携帯会社の策略を振り返る話
今、日本のスマホ普及率は8割以上。ほとんどの人が下を向いて歩いている。坂本九の歌を聴いてほしいくらいに。
テレビ以来のパーソナルスクリーンを手に入れた人間は自分のスクリーンに吸い込まれていく。テレビ時代家族で番組を視聴し、翌日学校や仕事場で談話する。それが今やテレビの話題はおろか、個々が自分の世界をのめり込み、同じ話題で盛り上がるのではなく自分の世界をプレゼンする形になっている。
第1フェーズ 「囲い込み」
これから本題。
いわゆる携帯が普及してまもなくの2000年代初期。過去に超高価格、レンタルと所有しづらかった携帯電話は誰でも入手しやすくなり。
ある時「0円携帯」という謳い文句で各キャリアが爆発的に“ケータイ”の普及と浸透を図った。
本体代金が0円ということもあり、多くの人が手にした。
第2フェーズ 「縛り」
多くの人がケータイを手に入れ、無くてはならない便利な存在だと認識しているころ次の波が来る。
2007年頃から2年契約、いわゆる「縛り」が生まれキャリアによる端末とキャリアへの期間制限ができた。途中で解約すれば約1万円ほどの違約金が発生、この辺からキャリア通しの奪い合いがさらに激化していく。
** 第3フェーズ 「キャッシュバック競争」**
2015年、電話番号はそのままに他社に乗り換えると最大○万円キャッシュバック。という何故か大金がもらえる販促がピークになった。
それまで一つのキャリアを教祖として他のキャリアを敵とする姿勢があった日本人。このことでキャリア移動の垣根がなくなり三大キャリアの行き来や格安スマホ、SIMフリースマホに移行する人も増えた。
2018年、キャッシュバックは止められ激化していた流れは緩やかになった。
第4フェーズ 「5G(第5世代移動通信システム)&8K」
私の個人的見解になるが、今携帯端末は第4フェーズに差しかかろうとしている。
5Gが世界で試験導入されてきている。日本でも数年で本格化してくる見込みだ。そして画面解像度は8Kになり、人間の視覚能力の限界に達する。
5G × 8K
つまりどういうことか。理論的には2時間の映画を3秒でダウンロードできるスピードを実現する5G と人間が目で見れるマックス画質の8K 時代がやってくる。
無線通信と画質がこれまで以上にストレスのないものに変わる。そしてテレビの時代が終わる。現実的には2時間の4K映像を数秒でダウンロードできるレベルになるにはまだまだ時間がかかる。最新のスマホは余裕で4K対応してるから、カメラとディスプレイの普及の方が早そうだ。
まとめ
ガラケーの普及により個人の通信手段は変わりメールやカメラ、着うたで電話以外のコンテンツも楽しめるようになった。
2年縛りにより簡単にはキャリア変更できなくなったが今は選び放題。キャリアへの制限も増え違約金も格安でキャッシュバックも低額化。
画面解像度は人間の目で感じられる限界まで到達。手の中のスクリーンに広がる未来はまだまだ終わらない。