【インバウンド集客に必須】日本に来る海外の人たちは何をしているのかをデータから考察
はじめに
こんにちは、金本京平です!
今回は、「インバウンド集客における日本訪問者の行動とその特徴」というテーマでお話しします。この記事では、海外の方々が日本でどのような行動をとるのか、そして彼らのニーズや消費行動をデータから紐解いていきます。
そこでポイントとなるのは2方向からのアプローチ
個別具体的な体験の深掘り
マスデータから仮説を立てる
すなわち、具体と抽象を行き来しつつ精度を高めていくことです。この記事でもその視点からリサーチをした内容を書いていきます。
特に、インバウンド集客に興味がある事業者や個人の方々にとって、有益な情報をお届けしたいと思いますので、ぜひ最後までお読みください!
海外から日本に訪れる理由と行動
まず、日本を訪れる海外の方々の理由として、代表的なものが「日本文化」への関心です。
例えば、アニメやマンガのファンである海外の若者は多く、その中でも具体的な作品がきっかけで日本を訪れる人もいます。僕の生徒であるセルビア在住のロシア人の方は、アニメ『ハイキュー!!』が好きで、それをきっかけに日本語を学び、日本訪問を計画していると言っていました。
さらに、彼女が興味深いことを話してくれました。それは「メジャーな観光地ではなく、日本人が個人的に好きなローカルな場所に行きたい」ということです。このような「ローカル体験」への需要は非常に高く、観光地だけでなく、地域の隠れた魅力を発信することが重要だと感じます。
データから見る訪問者の特徴
インバウンド観光における訪問者の特徴をさらに掘り下げるために、政府や民間の調査データを参考にしました。
訪問者数と国別の特徴
2024年のデータによると、日本を訪れる観光客数は318万人に達し、コロナ以前の水準に戻っています。その中で、韓国、中国、台湾がトップ3を占めており、特に東アジアからの訪問者が多いことがわかります。一方で、欧米からの訪問者も増加傾向にあり、特に円安の影響でアメリカやヨーロッパの方々が訪れやすくなっているようです。
平均滞在日数
国ごとに平均滞在日数を見ると、東アジア(韓国、中国、台湾)からの訪問者は比較的短期間(3~6日程度)であるのに対し、アメリカやヨーロッパ(ドイツなど)の訪問者は長期間(9~12日程度)滞在する傾向があります。
一人当たりの旅行支出
韓国の場合
アメリカの場合
中国の場合
旅行中の消費行動も国によって異なります。例えば、アメリカ人の一人当たりの旅行支出は21万円に達し、そのうち約12万円が宿泊費、6~7万円が飲食費に充てられています。中国人の場合、買い物に約12万円を費やす傾向があり、このようなデータは観光サービスのパッケージ設計やマーケティングにおいて重要な指標となります。
セグメント化の重要性
これらのデータからわかるように、訪日外国人を一括りにするのではなく、国や消費行動、滞在日数に基づいてセグメント化することが重要です。例えば、短期間滞在する韓国人観光客向けには「短期集中型」の観光プランが適している一方、長期滞在する欧米人には「ゆったり滞在型」のプランが求められます。
また、観光地の選定やプロモーションもセグメントに合わせた発信が必要です。ローカルな体験を求める人には、地元の隠れたスポットやユニークな文化体験を提案することで、より魅力的なサービスを提供できます。
まとめ
インバウンド観光を成功させるためには、以下のポイントが重要です。
訪問者の背景や行動をデータで把握する。
国やニーズに基づいたセグメント化を行う。
ローカルな体験を強化し、観光地の魅力を深掘りする。
これらを踏まえて、今後の記事では具体的なマーケティング施策や発信方法についてさらに掘り下げていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!次回もぜひお楽しみに!