4分で読める【見取り図はコント力がスゴイ!】のおはなし〜おいっ綾っ、カンッカンッ〜
最近、全国区の番組で目まぐるしく活躍している【見取り図】さんですが、最近ネタ番組でよくみる【南大阪のカスカップルのコント】の凄さ・魅力についておはなしします。
キーワードは『二刀流』
お時間ゆるすかぎり、どうぞ。
《南大阪に在住のカップル》の設定
男が 【力也】(盛山さん)
女が 【綾】(リリーさん)
【力也】が【綾】を道端でナンパして、最初は断られるが、舌を鳴らす音と左の二の腕のタトゥーに【綾】が引かれてカップルになった。という設定。(別ネタでは左二の腕に“綾”というタトゥーを入れている場合もある)
【綾】はコントの中ではいっさい喋らない。
服装は、【綾】は赤に白ラインのジャージ。
理由はわからないが、片眼に眼帯をしている。
【力也】はアディダスの黒ジャージが多く、
パチンコ屋に並んでいるコントでは【力也】は作業服とニッカポッカ姿の場合がある為、普段の仕事は鳶職関係と思われる。
このコント、
とにかくリアルでめちゃくちゃおもろい。
特に大阪人なら8割増でウケてると思う。
MBSの年末番組《オールザッツ漫才》では2018年にこのコントで優勝している。
このコント、
なぜこんなにおもろいのか。
①設定とキャラクターの完成度の高さ
“南大阪”と聞いて大阪の方なら想像しやすいかもしれないが、東京や地方の方はどういう場所なのかイメージが付きにくいと思う。
ただ、【力也】と【綾】の服装、言葉遣い、立ち振舞いなどキャラクターを見ただけで彼らが住んでいる情景が勝手に見えてくる。
情景が浮かぶ事で観る側が、よりコントに引き込まれる、さらにおふたりのお芝居の完成度の高さも引き込まれやすい要因となっていると思う。
②大人ヤンキーという滑稽さ
“ヤンキー”と聞くと特におもろくはないが、“大人のヤンキー”と聞くと、なんかちょっとおもろい。なぜか。
これは《ヤンキー=子供の不良》というイメージがある中、“大人のヤンキー”というと
“体は大人なんやけど、まだ子供の頃の不良やってる”みたいな、“大人ぶってる子供の必死さ”みたいなものが見えてしまうからではないかと思う。
そして、観る側はおそらく大人ヤンキーに対して少しの優越感を感じ、なんかちょっとおもろく感じてしまうのだと思う。
③親近感のある構成
コントでは前半、力也が綾に対してきつく絡むくだりが多かったり、優しくないくだりを見せる事が多いが、後半は結局力也の優しさが見えて最後は仲良しこよしで終わる。
これは恋愛ドラマをギュッと凝縮させたような構成だと思う。だから最初は展開に期待してしまい、最後は笑いと同時になんとなくホッとしてほっこりしてしまう感覚がある。
④秀逸なワードチョイス
コント内で出てくる“補充しとくてシーチキン、マヨネーズ”とか“貯メダル下ろしてええよそれやったら”とか“オデッセイ駐禁来とるがなっ”とか、こういうカップル日常でこんなん言うてそうやなぁというあるあるワードが散りばめられているのが、庶民的な共感を生みおもろさに繋がっている。
綾は一言も発することはないが、力也がうまーく設定の説明を入れながら、情景・キャラを見せていき、その中に【見取り図】さんの真骨頂であるワードセンスの高さを散りばめる。そして全体を通して起承転結をしっかりつけているので、観る側は飽きないで終わる。
昨年のM1グランプリ2020の1stRネタを踏まえて考えますと【見取り図】さんはしゃべくり漫才一本ではなく、KOCも十分勝負できるほどの凄まじいコントスキルを持っていると考える。
いうならば【サンドウィッチマン】さんを思わせるような、まさしく《二刀流スタイル》。
逆にいうとM120201stRでやったコント漫才そりゃあウケるわなぁ。と思うのです。
今後の【見取り図】さんの活躍に目がはなせませんな。
《おまけの大喜利》
大喜利が好きという理由だけで勝手にお題を出して勝手に答えてみる。というコーナーをやります。おまけですので、サラっと流し見程度でご勘弁ください。
※お題はメディア・ネットなどから拝借してます。
【お題】
わざわざ耳打ちすな!何と言われた?
【答え】
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