を知りたくて、競馬の師と仰ぐ知合いに尋ねた。
そして、気付いた。
競走馬はまるでサッカー選手だな。
今1番推しのお馬「ノブカナロア」は血統は申し分無い馬らしい。が、中央競馬を1度走っただけで、転厩。
今は、高知競馬に居る。陣営が成長が無いと判断したと思われる。どんな事情か分からないけれど、カテゴリーの低い高知に行ったと言う事は、
競走馬としては一流では無いとハンコを捺された証拠。
という事らしい。
期待されてJ1に入ったが、1シーズンで地域リーグに行った感じ。と、サッカーに置き換えることができる。
詳細はわからないが怪我を抱えていたのかもしれない。
そのまま中央競馬(J1)に居ても引退を早めるだけなのか。
少しでも長く現役として走るりたいとカテゴリーを落としたのか。
中央競馬(J1 )復活を賭けての転厩(移籍)なのか。
どうです?
まさにサッカー選手と競走馬興味深くOVERLAPしませんか……。
嗚呼、愛おしい……。
生きるためのドラマがCROSS OVERSしている……。
サッカーと絡めて高知競馬行ってみようかなぁ。行ってみたい。
高知ユナイテッドSCには、U-16からU-21日本代表、サンフレッチェ広島、ガイナーレ鳥取を経てアイゴッソ高知時代を知るイケメン、横竹翔選手がいるしな!
彼は、どんな想いで、今のカテゴリーでプレーしているんだろう。
いや、Jリーグ加盟を目指す高知ユナイテッドは、余生を楽しむサッカークラブとはちょっと違うかな。高知の県リーグについて知りたいな。覗いてみたいな。
こうして、また。
緊急事態宣言下。
ひとつの遠征旅を諦めた昼下がりに、愛すべきサッカー選手と競走馬の運命の共通点を見つけた。
そんな想いを馳せる旅を見つけた。
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サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…
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