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「明太子の可能性を追求する」 子どもから年配の方々まで愛される美味しさを

茨城県大洗町でめんたいパーク大洗を展開する株式会社東京かねふく。めんたいパーク大洗は、できたて明太子の直売店やフードコートがあり、無料で工場を見学することができる施設で、毎日、たくさんの観光客が訪れる明太子専門のテーマパークです。今回、大洗事業部めんたいパーク課長の関上さんに生産者の声として、明太子の魅力や可能性について伺いました。

めんたいパーク大洗

ー 東京かねふくさんの目玉商品である明太子について教えてください。

私たちは子どもからご年配の方まで食べることができる味、皆さんに好かれる味を目指しています。辛い味付けがブームでもある時代ですが、「日常食」として馴染みやすい明太子を提供しています。そのため、食卓に並んだ時に、その食事が華やかで豊かになってほしいと思っています。

そこで、めんたいパークでは生産している工場を見ていただいたり、試食をしていただいて、その美味しさを実感して、納得して食べていただきたいと思っています。

ー 関上さんはめんたいパーク大洗ではどのような経験をしてきたのですか

私自身はこれまでに店頭販売や製造、品質管理など、いろんな仕事を経験させていただきました。

その中で印象的な出来事として、お客様と直接接する店頭販売をしていた時に、東京にお住まいで小学生のお子さんがいるご家族を出会ったんです。そのお子さんが夏休みの自由研究にめんたいパークを取り上げたいとお店に来てくださったんです。明太子がどこで獲れるのか、どうやってつくられるのか、商品になるまでの過程などをお伝えしました。

その後、そのご家族から「学校でこういう発表をすることができたんです」とお礼の手紙をいただいたんです。私たちのこだわりでもある美味しさの工程をこういった形でもお伝えできるのはとても貴重な経験でした。

最近は、SNSで私たちのことを知っていただく場面も増えていますので、食べ方やレシピといったコンテンツ、動画なども活用しながら商品の魅力をお客様に提供しています。

ー この約2年間で社会環境は大きく変わりましたが、どのように対応しているのですか

最近は、料理をする際に「時短」というキーワードが出てきて、より手軽に調理ができるスティック型のチューブアイテムが人気です。コロナ禍で、家で料理する人も増えていると思いますので、誰でもより簡単に調理ができる商品は人気になってい流のだと思います。

私たちはスーパーにも商品を卸していて、そこでバイヤーさんと意見交換をする中で最近のトレンドやニーズを聞いて、アイデアを具現化するようにしています。また、社員間の情報共有も活発で、仕組み化しているわけではないのですが、自然と情報が従業員の方から上がってくるので、環境の変化にも柔軟に対応できているのだと思います。

とはいえ、新しいアイテムの実現はそんなに簡単にできることではないので、その難しいと日々向き合いトライアンドエラーを繰り返しながらやっています。

ー 関上さん個人からみて、めんたいパーク大洗はどのような職場ですか

従業員の方は、近隣に住む主婦の方が中心の職場です。その中には20年以上も勤務している方もいらっしゃって、現場のことを知り尽くした、とても頼りになる方々に支えられています。

私たちは「明太子の可能性を追求する」という理念を掲げているのですが、ここを強く意識して全員が働いている職場なのではないかと思います。私たちの創業は福岡がスタートで、おかげさまで今では全国各地に商品が展開されています。その間に、明太子の食べ方もご飯にのせて食べるだけでなく、おにぎり、パスタ、パン、お菓子など、いろんな食材と組み合わせる食材になりました。

個人的には、ただの食材ではなく「調味料」としての価値があるアイテムになっていると思っているのですが、こうした進化は従業員の方々の知恵と技術があって実現できたものだと感じています。

ー 東京かねふくさんの今後の展望について教えてください

先ほども申し上げた「明太子の可能性を追求する」というコンセプトはブレない軸としてあるので、その可能性が何なのかをとことん追求していきたいと思っています。

ラー油や佃煮といったアイテムも新たに展開していますので、お客様が求めているもの、お客様に喜んでいただけるものを今後も作り続けることで、子供からご年配のすべての年代の方々が日常的に明太子を食べる機会を提供していきたいと思います。

ー 最後に、関上さんから見て、大洗町はどんな魅力のあるまちですか

私は群馬県出身で、就職して大洗にきてもう18年になります。こちらに来るまでは海水浴のイメージが強いまちでしたが、いざ来てみると、水族館など子どもと遊べる場所もたくさんあって、観光客の方も楽しんでいる賑やかなまちという印象に変わりました。

ぜひ大洗に訪れてその雰囲気を味わっていただきたいですし、めんたいパーク大洗にも立ち寄っていただき、私たちのつくる明太子の美味しさを感じていただけたら嬉しいです。

取材・編集:萬里小路 忠昭(大洗クエスト・地域おこし協力隊)


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