【海外転職ガイド】実際に海外転職を成功させた経験を元に海外求人探しノウハウを徹底解説
はじめに
はじめまして、私は社会人3年目で、法人設立や国際税務に関するアドバイザリーを提供するドバイのコンサルティング会社に転職しました。それ以前は日本で外資系総合コンサルティングファームに勤務していました。海外現地就職は現職よりも給料が下がることが多いといわれていますが、今回の転職では、前職よりも高い年収のオファーを得ることができました。
私がこの転職サイトのまとめを作成した理由は、自身が海外での求人探しで苦労した経験があり、必要以上に多くの時間を費やさざるを得なかったからです。世間には真剣に海外就職(駐在・現地採用等)を目指す人向けのノウハウやガイドが不足していると痛感しました。巷に流通している海外転職に関する情報はどれも表面的なことやポジショントークばかり。また、転職サイトやエージェントも世の中に溢れていて、どのサービスが良いのかは使ってみないと分かりませんでした。
この記事は、海外転職を目指す人々のために実用的なガイドとなることを目指しています。実際に好条件での海外転職を成功させた私が、14種類の転職サービスを使用してみて感じたメリット・デメリット、そして使えると判断したサービスをどのように使っていくかという観点に着目して整理しています。
活用方法
記事内に、「今から私が海外での就業をイチから目指すならどのように動くか」というコンテンツを用意しています。私と前提条件が近いようでしたらそのまま同じように動いてもらえれば何らかの収穫は得られると思います。また、私と志向が異なったとしても世の中の海外転職に特化した14サービスを実際に利用してレビューしているので、自らそれらを試してみる手間を省くのに活用できるかと思います。
本記事でカバーしている転職サイト・エージェントは以下になります。
・Doda
・Bizreach
・linkedin
・reeracoen
・RGF HR Agent
・JAC Overseas Japan Desk
・indeed
・カモメアジア転職
・ワーキングアブロード
・enミドルの転職
・for Startups
・AMBI
・enワールド
・ロバート・ウォルターズ
前提
今回は以下のような求職者を想定して、サービスの活用しやすさを整理しています。
・求職者の年齢は20代前半から30歳前後
・TOEICは850点以上程度を想定
・1~5年程度の評価される業務経験有り
・年収500~600万円程度は確保したいと考えている
・海外現地就職、もしくは転職後1.5年以内での駐在等を目標としている
今から私が海外での就業をイチから目指すならどのように動くか
前提で仮定したスペックを想定して、私が今から海外現地就職、もしくは転職後1.5年以内での駐在等を目標として転職活動を始めるのであれば、どのように動くかを以下にまとめました。
やること① linkedinを活用した英語面接訓練
このプロセスはどちらかというと準備の段階になります。現地採用はもちろん、海外駐在を前提にしたポジションでも選考の中で英語面接が入るのが一般的です。いざ、来るべきチャンスで自分をアピールするために英語面接の実践経験を積みます。必ずしもlinkedinである必要はないのですが、外国人採用担当との接点が作りやすい・相手が本気で採用候補として見定めてくるという特徴からlinkedinが使いやすいです。linkedinは世界最大のビジネスSNSなので、英語のプロフィールを充実させることで世界の採用担当やヘッドハンターから多くのダイレクトメッセージが届くようになります。それらダイレクトメッセージに返信することで、英語の選考フローを経験できます。ヘッドハンターにしても会社の採用担当にしても「あなたが採用に値する人材か」を本気で見定めてくるので接待ゼロの実戦経験を積むことができます。
残念ながら外国人ヘッドハンターからダイレクトメッセージで届く求人は日本勤務前提のものがほとんどですが、少しでも魅力に感じるものがあれば練習のためと割り切って選考フローに乗ってみることも重要です。回数の目安として私は7,8回の英語面接をしたくらいから慣れてきてある程度の自信がついてきました。
