【トークレポート】Local Quest Lab ゲストトーク(2023年6月)
こんにちは。Local Quest Lab主催の大洗クエストです。
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Today's Guest
2023年6月のオンライントークのゲストは、大学院で地方における人材マネジメントの研究を行いながら、群馬県中之条町でNPO法人や地域おこし協力隊として地域活動をする枝拓未さんの活動について迫っていきました。
(5月の回のゲスト、松田さんにご紹介していただきました。)
※イベントページ詳細はこちら
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Today's Quest Words
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Editor's Note
枝さんは地域全体を俯瞰的な視点で見ながらも、地域の人たちと同じ目線で泥臭く活動しているという印象だった。高校生の時から地域への興味があり、大学生になってから地域交流サークルの活動に参加し、福島県に5ヶ月間、フィールドワークをしながら地域で暮らす経験をした。
その後、大学3年生の時に群馬県中之条町の地域おこし協力隊として着任し、農業振興をテーマに本格的に地域で活動を開始した。当初は新規就農やリクルーティングなど、農業人口の創出を主な活動としていたが、徐々にその幅は地域全体にシフトし、広く関係人口の創出に領域を広げていった。
福島県での地域活動の経験もあり、地域というのものがどういうものかなんとなく感覚的に掴めていたこともあり、中之条町での活動に大きなギャップはなかったという。それより地域に関わる関係人口側には壁があるのではと感じており、この壁をどのようになくせるか、より気軽に地域の人たちに関わる機会をつくろうと自治体の職員と日々、試行錯誤している。
1年目はまるで赤ちゃんと同じで、まだ独り立ちできない状態で地域と関わる。2年目に入ってから地域にも受け入れてもらえる感覚があって、自分からアクションできることも増えたという。たとえ何かできなくても汗はかける。時間があるときは地域の人と会って、対話することを大事にしているという。
中之条町の人は、自分たちが暮らすまちへの愛着は高いと感じている。それは観光資源があったり、農業が盛んだったりで外から評価される機会がそれなりにあるからだという。外からの客観的な意見はシビックプライドの醸成にもつながるのかもしれない。
今、枝さんが関心があることは「中高校生の総合的な学習の時間をつくること」だそう。未来の地域の担い手となる若い世代と外部の人をつなぐことで、例えば、いろんな働き方や仕事、キャリアを見える化ことすることだったり、若い層が集まれる場をつくることだったりする。
また、今年から大学院生としての活動も開始しており、地方企業における人材マネジメントについて研究をしていくという。地方企業の事業が成長していくにおいて、人材の採用・育成・定着などは深刻な課題である。地方だからできる仕組みづくりやより広く地域を舞台に中の人と外の人の交流や関係性を築いていけるか。
その地域に暮らす人が好きで、人にフォーカスした活動を通じて地域振興を図ろうとしている枝さんの姿勢と行動に参加者一同も共感と応援したくなる時間でした。
執筆:大洗クエスト 萬里小路忠昭
お話をフルで聴きたいという方はstand.fmで配信をしています。
(7/3-7/6の4日間に渡って放送予定です。)
次回は2023年7月に開催予定です。次のゲストは枝さんにご紹介していただく予定です。イベント案内はこちらのPeatixページでご案内します。お楽しみに。
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