かまいたちがお笑い界の権威になるには
去年、かまいたち山内が松本人志以来2人目となるM-1グランプリ・キングオブコントでの同一年の審査員となった。
ダウンタウンは第3世代、かまいたちは第6世代だが今のかまいたちはM-1グランプリが始まったときのダウンタウンよりも芸歴が長く、ともに40代である。
5年後のお笑い界における新たな権威となるため、必要なことを考察していく。
まずはかまいたちの実績を振り返る。
4年目 ABCお笑い新人グランプリ(最優秀新人賞)
9年目 ABCお笑いグランプリ(優勝)・NHK上方漫才コンテスト(優勝)
13年目 キングオブコント(3位)
14年目 キングオブコント(優勝)・M-1グランプリ(決勝進出)
15年目 M-1グランプリ(決勝進出)
16年目 M-1グランプリ(準優勝)
17年目 かまいガチ(キー局冠番組)
18年目 かまいたちの知らんけど(関西冠番組)・キングオブコント(審査員・4年連続)
21年目 街グルメをマジ探索!かまいたち(キー局冠番組・ゴールデン)・M-1グランプリ(審査員)
賞レースでは圧倒的な実績を誇るが冠番組を持つようになるのは遅かった。また、共同の冠番組やMCも多く、単独のMCはなかなかない。(千鳥の番組によく出ているし)
では、かまいたちがお笑い界の権威になるために必要な存在はなにか。
まずは、冠番組のレギュラーである後輩の吉本芸人である。
実際、ダウンタウンの場合は、
山崎邦正→月亭方正・ココリコ(ガキ使)
今田・東野・ほんこん・木村祐一・山崎邦正(ダウンタウン汁)
今田・東野・板尾・ほんこん(ごっつええ感じ)
板尾・ほんこん・木村祐一(ダウンタウンの素)
と多くの実績を持つ後輩芸人がレギュラーを務めている。
一方でかまいたちは後輩芸人がレギュラーになっている冠番組がほぼない。だからこそ、見取り図・ニューヨークが出ている「ジョンソン」の終了が痛かった。
かまいたちの大阪時代の後輩ではロングコートダディ、ニッポンの社長、インディアンスあたりか。(見取り図や霜降りは冠番組があるし、コロチキやビスブラは優勝者だし、さや香は5up世代じゃないし)
このあたりの世代の賞レース強者をレギュラーに抜擢し、番組を作っていくのが良いかもしれない。
次に、審査委員長になったときのかまいたちより後輩の立場の有力な審査員である。
優勝者または3位以上経験者かつ3回以上の決勝経験者が条件だろう。
該当者は吉本では
M-1グランプリ
・トレンディエンジェル
・霜降り明星
・令和ロマン
・見取り図
・オズワルド
・インディアンス
・さや香
キングオブコント
・シソンヌ
・コロコロチキチキペッパーズ
・空気階段
・ビスケットブラザーズ
・ジャングルポケット
・チョコレートプラネット
・うるとらブギーズ
・ニッポンの社長
・ロングコートダディ
キングオブコントが思ったより人材豊富だった。
M-1は見取り図・キングオブコントはチョコプラを登用することができれば大きい。
「新しいカギ」が王道のフジバラエティ路線でなくなり、ジョンソンも終わった今、見取り図やチョコプラも(以前キングオブコントの司会者候補と言ったニューヨークも)岐路に立たされているが、かまいたちとともに賞レースの司会者や審査員の経験を積むことで格を上げることができる。
実際に松本の後輩の宮迫がM-1グランプリの審査員になったことで松本の審査員内での立場は最若手ではなくなったわけだし。
バラエティでは大阪時代の後輩、賞レースではチョコプラ・見取り図・ニューヨークの上に立つことで少しでもお笑い界の権威に近づけるのではないだろうか。