大好きな街、松山に癒しを求めて ーオレンジに染められた愛媛FC観戦記ー
疲れた。
いま住んでいる東京は時間の流れが早くて、すぐにくたびれる。どこへ行っても人混みに圧倒される。関東にいる友達とは休みがなかなか合わず、休日を1人で過ごすときが多くて寂しい。仕事は楽しいけれど忙しくて、精神が擦り減ることもしばしば。
東京を離れて四国に戻るかどうか悩んだ時期もある。上京してから1年3か月が経ち、僕の心には余裕がなくなってきていた。
「久しぶりに四国の友達と会って癒されたい」
そう思ったのは6月中旬。
行き先の選択肢は、18年間暮らした地元の徳島県吉野川市か、大学時代を過ごした愛媛県松山市のどちらかだ。
数分間悩んだ挙句、今回は松山に行くと決めた。上京してから地元には何度か帰省していたけれど、松山には1度も帰っていなかったからだ。
カレンダーを見ると、6月25・26の土日が空いていた。
25日は愛媛FCvs鹿児島ユナイテッドFCを観戦するため、ニンジニアスタジアムに行くことにした。ここには大学生のときにも何度か足を運んだ経験がある。上京してからも愛媛FCの動向は追っているので、久しぶりに生で試合を見てみたい。
そして26日は、キャンパスライフをともに送った親友と会うことにした。何して遊ぶかは全く決めないまま、LINEを開いて「26日そっちに行くけん遊ばんで? よければ25日の夜に泊めてほしい」とメッセージを送ると、2時間後に「いいよ!」と返信してくれた。大学生の頃と同じように、唐突に誘ったにも関わらず遊んでくれることがとても嬉しかった。
1年ぶりに松山へ行ける。友達に会えてサッカーも見れる!
あまりにもワクワクしすぎたせいで前日は3時間しか寝られなかったが、アラームを止めてなんとか起床。6月25日、東京で抱えた憂鬱な気持ちを置き去りにして、僕もりたくろうは成田空港から松山空港へと向かった。
松山が好きな3つの理由
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