なお、「やること①」より前に、行きたい国でのビザ要件や就職難易度を把握をするという手順も入ってくると思います。国ごとの就職難易度の考察記事もいずれまとめたいと思っているので、本記事の反響が良ければ取り組みたいと思っています。
やること② Doda・Bizreachを活用
大手転職サイトのDodaとBizreachに登録します。google検索ではヒットしない多くの海外関連求人が見つかるためです。大企業・中小企業問わず、企業が人員募集する際にはまず、大手人材会社に依頼するのが一般的なので、これら2社への登録によりリーチできる求人数が飛躍的に増加します。これはどの国で就職したい場合でも共通だと思います。基本的には日系企業が現地子会社での募集をしているケースや駐在候補者を募集しているケースが多いです。稀に日系企業ではない外国の会社が現地で採用する前提で日本人向けの求人を出しているケースもあります。
やること③ 希望の国に特化したサービスを活用
希望の国によっては地域に特化したサービスを使います。例えば、東南アジア地域での就職を目指すのであればreeracoenを使います。各国に駐在するエージェントから得られる情報はかなり有用ですし、希望に合う求人があればもちろん紹介してくれます。また、ヨーロッパでの就職を目指すのであれば、JACリクルートメント。メキシコでの就職を目指すのであればワーキングアブロードなどというように各サービスを使うのがいいと思います。各サービスの詳細は本記事下部のレビューをご覧ください。
やること④ linkedin・indeed・現地の求人サイトで求人探し
一番根気と時間が必要になる作業になりますが、外国企業が募集している日本人ポジションや外国人OKポジションの求人を探します。これらサービスを利用する際には調べたい国(都市)を指定して「japan」などのワードで検索絞り込みをかけます。日本在中の日本人を外国の現地企業が雇うには基本的にビザ費用等の負担が必要になるため、日本人の募集を前提としていない求人に応募しても返事がもらえないケースが大半です。一方で、ドバイのように労働者を基本的に国外から集めている国であれば求人に国籍指定がなく世界中から人材を募集していることがあるので返事は比較的もらいやすいです。
海外転職を目指して実際に活用した転職関連14サービスの正直レビュー
転職サイトやサービスに登録するとたくさんのメールが届いたり、担当のエージェントからいきなり電話がかかってきたりするため、なるべく登録は敬遠したいと思うのが当然だと思います。しかし、コネなしの海外就職を成功させるためには転職サイトやエージェントの活用は必須だと私は考えています。ただ、"海外転職"という観点では使いづらいサービスも多いため、本当に使えそうなサービスを見極めるために活用してもらえれば幸いです。おすすめ順にサービスを並べているので忙しい人は最初の2,3サービスを活用するだけでもgoogle検索ではたどり着けない多くの海外求人に触れることができると思います。
doda(デューダ) おすすめ度:高
▼概要
駐在や海外関連事業の非公開ポジションを多数掲載している転職エージェント。
▼海外現地会社求人数:多い
日系企業の海外現地子会社での募集などが多い。
▼駐在求人数 :多い
幅広い年収レンジでの駐在ポジションの求人掲載多数。年収600万円以上の求人は管理職経験や海外勤務実績が求められることが多い印象。出張ベースでの海外営業拠点管理や工場管理等の職種も多く存在。
▼転職サポート
リクルーターのサポートは手厚い。チャットや面談を通して密なコミュニケーションが可能。登録時に担当リクルーターとの面談がセットされ、概ね希望に沿った求人が後日送られてくる。
▼メリット
Google検索で調べても表示されない非公開求人が多数掲載。企業大小問わず、海外駐在を前提とした求人も多い。
検索機能が便利であり、職種や年収での絞込が可能。
リクルーターとの初回面談をしなくても、単純に求人サイトのように利用して自力で転職活動をすることも可能。
リクルーターから紹介された求人以外にも自ら非公開求人を探して応募することが可能。
