時間の細分化の話
人間は神になろうとしている。欲望の果てに人は機械を埋め込み、細胞を複製し人を超える。
これは極端な話だがSFの話ではない。
原始時代からさほど時間は経っていないが原始時代では考えられないスピードで人はこれまでにない便利さを発明してきた。
しかし、農耕が始まる前の原始時代の人々も幸せに暮らしていたに違いない。生きていくのに必要なことは原始時代に備わっている。
だからホモ・サピエンスはこれまで生き延びてきた。便利さを求め繁栄し人類は80億人に近づいている。
20世紀、インターネット普及前人は何を見ていたのだろう。半分は戦争。それから半分は驚異的な発展だ。
日本は資本主義の社会を作り、今やサラリーマンが身を削って働いている。そして隙あらばスマホのディスプレイを見ている。
今日生き抜くために狩りをしていた時間は
通勤、残業、飲み会に移行した。
有無を言わせず自然とこの社会に適応した気でいる。
そして家族とともに談話していた時間、テレビを見ていた時間、外に遊びに出た時間は
それぞれがひとりのデバイスの世界に入り込む時間に変わった。
特に意味は持たず延々とスマホを見ている。
人は発展を止めることができないのだろうか。
自然との共存を完全に諦めている。
社会の中で生き、細分化された隙間時間でさまざまな閲覧をこなす。メールタスクかもしれない、SNSかもしれない。全てが個々の時代に変わった。これから社会も個人の時代。
満員電車に乗り、会社に通う必要はなくなる。
個人がスマホの中で仕事を行えるのだ。
わざわざ時間をかけて会社に行く必要はあるのか。これから通勤のない仕事は増えるかもしれない。
全てがスマホで行える。取り込まれる。
細分化された時間の中で、あなたは何をする?
課金したスマホゲームなのか
仮想通貨の取引なのか
わからない。人生の時間を最適化しよう。