海上で農業?
静岡県浜松市に本社を置く建築スタートアップのN-ARK(ナーク)は、海上に建造物をつくり海水を用いた農業を営む事業を開始。2023年に実証実験を始め、2026年の海上ファーム「グリーンオーシャン(Green Ocean)」販売を目指す。建材には間伐材、木材をつなぐジョイントにはカーボン素材を活用。建物の屋根は雨水を取り込むため逆三角形にし、貯蔵した雨水は建物内部での農業や空調に活用する。海水農業には沖縄県の農業技術スタートアップCultivera(カルティベラ)の技術「モイスカルチャー」を活用する。モイスカルチャーは、特殊繊維によって水を水分気化し、植物に水分枯渇ストレスをかけながら育てる技術。従来の灌漑農法の10分の1の水で、糖度やビタミンが強化された野菜を栽培する事ができる。グリーンオーシャンでは、アルカリ性の海水と酸性の雨水を中和することで海水農業を実現。ホウレンソウや水菜などの栽培を想定している。
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