駐在だけではなく、出張ベースで海外に頻繁に出向く営業職や経営企画職など直感的に面白そうだなと思える求人も多い印象。
絞込検索では国ごとの検索はできないが、国ごとの求人のみを集めたページもある。
稀に日系企業の海外子会社ではなく海外に本社のある「THE海外会社」での雇用を前提とした求人がある。(私はこの方法にてドバイ転職を成功させた。)
▼デメリット
求人情報など送られてくるメールの数がかなり多く、メールの受信設定も分かりづらい。
Dodaの運営会社であるパーソルキャリアの別サービス会社に情報が渡り、突然、電話をかけてくることなどがある。
サイト内での求人応募が比較的簡単であるため、応募してもお祈りメールをもらい、面談まで進めないケースが多い。
▼総評
体感で海外接点のある非公開求人数は単純なGoogle検索で見つかる求人数の倍以上はあるため、情報収集のためにも登録を強く推奨。
大手・スタートアップ問わずハイクラス海外駐在案件も多数掲載があり、求められるスキルと求人条件の相場観把握にも有用。検索機能も使いやすく、条件にて「勤務地:海外」を選択することで多くの駐在を前提とした求人を確認可能。
▼Dodaで見つかる海外現地会社求人例
▼Dodaで見つかる駐在求人例
ビズリーチ(BIZREACH) おすすめ度:高
▼概要
海外現地会社や駐在案件も豊富なスカウト型大手転職サイト。
▼海外現地会社求人数:多い
日系企業の海外現地子会社での募集などが多い。
▼駐在求人数:多い
駐在の求人も多い。
▼転職サポート
求職者とヘッドハンターをつなぐプラットフォームであるため、転職サポートはなし。
▼メリット
海外求人数が豊富。特に、他サイトではほとんど見つからない北米・ヨーロッパ・オーストラリア・香港などの求人も一部あり。
スカウト型求人サイトでありながら、スカウトが来ていない求人も確認可能。
求人の種類が幅広く、海外で働くという観点でもベンチャーから大手企業まで様々な求人掲載がある。
海外勤務のコンサル・経営企画・専門職・海外営業など掲載職種も多く、職種での絞り込み機能も使いやすい。
会員登録しなくても公開求人を確認できる。
※但し、絞り込み等の一部機能は制限される。
▼デメリット
課金制度があり、課金しないスカウトの来ていない求人には応募できなかったりする。プレミアムステージ会員費(5,478円/月)
※但し、登録後30日間は無料でプレミアム会員機能を使えるキャンペーンなども頻繁に実施している。基本的にはスカウト制なので、海外案件以外にも多くのスカウトが届くことになる。
ヘッドハンターから具体的な案件内容を伏せた「転職をサポートさせてください。」というような営業メッセージも多く届く。
絞り込みで特定の国を選択しても勤務地自由の国内企業の求人が大量に混ざりこんできてかなり使いづらい。
良質なスカウトを受領するにはプロフィールの充実に力を入れる必要がある。
▼総評
ビズリーチのような大手企業に求人が集まり、海外案件も多いため登録推奨。スカウト制のため、自ら気になった企業に応募できないケースもあるが、誰でも応募できる求人も多い。1週間のプレミアム会員無料お試しは誰でも使えると思われるので、気になる求人を収集しておき、無料期間内に求人に応募することでプラットフォームを最大限活用可能。プレミアム会員となることですべての求人に応募可能となる。
▼海外現地会社求人例
▼駐在ポジション求人例①
Linkedin(リンクドイン) おすすめ度:高
▼概要
多くの個人・企業が求人・求職活動に利用する世界No.1ビジネスSNS。
▼海外現地会社求人数:多い
世界的に求人掲載媒体としても使われるビジネスSNSであるため、世界中の求人が見れるが、日本からの移住を前提とした求人を探すのは難しい。一方、経歴によってはリクルーターから移住前提での求人を紹介される可能性は十分にある。
▼駐在求人数:少ない
日本の企業が日本人を募集する媒体としてはあまりメジャーではないが、駐在ポジションの求人掲載をしている企業もある。
▼転職サポート
・自分のプロフィールを見たリクルーターがダイレクトメッセージを飛ばしてスカウトをする流れが一般的。サポート体制はリクルーター次第。企業人事担当者が直接連絡してくるケースはサポートなし。
