Qiitaの低質な記事問題。私はZennに引っ越します 👋
はじめに
Qiitaは、日本のエンジニアコミュニティで非常に人気のあるプラットフォームです。
しかし、記事の質に関する問題があると感じています。
また、Zennとのガイドラインの比較を通じて、エンジニアがどのような選択をすべきかについて考察します。
QiitaとZennのユーザー規模の比較
まず、QiitaとZennのユーザー規模を比較してみます。
Qiitaは歴史が長く、ユーザー数も多いため、多くのエンジニアがこのプラットフォームを利用しています。
対して、Zennは比較的新しいプラットフォームであるため、ユーザー数はQiitaほど多くはありません。
しかし、その分質の高い記事が多く、エンジニアリングに関する深い知見を得ることができます。
私自身、投稿を始めようと思った当初はユーザー規模を理由にQiitaを選択しました。
しかし、今ではその選択を後悔しています。
以下に、その理由を詳しく説明します。
Qiitaでのコミュニティガイドライン違反の記事の増加
Qiitaでは一部の利用者によって、コミュニティガイドラインに違反する記事が多く投稿されています。
例えば、エンジニアリングと関係のない内容、著作権侵害の記事、他サイトの資料のコピペ、タイトルを変えただけで本文が同じ内容の記事の大量投稿、本文が数文字だけのものなどが見受けられます。
このような低質な記事は多数存在しており、通報するのが追いつかないほどです。
運営に連絡しても、「明らかな規約違反と判断される内容については通報有無に関わらず対応を行っているが、通報数が一定数に達した場合にのみ対応する」というルールがあり、自主的な対処は行っていないとメールで回答をもらいました。
いやいや、本文の内容が2文字しかない記事は1年以上放置されてたけど、明らかな規約違反ではないと判断したということ?とかツッコミどころあるのですが。
通報有無にかかわらず対応をしていると言っていますが、放置されているのは事実です。
この結果、低質な記事が放置されるケースが多発しています。
広告収入と記事数の関係
Qiitaは広告収入で運営されているため、記事の数が増えれば広告収入も増える可能性があります。
このため、運営側は記事の質よりも量を重視しているのではないかという声もあります。
多くの記事が投稿されること自体は悪いことではありませんが、質の低い記事が増えると、プラットフォーム全体の価値が下がるリスクがあります。
QiitaのContribution主義と低質な記事の大量投稿
Qiitaでは、Contribution(貢献度)という概念が重要視されています。
利用者は記事の投稿、いいね、ストックなどでContributionを稼ぐことができます。
しかし、このシステムが逆に悪用され、質の低い記事を大量に投稿する利用者も存在します。
また、あからさまな複数のサブアカウントでのメインアカウントへのいいねなども見受けられます。
これにより、サイト全体の情報の質が低下することになります。
実際に、皆さんが時間をかけて書いた記事が1 Contribution、ガイドライン違反を繰り返す利用者が適当な記事を書いて1 Contributionという状況は、公平とは言えません。
私自身は、このような状況に対して不公平に感じています。
さらに、過去にはプレゼントキャンペーンやQiitaのイベントなどで、このようなガイドライン違反を繰り返すアカウントが表彰されたり、イベントに登壇することもあり、Qiita運営としても認めているように見えます。
これにより、他の利用者も「量を稼げば評価される」と誤解し、低質な記事を投稿する動機付けとなっている可能性があります。
例えば、Qiita Engineer Festa 2024では、記事の投稿数によるプレゼントキャンペーンが行われており、こういったキャンペーンも低質な記事の増加に拍車をかけている可能性があるということも補足しておきます。
コミュニティガイドラインにおける質に関する内容の比較
QiitaとZennのコミュニティガイドラインは、どちらもエンジニアリングに関する情報共有を促進するためのルールを定めていますが、その内容には違いがあります。
Qiitaのガイドライン
https://help.qiita.com/ja/articles/qiita-community-guideline
Qiitaのガイドラインは、再利用性・汎用性の高い情報を求めています。具体的には以下の点が強調されています :
再利用性と汎用性:他のエンジニアにとって役立つ情報を提供することが重要視されています。
HRT(謙虚・尊敬・信頼):他者への尊敬を持ったコミュニケーションを推奨しています。
適切な表現:読み手にとって理解しやすい表現を心がけることが求められています。
個人情報と著作権の尊重:個人情報や他人の著作物を適切に扱うことが強調されています。
運営に、なぜあのような記事を放置するのか問い合わせましたが、誰か1人にでも役に立つと判断されれば問題ないとのことでした。
書きかけだろうが、中身のないリンクしか貼っていない記事だろうが、エンジニアやプログラムに関係ない日記だろうが、運営が「誰かの役に立つ」と判断すれば問題ないというスタンスがあるため、低質な記事が放置されることが多いと感じます。
Zennのガイドライン
Zennのガイドラインは、情報の質とコミュニティへの貢献を強く意識した内容になっています :
概要の明確化:記事の最初に概要を書くことを推奨しています。
コンテキストの明確化:記事の背景情報を明確にすることが求められています。
対象読者の設定:誰に向けて書かれているのかを明確にすることが重要視されています。
完成度の高い記事:書きかけの未完成な記事は避けるように明記されています。
これらのガイドラインの違いは、記事の質に大きく影響を与えていると感じます。
Zennは特に記事の完成度や対象読者の設定を重視しており、その結果、質の高い記事が多く投稿されていると考えられます。
まとめ
Qiitaは、日本のエンジニアコミュニティにとって重要なプラットフォームですが、記事の質に関する問題があります。
広告収入やContribution主義が背景にあるため、低質な記事が放置されることが多く、プラットフォーム全体の価値が損なわれるリスクがあります。
時間をかけて投稿しているエンジニアが報われるような仕組みづくりが現在のQiitaには無いと判断し、私はZennに引っ越すことを決意しました。
量より質を重視するZennのガイドラインに共感し、今後はZennで記事を投稿していきます。