会社員からフリーランスエンジニアになって変わったこと(おわり)
上の記事のつづきです。
小さなITの会社で学んだこと
半年で辞めてしまった会社だったが、大きな学びがあった。
その会社では、お客様に提供しているシステムで毎日バグが出ていた。
コードを見てみる。これまで見てきたどんなシステムよりもスパゲッティなコードだった。
バグが出るたびに、その場しのぎのパッチをあてなんとか動かしている。自転車操業だった。
けど、会社は存続できていた(実際の財務状況は分からないが)。
自分の性格は神経質で心配性、先回りして場を整えておく。この性質がこれまでの大規模プロジェクトのマネジメントにも活きていた。しかしここではリスクとか体制とかそんなワードは似合わない。
「先のことなんて考えない。根本対応なんて考えない。とりあえずこの場をしのげばいい。行動あるのみ!!!」
今起きている失敗を反省せず、明日確実にきたる失敗も意に介さず、パッチだらけのボロボロ姿でも突き進む姿勢。
この「ドンパッチスタイル」(命名 by 私)を学べたことが唯一の収穫だった。
いざフリーランス(個人事業主)へ
フリーランスエンジニア向けのエージェントに登録。
「希望条件は①最新技術で手を動かしたい②育児もあるのでフルリモート③単価は気にしない」
自分の経歴書と、希望する案件の条件を入力した。
「キャリアとしてはマネジメントが長いけど、手を動かすメンバーとして現場に入りたい。契約できるだろうか・・・」
無数の「XXになったらどうしよう」が頭をよぎる。
「どこか拾ってくれるクライアントがいるだろう。初回から最新技術を扱う案件は無理だったとしても、半年だけ適当な案件に入って、そのあとまた探せばいい。」
私の心にすみついたドンパッチが語りかける。
「何とかなる。そこまで綿密に考えなくて大丈夫。」
結果、タイミングがよかったようで最新技術かつフルリモートの契約が取れた。しかもクライアントが評価してくれたのは大規模システムのマネジメント経験があることだった。
フリーランスエンジニアになって変わったこと
フリーランスエンジニアになって3か月。今のところは「本当になってよかった」という感想。
よかったこと😄
プレッシャーがない。気が楽。
たとえばプロジェクトが炎上していたりリスクがあるとき、社員だとどうしても当事者意識で自分の仕事を増やしてしまう。これがない。むしろ少しでも残業して貢献すれば、謝罪&感謝される始末。仕事内容が楽しい。
社員だとマネジメントだったり組織活性化だったりプロジェクトでコードを書く以外の色んな「名前のない仕事」がある。フリーランスは純粋に作る仕事だけができる。いまは業務時間のうち9割はコードを書く時間だ。やはり、作る作業は心から楽しい。残業がない。
社員だと定時ダッシュ = やる気のない社員だが、時間給で契約しているフリーランスなら定時ダッシュは普通。意外と休みが取れる。
フリーランスは有給がなくて損なイメージだったが、たとえば月労働時間の契約が140-180時間なら、最低でも140時間働けばお給料を下げず休める。これはもはや有給。厚生年金を払わなくていい。
私の世代だと払い損になる、ばか高い厚生年金保険料を払わなくて済む。
逆に"よくなかったこと"は
寂しい
同僚はあくまでも「クライアント」なので社員時代のような仲間意識が芽生えにくい。社員さんだけの飲み会などには参加できないのが寂しい。五公五民の重税を実感
給料天引きの会社員時代は気にしなかったが、フリーランスはいったん自分の懐に入れた後に税金を支払わなければならないので、金額が如実にわかってしまい自〇党政権へのイラつきが増した。特に健康保険料は本当に高額。。
今のところ、フリーランスは私にはかなり合っている
精神的・時間的余裕ができたことで、平日にも合計4時間は子どもと遊ぶことができる。会社員のときは、寝かしつけ中も体はお子に向きながら頭は仕事のことでいっぱいだった(もちろん寝かしつけの後は仕事に戻っていた)。
休日に仕事のことは一切考えない(会社員の時は以下略)。
自分のキャリアについても、会社という組織に捉われず自由に考えることができる。
また、会社員で転職する場合はメンタルや時間の負荷が高いが、フリーランスだと一つの現場で半年というのも不自然ではない。気軽に働く環境を変えることができる。
フリーランスになってから、肌がキレイになった。笑
産後の肌のザラつきは単純に老化だと思っていたが、どうやら仕事のせいだったようで。。仕事、楽しんでいたつもりだがストレスになっていたんだなーと実感。
フリーランスになって、今のところはメリットを享受している。このままフリーランスを続けて、心境の変化があったときはまたnoteにまとめたい。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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