▼メリット
・外国人リクルーターからメッセージを受けることも多く、英語での選考プロセスを経験できる。
・世界的に有名なプラットフォームであるため受けるスカウトの種類が豊富であり、思わぬ求人に出会える可能性がある。
・受け取るスカウトの質から自分の市場価値の把握にも役立てられる。
・入社希望会社の採用担当に自らアプローチすることができる。
▼デメリット
・質の高いスカウトを受けるにはプロフィールの充実は必須。
・外国人リクルーター経由で紹介される求人であっても国内勤務前提である場合が多い。
・外国人リクルーターは転職を総合的にサポートする姿勢はあまり見られず、特定の提携企業への選考対策のみをサポートする体制が一般的。
・スカウトを受け取りやすくするにはステータス「求職中」にする必要があり、現職にバレる恐れがある。
▼総評
・英語面接の練習に活用することを強くおすすめする。届いたダイレクトメッセージのうち、興味のある案件に返信をすることで英語での選考フローを体験できる。
(・私はこの方法でカジュアル面談を含めて英語面接を7,8回こなすことで"英語面接慣れ"することができた。)
Reeracoen(リーラコーエン) おすすめ度:高
▼概要
主に東南アジアでの日本人現地就職に強みを持つ転職エージェント。
▼海外現地会社求人数:多い
海外現地勤務の求人が基本。日系企業以外の現地会社の求人もある。
▼駐在求人数:少ない
駐在より海外現地会社が直接雇用主となるケースが多いが例外もあり。
▼転職サポート
・サポートは手厚く、履歴書添削や選考面談のフィードバックなどももらえる。
・reeracoenサイト掲載求人に応募するとまずは担当のエージェントと面談をして選考に進む企業を決めていく流れになる。
▼メリット
・日系企業の海外子会社の求人のみならず現地会社の日本人ポジションの求人も掲載有。
・自社が担当する求人が中心であるため、他の仲介エージェントと改めてやり取りするなどの手間がない。
・掲載求人は基本的に日本人の海外現地での勤務を前提としているため条件に合う求人を見つけやすい。
・各国の現地就職について専門家の意見を聞くことができ、経営企画やコンサルタントなどハイクラスを含む幅広い求人がある。
▼デメリット
・タイやベトナム・マレーシアでは現地の給料水準に合わせた報酬体系での募集となることが多いので年収が下がってしまうような求人が多い。
・シンガポールでは、VISAの発給水準が年々厳しくなっていることもあり、高い学歴と強い転職意思を示さないとエージェントにあまり時間を割いてもらえない印象。
・シンガポールの求人は多く掲載されているが、エージェントと話したところ実際に紹介できる求人は限られている・若しくは競争率がそれなりに高いような印象を受けた。
▼総評
・以下の国への移住を考えている場合には利用価値がある。
対象国:シンガポール・タイ・ベトナム・マレーシア・台湾
▼Reeracoenで見つかる海外現地会社求人例
▼Reeracoenで見つかる駐在ポジション求人例
RGF HR Agent おすすめ度:中
▼概要
在アジアの日系企業の求人に特化したリクルートの転職エージェント。
▼海外現地会社求人数:多い
日系企業の海外子会社等の求人掲載多数。
▼駐在求人数:少ない
駐在より海外現地会社が直接雇用主となるケースが多いが例外もあり。
▼転職サポート
・キャリアアドバイザーからの支援を受けることも可能。
・掲載求人は基本的に日本人の海外現地での勤務を前提としているため条件に合う求人を見つけやすい。
・アジア(特にタイ・ベトナム・インドネシア・インド・中国)の求人数が多い。
・現地の給料水準が低い国であっても、年収アップを狙えるような求人掲載もある。
※但し、管理職以上や海外勤務経験を求められる場合が多い。
▼メリット
・求人数が多く、希望の国がある場合にはその国の求人に一通り目を通し、良いものがあれば応募するスタンスで活用できる。
・対象の国は以下。
(シンガポール・タイ・ベトナム・インドネシア・インド・香港・中国
うち、シンガポール・香港の求人数は30未満程度。その他の国は100~200程度)
