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消えるもの、残るもの。

(写真は、owl夫が撮影)


2月下旬に突然起きた、ロシアのウクライナ侵攻。
今現在もロシアの侵攻は止まる事なく、全世界を巻き込んだ事態に発展している。
毎日、ニュースで流れてくるのは、爆撃の様子や犠牲になった人達の様子で、遠い国の出来事の気もするが、owl家では遠い国の出来事ではない。

私の夫は、航空業界で働いている。
今の会社ではないが、前職はウクライナの航空会社で働いていた。
そう、写真にある飛行機「ANTONOV」の会社である。
ANTONOV225、別名MRIYAは、ウクライナ語で「」という。
世界最大の貨物機で、ギネスにも認定されていた。
そう、この飛行機は、ウクライナにとっての「」で、「国のシンボル」だったのだ。


…そう、だった


今はもう、MRIYAは居ない。ロシア軍の爆撃を受けて破壊されてしまった

ウクライナ、特にキーフには夫の元同僚達が沢山居て。
Facebookで近況を確認し合っている。
ただ、毎日のように続く爆撃や、一般市民への無差別な攻撃に、夫の心は穏やかではない。


そして、侵攻しているロシア側にも、夫の元同僚達が居る。
少なからず、真実を知る元同僚達が、Facebookに今回の事を投稿したらしいが、プロバガンダで真実を知らない他の同僚が、その事を非難していると夫が教えてくれた。

同じロシアの人間なのに、どうして歪み合っているんだろう(泣)

ニュースにもなっていたが、ロシア国外に住むロシアの人達が、ロシア国内にいる家族とこの話をしても、フェイクだと一蹴されると言っていた。

まるで、第二次世界大戦の時と同じじゃ無いか…

それでも、声を上げて、自身の身を拘束されようとも、この事態を止めようとしている人達が居るのが唯一の希望なのかもしれない。

だけれども。

国連でも、ロシアの侵攻に対して沢山の国が反対の声を挙げているのに、それでも辞めないのは、もう狂気の沙汰としか思えない。

NATOや西側諸国が迂闊にウクライナに派兵出来ないのも承知の上で、ロシアが売った喧嘩は、あまりにも代償が大き過ぎる。

沢山の命(一般市民も兵隊達も)や、歴史ある街並みが消えた。
そしてそこに残るのは、沢山の悲しみや怒りだけだ。


一刻も早く、この最悪な事態が収まりますように。
そう願う事しか出来ないけれど、どうかこれ以上、大切なものを消さないで欲しいと願うばかりだ…