僕と野球
僕は野球が好きだ
観るのも
やるのも
どんくらい好きかと言われると
もし一番好きなものを教えてください
と聞かれたら
ちょっと野球がちらつくくらい
野球が好きだ
(一位はお父さんとお母さん)
でも僕は
野球をスポーツとして打ち込んだ経験がない
中学時代は柔道部で県大会5位になったり
高校は入るつもりだった柔道部が
入学直前に廃部になり
路頭に迷った僕はハンドボール部に入部して
副キャプテンまで上り詰めた経験はあったりして
なにかしらに打ち込んではきたけど
部活や少年野球みたいなもので打ち込んだ経験というか、
大人の指導をまともに受けたりしたことはない
強いて言うなら
小学3年生のとき友達に連れられて
少年野球チームに体験に行ったときに
監督が僕の実力を逆にみくびってきて
バッティング練習で100キロくらいの球
(当時小3にしてはたぶんかなり速い)を
ズバズバ投げ込んできて
初めて会う人たちの前で
全球空振りして泣いちゃったから、
土日の2日で辞めてやった。
そういえば小学6年生のときには
こども会のソフトボールで
5番サードを任されていたけど
監督をしていた友達のお父さんが強豪校出身で、
こども会のくせにサインとか出す
勝利至上主義だったし
僕は守備が苦手だったから、
僕だけ近距離で激烈ノックを受けさせられたり
とかもして。
かと言って
勝利で喜びを分かち合ったなんてこともなく、
校区大会の決勝では
僕の痛恨のタイムリーエラーで敗退したりとか
むしろ野球(この場合ソフトボールだけど)を
嫌いになるには十分すぎる経験をした
じゃあなぜこんなに野球が好きかと言うと
きっと中日ドラゴンズの存在だ
生粋の愛知県岡崎市出身の僕は
さかのぼれば
先祖代々中日ドラゴンズファンであり、
父だけでなく母もしっかりドラゴンズファン。
いわば血が濃いのだ
あの頃の藤原氏くらい
いずれあんどう!の血筋に
ちいちゃな竜が生まれてもおかしくないくらい
濃いのだ
とはいえ姉や兄は
僕ほどドラゴンズファンというわけでもなく
小学生というテレビにかじりつく時期に
ドラゴンズが強く
毎日家でプロ野球が映ってたからだろう
2004年
あの落合博満監督一年目
そこから2011年まで
中日ドラゴンズは
黄金期を迎えることになるのだが
当時小学3年生
あのときの強さがとんでもなくかっこよかった
気がする
初めて好きになった選手は
現監督 立浪和義
当時はもう晩年期だったし
何かに突出した選手でもなかったけど
めちゃくちゃ勝負強くて
言いようのない魅力のある
大スターだった
初めてユニフォームを買ってもらったのは
今年引退した福留孝介
打率は高いし
ホームランも打つし
守備も上手い
だけど
ヒーローインタビューとかの言葉数が少なかったし
正直もっとハキハキ喋れやって思ってた
今でもプロ野球選手史上
一番好きな選手は井端弘和
派手に見せないけどうますぎる堅実な守備
粘り強いバッティング
井端がヒーローインタビューで
どんな言葉少なでも、
許せた
なぜならかっこよかったから
顔がとかじゃなく、全部が
小学生ながら井端好きなの渋いよな〜
普通は福留とか川上だよな〜
井端そんなにみんなからの人気ないけど
俺は大好き。
俺は井端の良さ、わかんのよ。
って思ってた。
彼の背番号である6という数字が好きになった。
井端がテレビ朝日の河野明子アナウンサーと
結婚したときに
愛知から出たことのないあんどう!少年は当時
ドラゴンズの人気は
全国の及ぶものだと思っていたから
河野さん側に対して
いいよな、わかるわって思った
後に知るけど、
井端はグッズ販売一番人気の選手だったらしい。
別に井端好きは何も渋くなかった。と知る。
こんな始まりだった
ドラゴンズファンとしての生き方
とにかく選手名鑑が愛読書だった
2004.2005.2006 当時の選手なら
身長、体重、出身高校、大学、趣味、
選手としての特徴まで
ドラゴンズの選手だけでなく
12球団全員言えたと思う
それくらい読んだ
ヤクルトの佐藤賢投手の趣味は
たしか食べ歩きだった
当時創設期で全然勝てなかった楽天の井野卓捕手が集合写真で1人だけピースしてて、なんか冷めた
ソフトバンクの選手の個人写真は
当時はまだ珍しく角度がついてた
そんなことを今でも思い出せるくらい
読んだ
読みすぎた
周りのみんなは
ウォーリーをさがせ!とか
ミッケを読んでいたのに
おかげで古文書くらいボロボロになった
そんなやつによくここまで友達ができたと思う
ありがとう
プロ野球に関して
他を寄せ付けないほどの知識を得た僕は
野球やってないのに
プロ野球選手になりたいと思った
時期から逆算して
強豪校、愛工大名電に行かなければと思った
野球やってないのに
だから
プロ野球選手になるために野球をやらなきゃ!
と思ってた。ずっと
27歳になった
まだ思ってる、
野球やらなきゃ
だからやってる
キャッチボールも
シャドーピッチングも
素振りも
やってたら聞かれる
野球やってたん?って
まだ始めてないだけ
僕の開始を待つ層もおると思う。
消防士時代、
甲子園で優勝した名門校出身の先輩に
「120キロを投げれるようになりたいんです。」
って言ったら
特訓が始まった。
これは長き戦いになることが予想された。
投げれた。
めっちゃすぐ。3回目とかの練習で。
アホみたいに鍛えてた時期だったから。
でも先輩は135キロ投げてた。
ちょっと野球がおもんなくなった。
そしてその先輩と
僕がピッチャー、
先輩がバッターで対決した。
5打数0安打で完封した。
完封してしまった。
特段僕がすごい球を投げたわけではない。
先輩の調子が終わっていただけ。
たしか夜勤明けとかだった。
久々に野球やるわ〜とか言ってた。
なんかマウンド近ない?とか言ってた。
気まずかった。
こうして野球に取り憑かれた僕は
野球がモチーフの漫画なら
全部名作に思えてしまう
野球のボケが入った漫才、コントなら傑作認定
なによりも野球の例えが一番わかりやすい
悔しそうな顔してたら
2006年プレーオフの斉藤和巳か!
が正解だし
でっかい外国人がいたら
カブレラみたいな人やな!
が正解
野球ってどういう字?って聞かれたら、
野球の野は野球の野、
野球の球は野球の球
としか言えない
もう僕は野球だ
僕が野球だ
何が言いたいかと言うと
野球が好きな人も、
そうじゃない人も、
野球が嫌いな人も、
好きになるきっかけは急にやってきます。
大阪のみなさん、
オリックス強いですよ、かっこいいですよ
見るなら今、
野球になるなら、今です。