・シンガポールでの給食希望の場合は、永住権を持っていないと応募できないケースが多々あるのでエージェント面談等での情報収集を推奨。
▼デメリット
・掲載されている求人でも、現地市民権や永住権を持っていないと応募できない物が多い。(特にシンガポール)
・年収での絞り込み検索ができない。
▼総評
・求人数が多く、希望の国がある場合にはその国の求人に一通り目を通し、良いものがあれば応募するスタンスで活用できる。
・対象の国は以下。
(シンガポール・タイ・ベトナム・インドネシア・インド・香港・中国
うち、シンガポール・香港の求人数は30未満程度。その他の国は100~200程度)
・シンガポールでの給食希望の場合は、永住権を持っていないと応募できないケースが多々あるのでエージェント面談等での情報収集を推奨。
▼RGF HR Agentで見つかる海外現地会社求人例
JAC Overseas Japan Desk おすすめ度:中
▼概要
日本在住で、海外就職を目指す人のための転職エージェント。
▼海外現地会社求人数:多い
海外現地勤務の求人が基本。日系企業以外の現地会社の求人もある。
▼駐在求人数:なし
海外の現地採用求人を取り扱っているとの記載あり。
▼転職サポート
・まずは、登録後にキャリアコンサルタントとの面談を行う流れ。キャリアアドバイザーからの支援を受けることも可能。
・欧米圏での求人数は多くないが、イギリス・ドイツ・アメリカもカバー
アジア、欧米の11か国において独自のネットワークを構築しているため条件の良い非公開求人と遭遇する可能性がある。
▼メリット
・欧米圏での求人数は多くないが、イギリス・ドイツ・アメリカもカバー
アジア、欧米の11か国において独自のネットワークを構築しているため条件の良い非公開求人と遭遇する可能性がある。
・掲載求人は基本的に日本人の海外現地での勤務を前提としているため条件に合う求人を見つけやすい。
・求職者1人に対して複数のキャリアコンサルタントから求人の紹介をするシステムがあるため、複数国での就職を希望している場合に便利。
▼デメリット
・プラットフォームが使いづらく、求人リストに中々たどり着けない。
・年収での絞り込みができない
・検索結果に表示される情報があまりきれいに整理されていない。
・掲載されている求人でも、現地市民権や永住権を持っていないと応募できない物が多い。(特にシンガポールやアメリカ)
・日本在住でも応募できるかできないかがわかりづらい。ビザサポートがある求人も発見。
▼総評
・ビザ要件が厳しい国での就職を希望の場合には、とりあえず応募しても資格要件を満たさず選考に薦めないケースが多いと思われるので、アドバイザーとの面談にて条件に合う求人があるかを確認するのが良さそう。
・イギリス・ドイツ・アメリカ・韓国での就職を目指す場合にはカバーしている転職サイトが他にあまりないため利用価値が高い。
▼JAC Overseas Japan Deskで見つかる海外現地会社求人例
indeed おすすめ度:中
▼概要
様々なサイトの公開求人が集約されている世界No.1求人検索エンジン。
▼海外現地会社求人数:多い
世界各地の求人を検索できるが、基本的には現地人向け。国・地域を指定して「japan」などのKWで検索すると日本人を募集している求人も稀に見つかる。
▼駐在求人数:多い
各求人サイトの掲載を集約しているため企業大小問わず駐在ポジション求人掲載数は多い。
▼転職サポート(エージェントの場合)
・indeed自体はあくまで求人検索エンジンであるため、転職サポート機能はなし。
▼メリット
・世界中の求人を確認できる。
・根気よく探せば海外で日本在住の日本人が応募対象になっている求人を見つけられる場合がある。
・海外各国のローカル転職情報サイトの情報が集約されているためローカル求人サイトを知らなくても求人との接点を提供してくれる。
・日系企業の駐在ポジションの求人を探すのにも便利。
▼デメリット
・日本人を募集している海外現地会社求人を見つけるには相当な時間と根気が必要となる。
・求人情報のうち年収などの重要情報が欠損している場合が多々ある。
・職種などの絞り込みができないため、サービス業求人なども検索結果に表示されて煩わしい。
