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何にお金を使った?①(〜2022年4月分)

家計調査(二人以上の世帯)
2021年(令和4年)4月分 (2022年6月7日公表)

1世帯当たり 304,510円

総務省が2022年6月7日に、同年4月分の家計調査報告を公表しました。
公表値から、個人や家族が生活を維持するために、商品やサービスを購入するめに使った支出(消費支出)がわかります。
全国約9千世帯を対象として、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査した結果です。
4月公表値のポイントは以下になります。

消費支出
消費支出(二人以上の世帯)は, 1世帯当たり 304,510円
前年同月比 実質 1.7%の減少 名目 1.2%の増加
前月比(季節調整値) 実質 1.0%の増加

実収入
勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は,1世帯当たり 539,738 円
前年同月比 実質 3.5%の減少 名目 0.6%の減少

総務省統計局のサイトから)

2000年以降の支出推移

政府統計の総合窓口「e-Stat」では、2000年以降のデータを取得できました。
消費支出(二人以上の世帯)は、毎年12月に大きなピークを迎える凹凸の大きい折れ線グラフが描けます。
全体を見ると、減少傾向です。
傾向線(点線)を描くと、傾きが約「-3.6」とマイナスの値でした。

データは政府統計の総合窓口「e-Stat」(総務省統計局)から取得

※ただ、正確には物価上昇や下落などの物価変動部分を取り除いて年度比較をすべきだそうです。それらを反映した実質値のデータが見つかリませんでした。減少傾向は、物価が下がった影響も考えられるかもしれません。

増えた支出、減った支出

消費支出は約270種類の項目に分別されています。
支出目的により以下のように大別できます。

  • 食料

  • 住居

  • 光熱・水道

  • 家具・家事用品

  • 被服及び履物

  • 保健医療

  • 交通・通信

  • 教育

  • 教養娯楽

  • その他の消費支出

ここ10年ほどを見ると、増加が目立つのは「食料の支出」、減少が目立つのは「その他の消費支出」です。
「その他の消費支出」には、理美容サービス/用品、交際費、こづかい、たばこなどが含まれます。

「食料の支出」と「その他の消費支出」

2020年に「教養娯楽」減少

新型コロナウイルスの影響が大きく見られるのは宿泊や旅行を含む「教養娯楽」です。
最初の緊急事態宣言(2020年4月16日に対象を全国に拡大)前後から大きく落ち込んでいます。

「教養娯楽」と「交通・通信」

「交通・通信」も同様に影響を受けていると思ったのですが、「教養娯楽」に比べると早く回復しています。
「交通・通信」には通勤・通学だけでなく、自動車購入や維持費、携帯通信などが含まれている空のようです。
「交通」だけで集計すると、「教養娯楽」同様の傾向が見られるかもしれません。


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