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名もなき星々

夜空一面を
煌びやかに彩る星々
壮観な風景を作り出す彼らに
名前は無い

しかしながら、彼らはそんな名無しの身の上を気にもせず
ただ自らの色を発し続けて、輝き続ける
誰の目に止まろうとも、止まらなくとも

一心不乱、無我夢中と言ってもいいだろう
そんな彼らなりの輝きは、ふと人々を魅了する

ただ彼らにとって、人々に鑑賞されることなど
どうでもいいことなのだ

ただ光っていたい
その願望、在り方こそが
さらに彼らを飾りつける個性になる

明かりの増えた、甲高い街では
その光は遠ざけられるようだ

その街の物好きな少年は
静寂の夜、山へ出向く
その星々がみせる光景に
少年は首っ丈だ
名前もわからない星だが
少年は見ている、そして心に残す
その輝き、形、色をこそ

星にも命がある
だがその終わりは美しい
まるで、物語の大一番かのような爆発は
彼らの人生の結晶のよう
消えてしまうけれど、確かに残した瞬き

物好きな青年はそれを見て
星々の一生、そして彼らの生き様を心得た
私にも、少しはできるだろうか

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