・doda等に掲載されている非公開求人は確認できない。
・求人の詳細を見ようとすると他の転職サイトへの登録が求められるケースがある。
▼総評
・日本人を募集している掘り出し物求人が見つかる可能性がある。希望の国がある場合には「japan」や「Japan business」などで絞り込みをかけることで現地での公開求人の多くを把握することが可能。
▼Indeedで見つかる海外現地会社求人例
カモメアジア転職 おすすめ度:中
▼概要
アジアでの求人を複数メディアから集約している現地就職を目指す日本人のための求人サイト。
▼海外現地会社求人数:多い
海外現地勤務の求人を幅広く掲載。
▼駐在求人数:少ない
駐在よりも海外現地会社が直接雇用主となるケースが多いが例外もある。
▼転職サポート
・求人応募後に担当の人材会社との面談や企業の人事担当との直接連絡がある場合があり、サポート体制は企業次第。
▼メリット
・掲載求人は基本的に日本人の海外現地での勤務を前提としており、条件に合う求人を見つけやすい。
・アジア圏での国ごとの求人掲載数がトップクラスであり、幅広い職種がカバーされている。
▼デメリット
・特定の国では現地市民権や永住権を持っていないと応募できないケースがある(特にシンガポール)。
・年収での検索結果絞り込みができないことがある。
・求人の詳細を見る際に他の転職サイトへの登録が必要な場合がある。
・現地の給料水準に合わせた報酬体系での求人が多い。
▼総評
求人数が多く、希望の国に特化した求人を探す場合に活用できる。
▼カモメアジア転職で見つかる海外現地会社求人例
Working Abroad おすすめ度:中
▼概要
海外求人を複数メディアから集約している現地就職を目指す日本人のための求人サイト。
▼海外現地会社求人数:多い
日系企業の海外現地子会社での募集などが多い。
▼駐在求人数:少ない
駐在よりも海外現地会社が直接雇用主となるケースが多いが例外もあり。
▼転職サポート
・あくまで求人掲載サイトであるため、転職サポート機能はなし。
▼メリット
・マレーシア・タイ・ベトナムなどの東南アジアの求人が豊富。
・ヨーロッパやアメリカ・メキシコの求人も一部掲載されている。
▼デメリット
・現地給料水準の高い国(シンガポール・香港・アメリカ)などの求人数は少ない。
・求人の詳細を見る際に他の転職サイトへの登録が必要な場合がある。
▼総評
ヨーロッパやメキシコの求人を扱っているサイトは珍しいので、それら国での就職を目指す場合には利用価値がある。
▼ワーキングアブロードで見つかる海外現地会社求人例
enミドルの転職 おすすめ度:中
▼概要
主に30代〜50代の求職者をターゲットにした求人サイト。
▼海外現地会社求人数:多い
日系企業の海外現地子会社での募集などが多数。
▼駐在求人数:少ない
海外現地会社が直接雇用主となるケースが多いが、例外もある。
▼転職サポート(エージェントの場合)
・求人掲載サイトであり、特定のエージェントによるサポートはない。
▼メリット
・高年収(目安600万円以上)の求人が中心であり、管理職経験や海外勤務経験が求められる。
・ベンチャー企業の海外展開責任者など、裁量が大きくやりがいのあるポジションが多い。
・海外勤務経験後のキャリア形成に有益。
▼デメリット
・経験年数が短い応募者は選考に進めない場合が多い。
・応募後に担当の人材会社とのやり取りが必要であり、事務手続き負担が大きい。
▼総評
海外勤務経験や管理職経験がない場合は相性が良くないが、次のキャリア形成に役立てることができる。
▼enミドルの転職で見つかる海外現地会社求人例
▼enミドルの転職で見つかる駐在求人例
for Startups おすすめ度:中
▼概要
独自のネットワークを持つスタートアップやミドルベンチャー特化型転職エージェント。
▼海外現地会社求人数:なし
基本的に国内企業が対象。
▼駐在求人数:少ない
海外案件に特化したエージェントではないが、海外展開を視野に入れたベンチャー企業の幹部候補の求人が一部あり。
▼転職サポート(エージェントの場合)
登録後は週1ペースで担当のアドバイザーと面談を実施するイメージで、短期で集中的なサポートが期待できる。
