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【活動記録】千葉の廃校にロケハンに行きました

廃校の視察とレファレンス収集

デジタルハリウッド大学に入学し、第1クォーターの時2023年6月21日に私たちはゲーム制作のためのレファレンス収集を目的に、旧佐倉市立志津小学校青菅分校校舎を訪れました。 東京から2時間かけて電車とバスを乗り継ぎ、森を通過し、ようやく目的地に到着。校内は薄暗く、静寂に包まれ、まるで時間が止まったかのような独特の雰囲気が漂っていました。

『Onryo』について

『Onryo』は1940年代に繰り広げられる、恐怖と苦悶の物語を描き出す一人称の心理ホラーゲームです。このプロジェクトの目的は、現在Overnight Artelierとなったチームが、初めて結成された際に制作パイプラインを構築することです。

見学の目的

『Onryo』は戦後の日本の廃校を舞台としたゲームのため、この時代にあったものを正確に取り込むことが重要です。そのため、今回の見学では、『Onryo』のPV制作のために、建物のテクスチャや戦後直後以降の小学校に見られる設備の寸法を正確に記録し、木製家具や床の汚れのパターンを観察しました。『Onryo』はホラーゲームであるため、没入感を再現するには実際に自分の肌で感じることが重要です。これらのデータを活かし、ゲーム内アセットのリアリティを高めることが目的です。

旧佐倉市立志津小学校青菅分校とは?

旧佐倉市立志津小学校青菅分校は、千葉県佐倉市青菅地区に位置し、1955年(昭和30年)に志津小学校の分校として建設されました。建物は木造平屋建てで、赤色のフランス瓦を使用した切妻造の屋根と、ピンク色のドイツ下見板を用いた外壁が特徴的な洋館風のデザインです。

内部構造は、玄関から入って左手に職員室、右手に下駄箱とトイレが配置され、正面の片廊下の左側に2つの教室が並ぶ小規模な設計となっています。1977年(昭和52年)に廃校となった後も、当時の姿をよく残しており、2020年には国の登録有形文化財として答申を受けました。

見学の記録:セレクトした貴重な写真と資料

見学の際に撮影した資料の中からいくつかをセレクトしました。建物の外観や教室の内部、廊下の雰囲気など、当時の面影を色濃く残す様子が見て取れます。これらの写真は、今後のゲーム制作の貴重な参考資料として活用していきます。


大きいオブジェクトのレファレンス
小さいオブジェクトのレファレンス
壁、床、黒板のテクスチャのレファレンス

今回の見学で得た資料をもとに、より没入感のあるゲーム環境を構築していきます。


廃校のような施設を訪れる際は、事前の許可が必要です。 私たちは千葉県の市役所に連絡し、企画書を送付して正式な許可を取得し、市役所の方の立ち会いのもと見学を行いました。無断立ち入りは避け、適切な手続きを踏むことが重要です。

Overnight ArtelierのSNSでは様々な情報を発信しておりますので、是非ご覧ください。

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https://x.com/OvernightCG

▼YouTube
https://www.youtube.com/@overnight.artelier

 
記事執筆: パーレント 太陽
記事編集:アルバリ アキト
最終更新: 2025/02/05


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