ドラフトコント雑感
ドラフトコントを見た感想。
はじめに
メンツは割と妥当か。女性がイワクラしかいなかったのは若干不満。吉住や友近あたりを入れてもよかったのではないかと感じた。
あとはピン芸人も欲しかった。岡野が一応ピン芸人扱いではあるがピン歴が短いので前回のおいでやす小田みたいな枠を増やして欲しかった。前回で味をしめて実力者に偏らせ過ぎたか?
以下コント感想
1:千原ジュニア
CM撮影風景のコント。撮影監督役の小宮がマダムに扮した残り4人に対してツッコミを入れるという流れが続き最後に伏線回収があって終わった。その伏線回収が上手かったので個人的にはこのコントが最も面白かった。
気になった点を挙げるなら「雑談の中からCMに使える単語を拾ってCMを作る」というやり方をコント内の監督は毎回その手法でやったのか、それとも苦肉の策だったのかということが気になった。まぁどっちでも差し支えはないのだろうけど。あとは生理用品のCMというのがデリケートなところなのでコンプライアンスとすぐ叫ぶようなお堅い人には合わなさそうだなとも思った。
2:チョコレートプラネット長田
東南アジアのバラエティ番組風コント。架空の言語で話している上に明確なボケとツッコミが存在しなかったが視聴者の脳内にある「バラエティあるある」を呼び起こして共感笑いを誘発するようなつくりだと感じた。
「ボケがボケてツッコミがツッコむ」という普通は手をつけないところを壊してきたところはシトロエンDSが20年先を行った車と言われたような新しさゆえについていける人とついていけない人の差が大きいようなコントだと感じた。
3:オードリー春日
街ブラロケのコント。内容は雑に言えばロケ芸人のボキャブラリーがイクラちゃんになってしまうというものだった。2本目の長田のコントに続いて普通の日本語での会話が少ない(ない)特殊なコントとなった。
2本目と似たところもあったが一応AD役の野田がツッコミ役のようにも見えた。1回目のやりとりからリスポーン地点に戻ってやり直してボケが追加されるというやり方はジャルジャルがやる手法(キングオブコント2020の1本目や国名の漫才等)っぽいなと感じたがややしんどかった。
前回優勝者の余裕もあったのか春日は前回のやり方を踏襲して濃いメンツとブレーンを集めてネタ作りはブレーンに丸投げしたのだがブレーン役の野田クリスタルと春日の間に思惑の違いがあり制作に難航したんだろうかと感じた。無理難題ふっかけられて辛うじて捻り出した感がどうしてもあった。
4:小籔千豊
未来の子供がやって来るコント。チーム小籔は熱の入り方が他に比べてやたら高く打ち合わせ・稽古の時間は30時間に及んだ力作にして優勝作。
優勝作だけあって小籔の翻弄され具合、キングオブコント王者ビスケットブラザーズ原田の動き笑いなどがきっちり噛み合ったという印象だった。前に明確にボケとツッコミが存在しない(ように見える)コントが2本続いたという巡り合わせの良さもあったかも知れない。
5:アンガールズ田中
婚前交渉という設定はありきたりなコント。指名段階でう大、水川と学のある芸人を指名しクレバーさを出してきたが詰めの段階でクジで負け異分子の錦鯉長谷川が入り波乱含みとなる。1つ前の小籔のコントでは動き笑いがあったこともあり対照的に技巧派コントといった感じがあった。オチはホラーっぽさがあり演劇寄りなものもあった。
う大が演じる癖のある父親の面倒くささ、長谷川が憑依した状態の田中の演技力が印象的だった。
今後について
千原ジュニアのコントが面白かったので千原ジュニア、ロバート秋山、バカリズム、堀内健のIPPONグランプリ歴代優勝者による前回優勝者包囲網が見てみたい。
一夜限りのドリームチーム、最後の1人(1組)の哀愁などがドリームマッチと被るが5人でやるところで差分化できていると思う。
あとは冒頭で書いたように女性芸人、ピン芸人を増やして欲しいといったところか。