▼メリット
・海外案件に特化したエージェントではないが、独自のネットワークをもとに海外展開を視野に入れたベンチャー企業の幹部候補の求人などが多数存在。
・キャリア志向性を重視した求人紹介。
・担当アドバイザーが企業の事情を熟知し、ミスマッチを事前に防ぎやすい。
▼デメリット
・大手転職エージェントと比べて紹介できる企業数が少ない。
・頻繁なエージェントとのやり取りが負担となることがある。
・複数企業への応募を推奨され、スケジュールがタイトになりがち。
▼総評
・規模が小さい日本企業での海外事業展開を希望する人や、若いうちに経営者の近くで裁量を持って働きたいと考える人に適している。
・大手企業での就職を希望する場合には向かないことが多い。
▼for startupsで見つかる駐在求人例
AMBI おすすめ度:低
▼概要
若手ハイキャリア向けのスカウト転職サービス。
▼海外現地会社求人数:不明
求人検索機能がないため詳細不明。
▼駐在求人数:不明
「駐在案件あり」等の広告を多数出しているが、具体的な駐在ポジションのスカウトは筆者には届かなかった。
▼転職サポート(エージェントの場合)
求人応募後に担当の人材会社との面談を持ちかけられるケースや、応募企業の人事担当と直接つながるケースがあるが、サポート体制は企業次第。
▼メリット
・年収アップのスカウトは多く届く。
・求人内容は詳細に記載されていることが多い印象。
・求人側からのアプローチのみとなるため、突出した経歴(例:帰国子女や駐在経験有、東大卒 など)がある場合には有利。
▼デメリット
・詳細な自己プロフィールの充実が必要。
・求人検索機能がないため、駐在案件との遭遇機会が少ない。
・海外で働く前提での転職活動を進める際、魅力的な駐在案件のスカウトが届かないことがある。
▼総評
・海外で働く前提での転職活動を進めるうえでは、なかなか魅力的なスカウトが届かない印象。
・私は以下のスペックで1年ほど利用していたが、駐在ポジション等のスカウトはこなかった。
(参考)筆者のプロフィール:BIG4のコンサル2年目。TOEIC975点。英語を使う案件の経験は僅かにあり。早大政経卒。プロフィール欄はしっかり記載
enワールド おすすめ度:低
▼概要
外資系・グローバル企業に特化した転職サイト。
▼海外現地会社求人数:なし
基本的に国内企業が対象。
▼駐在求人数:僅かにあり
僅かながら海外駐在を前提とした求人もあり。
▼転職サポート(エージェントの場合)
コンサルタントからの求人の紹介や転職支援サービスを受けられる。
▼メリット
・登録なしで求人を確認できる。
・絞込み機能が充実しており、自分に合った求人を探しやすい。
▼デメリット
・日本勤務が前提の求人が多く、海外勤務前提の求人は少ない。
▼総評
海外での仕事を探す場合には、求人数が少ないため選択肢が限られる印象。
ロバート・ウォルターズ おすすめ度:低
▼概要
バイリンガル人材をメインターゲットにした外資系・グローバル企業に特化した転職エージェント。
▼海外現地会社求人数:なし
基本的には日本での勤務が前提となっており、海外勤務や駐在案件はほとんど見られない。
▼駐在求人数:なし
※2024年7月時点では確認できず。
▼転職サポート
・コンサルタントからの求人の紹介や転職支援サービスを受けられる。
・登録しなくても求人の確認が可能で、年収の高いハイクラス求人が多く掲載されている。
▼メリット
・登録なしで求人を確認できる。
・年収の高いポジションが若干ある。
・複数海外拠点を持つ人材会社の日本支社であるため、海外拠点と協力して日本人向けの求人を探してくれる可能性がある。
▼デメリット
・海外勤務や駐在案件の数が少ない。
・日本での勤務が前提の求人が大半を占める。
▼総評
海外での仕事を探す場合には、求人数が少ないため選択肢が限られる印象。
まとめ
今回まとめた記事が読者の皆様の将来の可能性を少しでも広げられたら幸いです。いいね等いただけたら励みになります。質問やご指摘等ありましたらコメントなどいただけたら極力答えるように努めます。
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