【トークレポート】Local Quest Lab ゲストトーク(2022年12月)
こんにちは。Local Quest Lab主催のOwarai Quest(大洗クエスト)です。
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Today's Guest
2022年12月のオンライントークのゲストは、「2011年の東日本大震災をきっかけに気仙沼に移住し、地域でチャレンジする人や組織を応援する」小林峻さんをゲストに、地域との関わりから移住のきっかけ、地域での活動に迫っていきました。(11月の回のゲスト、冨浪さんにご紹介していただきました。)
※イベントページ詳細はこちら
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Today's Quest Words
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Editor's Note
小林さんは「仕組みづくり」と「仕掛けづくり」のバランスに長けている方というのがお話を聞いての率直な印象だった。現在取り組んでいる活動を「木」に例えて、基盤(根っこ)→醸成(土壌)→実践(幹・枝)→事業(葉・芽)といったプロセスやステージで整理をし、その中に様々な企画やプログラムを配置している。地域の中でどのように生態系をつくるかという思想を持っている。
NPO法人の学生インターンシップや主催のプログラムに参加したことが地域との出会いのきっかけだったそうだ。そこからたまたま出会った宮城県気仙沼市にボランティアから入って、完全移住するまでに至った。地域の企業と産業振興のプロジェクトに従事している中で、震災復興に励みながら、より前に前に進もうとする地域の人たちのエネルギーさとオープンさに心を惹かれた。
そこからコミュニティスペースの立ち上げや現場責任者として日常と非日常を結合するサードプレイスを構築していった。お店のコンセプト決めから、デザイン、レイアウト、配置、提供するサービスなど0→1をつくる経験をしている。さらに、l「移住者が移住者を呼ぶ」という考えのもと、そこにいる人たちがきちんと輝けるステージや舞台を用意して、人の顔を見える化していった。
そういった人たちがその地域に残るか残らないかは、その場所で自己実現ややりたいことにコミットできる環境や雰囲気があるかどうかが重要だという。行政は対話と共創による市民中心のまちづくりを掲げている。少数のリーダーが引っ張るまちではなく、たくさんの多様な視点を持った小さなリーダーが引っ張るまちを目指している。
また、行政に必要な考え方として「プロデューサーシップ」という言葉が出た。行政の役割を、1階部分は暮らし、教育、医療、福祉などの生活インフラをつくること、2階部分はより外にリーチをしたり新しいことを企画することの2階建ての構造で捉えた。その上で、2階部分はより民間と連携して進めることや、長期的な視点で投資していく考え方でプロデューサーシップを発揮していくことが大切だという。
仕組みと仕掛けの両輪でまちづくりを行うことという新しい視点と学びを得た回でした。
執筆:大洗クエスト 萬里小路忠昭
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次回は2023年1月に開催予定です。次のゲストは小林さんにご紹介していただく予定です。イベント案内はこちらのPeatixページでご案内します。お楽しみに。
https://localquestlab.peatix.com/
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Archive
■2022年10月の回
■2022年11月の回
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