やっぱり青マン
四ヶ月ぶりに柳原陽一郎さんのライブを観に行った。
柳原さんの作る歌はどれも好きなのだけど、昔から『満月ブギ』は特に好きで、小学生の頃からずっと口ずさみ続けて大人になった。
いつか、今の柳原さんの満月ブギが聴きたいな…という想いは消えることのないまま。
『やっぱり青マン』は野生の勘のようなものに突き動かされ、間際にチケットを購入した。
根拠は無いけどもしかしたら今回満月ブギが聴けるかもしれない…いや柳原さんが歌う姿を生で観られるならそれだけでとんでもなく幸せなことじゃないか。でも…
と一人で繰り広げていた矢先、柳原さんの公式のXに動画が上がっていた。
鈴木広志さんのクラリネットと柳原さんのギターの少し物悲しげな音の交わり…何の歌だろうと思っていたら、あの名曲が柳原さんの口から流れ出したのだった。
「今宵もシネマで月が泣いている」!!
30秒程の動画に、私は釘付けになった。
私は遂にあの曲に逢えるんだ。
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今回もオリオンビールが売られていた。
この日は二部構成となっており、一部は柳原さんの弾き語りで二部は鈴木広志さんとのステージ。
クラリネットやリコーダーの音色ってこんなに彩り豊かで、楽曲の持つ魅力を更に引き出して違った顔に変えていく楽器だったのか…と驚き、そしてときめいた。
柳原さんが鈴木さんとお会いするのは二回目とのことだったが、こんなに息ピッタリの演奏ができるってすごい。またお二人でのステージが観たいです。
二部の終盤、遂にこの時が訪れた。
柳原さんが、『満月ブギ』は25歳の時に作った曲だと教えてくれた。
名曲の誕生から37年。
南青山の地下の暗がりで、私はこの歌を全身に染み込ませるように聴き入った。
本当に忘れたくない大切な瞬間は、巻き戻せないし閉じ込めておけない。
だから私は自分の中の記憶という録音装置を信じている。五感をフル活用して残すのだ。
いま、私は間違いなく生きている。
何度も何度もそう感じながら聴いた満月ブギは、極上で、格別だった。
「若い頃は誰かに聴かせるために作ってないからどうしようもない歌ばかりだった」と笑っていた柳原さん。
私にとっては今の自分を形成する大切な歌ばかり。
どうかそう言わずに、これからも色んな歌を聴かせてほしいです。
本当に素敵な夜でした。
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この日は三日月のピアスをつけて行った
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生きている証で象徴のようなもの