何故日本の文房具は海外に広まらないの?
私は日本製のルーズリーフを愛用しています。
日本からたくさん持って行って、
留学中も使いました。
ある日、ルーズリーフにレポート課題の下書きを
しました。
そして、カナダ人の友達に添削を頼むべく
渡すや否や、
「まぁ!良い紙ね!」
と言われました。
確かに、カナダで手に入れられる
ルーズリーフやノートの紙は、
クッキングシート並みにペラペラで
薄いものが多かったです。
そこで改めて、日本の文房具の
クオリティの高さを実感しました。
そして、安価でも書きやすくて丈夫な紙を
たくさん手に入れられる日本に、
改めて感銘を受けました。
また、
「日本ほど機能性に凝ったシャーペンが売られている国もなかなかないのでは?」
とも思いました。
実際カナダで見かけたシャーペンといえば、
機能に対する工夫は特になく、一辺倒でした。
そして、ロゴやブランドマーク等のデザインで
選ばれるという感じでした。
そこで、なぜ海外では文房具の質が
イマイチなのだろうかと不思議に思いました。
機能性に優れた質の高い文房具がこの世界に
存在するにもかかわらず、
なぜそれが広まらないのでしょうか?
ただ単に、日本から輸入すると高価だから
でしょうか?
そうであれば、質の高い文房具を生産する
海外企業も出てきていいはずです。
普段だったら何でだろうなー?で
終わっているのですが、
せっかくなので考察してみたいと思います!
そして今回は、対象をシャーペンに絞って
考えたいと思います!
テーマ:日本のシャーペンが海外に普及しない理由
まず大前提として、
需要がないから
だと思います。
その上で、「なぜ需要がないのか?」
思いついた理由は2つあります!
①文字自体の美醜が重視されないから
日本には書道という文化があるように、
文字自体が芸術になり得ます。
そのため、字が綺麗かそうでないかは
結構重要です。
実際、日本では字が綺麗だとそれだけで
「教養のある人」「人格者」としてみなされる
傾向にあります。
一方欧米では、日本ほど文字の綺麗さは
重視されません。少なくとも、文字の美醜で
人格が判断されることはあまりない
と考えられます。
②文字の正確性がそこまで重要ではないから
欧米諸国のアルファベットを使う言語は、
漢字を書く時ほど、一文字一文字を丁寧に
書き分ける必要がありません。
一方で、漢字は止め・はね・はらいなど、
正確に書くことが重視されます。
そして、文字の細かいところまで書き分ける
必要があります。
さもないと、違う言葉として認識されて、
全く異なる意味の文章として解釈されてしまう
可能性があるからです。
したがって、
「海外では日本と比較して機能性の高いシャーペンの需要が高まりにくい」
と考えられます。
以上の考察を踏まえて、逆に
「なぜ日本に機能性に優れた質の高いシャーペンが普及したのか?」
を考えてみると、
漢字文化が最大の要因であると考えられます。
ということは、同じ漢字文化圏である中国でも、機能性の高いシャーペンは人気なのではないか
と推測できます。
仮に、中国で機能性の高いシャーペンが
まだ普及していないのなら、
これから期待できる新しい市場なのではないか
ということまで考えられます。
最後になりますが、今回の記事のタイトル
なぜ何故日本の文房具は海外に広まらないの?
の答えの1つとして、
「文化の差異による需要の有無」
が大きく関わっていると言えそうです。
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