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鳩山さんも会員だった秘密結社?

近代フリーメイソンは、1717年6月24日にイギリスで発足し、世界中に会員がいる。日本の会員数は約1700人で、ほとんどは米軍関係者などの外国人(2018年時点)。日本人の会員は200人もいない。フリーメイソンには、「ロッジ」と呼ばれる様々な支部があり、それを束ねる中心機関「グランドロッジ」が各国にある。日本グランドロッジは、18のロッジを束ねる(2022年時点)。グランドロッジのトップが「グランドマスター」(任期は1年)。グランドロッジが発行した証明書は、国外のロッジでも通用する。日本グランドロッジには、仕事で立ち寄る人や退職後に各国のメイスンを巡る旅をしている人などが多く訪れる。会員には、徒弟、職人、親方の三つの階級がある。「秘密の儀式」は道徳修養のルールを覚えてもらうもので、会員が劇の形で内容を演じ新たに入会する人を育てる。会員がこの段階になったら次を教えるといった感じで、少しずつ秘密を明かしていく。また、儀式を演じ他人に教えることで、内容を反復し理解する。会費はロッジによって違い、入会費はおよそ4万5000円、年会費が8000円ほどで、その他に義捐金を募る事もある。会費を滞納すると資格が停止され、儀式への出席、葬式や結婚式ができなくなる。

日本グランドロッジは東京タワーに近い一等地、港区芝公園の地上2階、地下2階の「東京メソニックビル」にある。1階は玄関ホールで、入口を通って右側に大きな2枚のステンドグラスが、グラスにはさまれた壁には、2人の人物が彫られたレリーフがある。入口横の内壁には、グランドロッジが発足した1957年以降、グランドマスターを務めた人(PAST GRAND MASTERS)の名前が並ぶ。HONOR ROLLと書かれた壁には33人の名前があり、その中には、第二次世界大戦直後の2人の首相の名、NARUHIKO HIGASHIKUNI(皇族・東久邇稔彦)、ICHIRO HATOYAMA(鳩山一郎)も並んでいる。エレベーターで地下2階に降りると、開いた扉のすぐ先の壁には、一枚の絵画がある。アメリカの国会議事堂の礎石を置くセレモニーの絵には、フリーメイソンの衣装であるエプロンを身につけた初代大統領・ワシントンが描かれている。アメリカでフリーメイソンは、郵便局くらいメジャーな存在で?ワシントンをはじめ、歴代大統領の中には会員が10人以上いる。廊下に並んだ棚には、絵皿、メダル、グラスなどの記念品が収蔵されている。メイスンはもともと、石工の集まりから始まったと言われ、収蔵品の中には建設道具も多くある。棚の向かいにある重厚な木の扉を開けると、100人以上が入れそうな秘密の儀式を行う部屋「ブルーロッジホール」がある。青を基調としたホールの床には、モザイク模様の絨毯。ドーム型の天井には、星空が描かれている。床のモザイク模様は各国共通で、天井には特に決まりがないという。ホールの壁際には客席のように椅子が並び、広々とした空間の中央には、3本の大きな燭台に囲まれシンボルマークが描かれた石台が一つある。シンボルの直角定規は人間の行動を正すことを、コンパスは感情を一定の範囲内に収めることを意味する。正面奥の中央には、グランドマスターの座席があり、テーブルの左側には立方体の原石、右には滑らかに加工された石が置かれいる。原石は、あるがままの人間の象徴。加工した石は、道徳を修め心を磨いた状態を表す。

※ 見出し画像にはPixabayのフリー素材を利用しています。

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