いきなり『覚悟』を決めた日。
青木真也選手の格闘技戦。
応援にやってきた。
見届けなくちゃ。
前日からの泊まり。
万全だ。
だが、一寸先はハプニング。
処方されている、お薬を忘れてきてしまった。
僕の病気は、自律神経失調症。
ヤバい。
急に不安になる。
人によっては、大げさと思われるだろう。
甘えるなと。
だが、僕にとっては切実なのだ。
だけど、皆 平等なんて言わないよ。
で、スマホで検索して代用となる市販のお薬を急いで購入して飲む。
この日は何とかごまかされた。
次の日、ずっと試合前までホテルで待機していたからだろうか、お昼過ぎから急にドキドキが増える。
試合前にお会いする方がいる。
渋谷へ。
遠い。
呼吸が乱れる。
眩暈がする。
到着。
人が多い。
多すぎる。
ただでさえ、田舎モンにはツライのに。
待ち合わせ場所で待機。
急激にドキドキがする。
慌てて、また市販のお薬を飲む。
待ち合わせた方と合流して、お茶。
この気晴らしだけでも、全然違った。
ありがとう。
会場に着く。
色んな方にご挨拶させていただくが、正直それどころではなかった。
(怖い・帰りたい)
この繰り返し。
でも、応援しなきゃ。
僕の中では応援ってより、使命感に勝手になっていた。
会場に入る。
試合が始まる。
正直、覚えていない。
でも、セミの内藤のび太選手がすごいなって、思った。
メイン。
青木真也選手。
青木選手だけを観に来た。
過言ではない。
青木選手の入場。
僕は一生懸命に手拍子していた。
僕も闘おうと決めていたから。
ヨカタだからよくわからないけど、試合内容は圧倒だったと思う。
でも、僕は(勝ってくれ!)とずっと念じていた。
東三四郎を応援する、志乃のように。
大好きだから。
結果は、判定勝利。
その後、マイクで心奪われた。
『共に生きよう』
8 1/2。
僕の大好きなフェリーニ監督の映画を想い出させる。
ラストシーン。
輪になろう。
踊ろう。
ありのままの苦悩の現状を作品としたのだ。
だから、今だから言えたのだ。
勝手に僕は(生きるぞ!)と心で叫んで決めたのだ。
試合終了後。
もうドキドキが耐えられない。
急いで宿泊場所へ。
お薬を飲む。
寝よう、明日に備えて。
寝る。
興奮して眠れない。
あのセミファイナルの素晴らしい試合内容を、最後のマイクでかっさらうアントン・イズムに痺れていたのだろう。
寝なきゃ。
またお薬を飲む。
寝れない。
コロコロ。
繰り返し。
朝になった。
気がつけば、めちゃくちゃお薬を飲んでいた。
全然食べてもいなかった。
空腹のうえ、大量の薬。
身体は硬直。
顔面は麻痺。
だが、肛門は緩く、ウ〇コは意識なく水のようにでる。
突然の睡魔。
浮かんできたのは、服毒。
(死ぬんじゃないか)
恐怖。
フラフラ。
発狂していた。
トイレで倒れた(と思う)
このまま寝よう。
(もう死ぬんだ・・・)
本当に思った。
淡路島まで帰るには6時間はかかる。
遠い。
帰れない。
もうだめだ・・・。
【生きよう!】
声が聞こえた。
幻聴だろうか。
でも、聞こえたんだ。
負けない、生きて帰らなきゃ。
寝ちゃだめだ。
僕は、帰る事を決めた。
24時間以上寝ていない。
起きろ。
帰る。
チェックアウト。
フラフラながら新幹線に飛び込む。
席についても恐怖と睡魔が襲ってくる。
(頑張れ!)
また、聞こえてきた。
幻聴でも、どれだけ救われたか。
負けない!寝ちゃ負けだ!
ずっと起きてた。
淡路島行きのバスに乗る。
もうすぐだ。
家に着いた。
忘れてきたお薬飲んだ。
ほっとした。
でも、まだ眠れないから、ABEMAさんで試合を振り返った。
【共に生きよう】
僕は生きてるんだ。
本当に安堵した。
青木選手に救われたんだ。
ありがとうございます。
また、東京に行こう。
次は、お薬絶対に忘れないで。
僕の生き甲斐は、青木真也選手の応援だから。
そんな僕は、今 仕事中。
バカサバイバーが聞こえてくる。
生き残れ。
生きてるぞ。
最後に、僕が好きなのはプロレスラーです。