Owarai Quest MAP vol.1 - 大洗を図解する - を発行しました!
大洗クエストが昨年立ち上げた「大洗魅力発掘プロジェクト」の活動の中で、「Owarai Quest MAP」(大洗クエストマップ)というパンフレットを発行しました。今回のnoteでは、そのvol.1「大洗を図解する」のメインコンテンツである「ACTION MAP」の制作背景や過程、編集メンバーの声についてご紹介します。
もの・ひと・こと・ばに触れる、関わる、繋がる。
大洗クエストは、昨年に町外在住のメンバーで結成した団体で、現在も継続して地域づくりに取り組んでいます。その取組の一つとして、「大洗にはもっといろんな魅力があるのではないか」という問いから『大洗魅力発掘プロジェクト』を立ち上げ、まちを探索するフィールドワークや魅力を可視化するワークショップの実施、探索を促進するミッションカードの作成をしてきました。
それらの取組を通じて、より多くの人に大洗を探索するきっかけをつくりたいと、大洗を図解するような感覚で「ACTION MAP」を制作しました。このMAPを通じて、その過程や背景をお伝えするとともに、大洗で新たな出会いや発見、刺激があれば嬉しく思っています。
一つの問いからプロジェクトがスタート
大洗クエストメンバーで地域づくりに関する企画会議をしていた時に地域の魅力についての話になりました。その中で、お互いの大洗の印象や魅力をシェアしてみると、一人ひとり違うことがわかりました。
その時に、「そのまちを知るきっかけや好きになるきっかけは絶対的な一つなのではなく、一人ひとりの見方や視点の数だけあるのではないか」という問いが生まれました。
そこから大洗にある様々なスポットやお店、グルメ、通り、景色、自然、歴史、アクティビティ、人などに触れたり、関わったりすることでまちの新しい魅力を発掘する取組ができたらと、「大洗魅力発掘プロジェクト」を立ち上げることになりました。
まちを探索するイベントを企画
プロジェクトの方向性が決まった後、1年間のゴールとして「地図をつくる」を設定しました。大洗町や茨城県に住んでいる、住んではいないが関わりがある、観光で訪れたことがある、訪れたことはないけど知っている・・・など、様々なまちとの関係性があるのでないかと、いろんな視点で魅力を可視化できたらと思いました。そのゴールに向けて、まちを探索するイベントを年内に2回開催することにしました。
1回目のイベントは、一人ひとりのまちの見方や視点を可視化することを目的に、参加者の方々とまちを徒歩や自転車で探索するフィールドワークと、探索中に発見した魅力を地図に落とし込むワークショップを実施しました。
2回目のイベントは、発掘した魅力を知ってもらうことを目的に、まち探索のオリジナルミッションを「歴史」「未来」「自然・環境」「グルメ」「アクティビティ」「リラックス」の7つのカテゴリーで作成し、提案&体験型のフィールドワークを実施しました。
これまで発掘したことをベースに地図をつくる
2回のイベント開催を通じて、私たち自身も大洗を探索しながら、参加者と一緒にまちの魅力を発掘し、探索するきっかけづくりを提案してきました。
そして、プロジェクトがスタートする際の「そのまちの魅力は一人ひとりの見方や視点の数だけある」という問いに立ち返った時に、より多くの人に大洗を探索するきっかけや大洗の魅力に触れて、地域に関わってもらいたいと思いました。
その後、ゴールに設定した「地図をつくる」に向けて、編集会議をキックオフし、パンフレットの総称を「Owarai Quest MAP」 に、vol.1のタイトルを「大洗を図解する」に、メインコンテンツとなる地図を「ACTION MAP」にそれぞれ設定しました。
Owarai Quest MAPは大洗クエストの活動報告や広報媒体として、今後も定期的に発行していけたらと考えています。
大洗を”図解”するまでの4つの工程
今回、これまでと違う大洗町の関わり方や楽しみ方をACTION MAPに整理しました。ACTION MAP完成までの工程を簡単にご紹介します!
STEP1:MAPの“位置付け”を整理!
これまでやってきたことを棚卸した上で…
まずはどのようなMAPをつくりたいのか、どのような人にMAPを使ってほしいのかなど、このMAPの位置付けや方向性について編集会議で話し合いました。
これまでの取り組みも振り返った上で、一般的な観光スポットなどが載ったMAPではなく、これまでと違った視点で町を探索してみたり、地域により触れる・関わるきっかけになったり、探索する中で発見や出会いがある「地域探索型」のMAPにしたいという思いに至りました。
また、MAPを制作して終わりではなく、町の成長や変化に合わせて、町内・町外のいろんな人たちの視点やアイデアを取り入れながらMAPをアップデートしたり、MAPを起点にイベントを開催したり、コミュニティをつくるといった2次展開もできたらいいなと思いました。
STEP2:大洗町を違った視点や見方で捉えてみる!
まちを俯瞰的にみてみると...
次に、具体的なMAPイメージを固めるにあたって、他の自治体などが作成・発行している地図をいろいろリサーチしてみました。いろんな形やテーマの地図があるんだなと発想を広げた上で、大洗町のMAPイメージをディスカッションしていきました。
その中で、探索するにあたってはスタートする地点があった方がわかりやすいのではと思い、町外から訪れる方もよく利用する大洗駅に設定しました。その上で、地図を見る向きもそれに合わせて駅を中心に、駅と海が上下になる位置に回転してみた時に、町をいくつかのエリアに区分することができるのではないかと気がつきました。
その時に区分したエリアが大洗駅、商店街、マリンタワー、巖船の夕照、磯前神社、サンビーチ、涸沼の7つで、シンメトリー(左右対称)なイメージになりました。
STEP3:MAPを名詞ではなく”動詞”で捉えてみる!
自分たちで作成したミッションにヒントが...
その上で、構造化した大洗町とオリジナルミッションをどのように組み合わせるかを考えてみました。ただ、どうしてもMAP=地図という考え方にとらわれて、観光スポットが載った地図との違いをどのように表現するか悩みました。
そんな中、MAP内に入れるミッションを整理していた時に、ふとミッションには「~する」といった「動詞」が存在することに気づきました。その視点でMAPを見直してみたら、単にスポット=「名詞」を載せるのではなく、そのスポットで何をするか=「動詞」を載せることで、より地域に触れる・関わるアクションを促すことができるのではないかと思いました。
一般的な地図は、スポットがどこにあって、そのスポットに行くための道が載っていますが、そのスポットで何をアクションするかが載っているMAPこそ私たちが表現したいものでした。
STEP4:ACTION MAPとして制作を開始!
どのようにMAPとして表現するか...
動詞をベースにしたMAPがよりまちに触れる・関わる・繋がる機会となって、新たな発見や刺激がある...そういった思いをデザイナーさんとも共有した上で、ACTION MAPの制作へと進行していきました。
以下が完成したACTION MAPです。ご自由にダウンロードください。
ACTION MAPを活用した方へのお願い
ACTION MAPの感想やまち探索のアイデアなどを以下のアンケートよりいただけたら嬉しいです!!
→アンケートはこちら
編集後記
今回、パンフレットの編集に関わった2名のメンバーの声です。
河井 美朋
萬里小路 忠昭
発行記念イベントを開催します!
2023年7月22日(土)に大洗町でMAP発行記念イベントとして、「大洗を図解するワークショップ」を開催します。以下のイベントページをご覧ください。
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