敬語を使えない医師たち
今日は、3ヶ月振りに甲状腺がんの診察だった。
早いもので、もうすぐ手術してから7年が経とうとしている。身体もいたって健康なので、再発や転移する気がしない。
と言っても検査の日は、かなりビビるのだが、今日は診察だけだったので気が楽だ。予約の14時前に病院に着く。待合室は満員だった。今日も待つかなと思いつつ、そんなこともあろうかと持ってきた文庫本を読むことにした。他にやることがあれば待つのは勘弁だが、無職なので時間はある。ところが、本を読み進めていくうちに、睡魔が襲ってきた。眠くて内容が頭に入らない。時計を見るとすでに15時になろうとしている。眠気を覚ますため、本を読むのを諦めてスマホの麻雀ゲームをする。ところが、待てど暮らせど、まったく名前を呼ばれない。気付くと待合室には、僕以外、ちらほらと人がいるだけになっていた。時計を見ると、すでに16時。
予約してたん14時!
2時間待ち!
もしかして忘れられているのではあるまいか?という不安が過ぎったが、確認する勇気もないので、しばらく様子を見ようとしたその時、ようやく名前を呼ばれた。
僕が通院している病院は主治医がいない。なんでも、チームで患者を見ているそうだ。チームはいいけど、通院して7年、毎回と言ってもいいほど、先生が変わる。今日の先生も初めて見る先生だった。まだ、20代と思しき若い先生。
「どう?変わったことない?」
「この前、クスリ変えて様子を見たいから、今度、血液検査しよか。ついでに、エコーとレントゲンも。フルセットやけど、ええ?」
ええよ・・・。ええけどさ・・・。
タメ口------!!!!!
以前、診療内科の先生に、カウンセリングを受けるべきか相談した時、医師と患者の関係が主従関係なのに対し、カウンセリングはセラピストとカウンセリングを受ける人が対等な関係なので、受ける価値はあると言われた。医師と患者は対等ではない。医師は、病気を治してあげる人、患者は治してもらう人。あくまでも、医師のほうが立場が上なのである。患者は医師の言うことを聞かなければいけないし、患者は病気を治すために従うしかない。
でもさ。一応、年上の人には敬語を使うとか、敬意を払うべきではあるまいか。
社会に出ると、年齢なんて関係ないかもしれない。あるいは、親しみを込めてのタメ口か?僕の考えが古いのかな?でも、他人がどうであれ、僕は年上の人は敬うことを忘れないようにしたい。