ひもかわうどん ・なぜか好き/その2
うどんが好きである。
出身が小麦の名産地であるためか、子供の頃は主食は米とうどんが半々に近かったように覚えている。
今回のテーマ「ひもかわうどん」は、幅広く薄い麺で、主に関東で食されている。
きしめんよりも幅広いイメージであるが、上記Wikiの通り麺の幅での区別はされていない様子。また、起源も東海地方という説もあるので、きしめん、ひもかわは別ものとはいいがたいが、個人的には「とても幅広い麺=ひもかわうどん」という受け取り方で話を進める。
※以下「ひもかわ」と呼ぶことにする。
今の所在地では、ひもかわは生麺では見かけたことが無い。存在はしているのは調べたら出てきたので、販売されてはいるのだが、地域限定なのだろう。
乾麺ならお中元解体セールで入手したことがある。
写真の物がその乾麺であって、ゆで時間10分ほどでこのサイズの乾麺が柔らかくなるのが面白い。
茹で上がりはうっすら透けて見えるほどの薄さで、表面はつるりと光沢のある仕上がり。持ち上げても切れない強いコシがあり、一本ずつ啜るとなめらかに流れ込んでくる。噛むほどに麦の甘さを感じるが、噛まずに飲み込むことで感じる喉越しもまた秀逸。
表面がそういうわけなので、ツユの持ちあがりが少ない点は仕方ないものだと思う。関東風の割り下の強い真っ黒なツユにしたので、そこは濃さでフォロー。
現住所では飲食店で「ひもかわうどん」としては食べることができないが、「きしめん」「平打ち麺」という名目では味わう機会がある。ツユが中京風なので醤油の濃さにさみしさを感じるが、麺の仕上がりについては満足できる店が多いので嬉しい限り。関東ではこれを「ひもかわうどん」と呼ぶのであれば、そういうものだと思えばよいのだろうか。
みなさんも機会があればぜひ。麺食いであれば間違いなく嵌る逸品です。