【 03 とび太くん 】

世界を弛緩させる大量破顔兵器No.03

映画「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛を込めて〜 」
で全国的に知られるようになった飛び出し坊や看板の「とび太くん」、
滋賀県には県民人口と同じくらい「とび太くん」がいるという。

一方、世界では空爆や無人機攻撃などよりも市街戦で多くの人が殺されています。

アフリカのとある市街地、5人の兵士がカラシニコフ機関銃を構えながら進んでいた。
「市庁舎まで、慎重に進め。」
とその時、子どもが横から飛び出してきた。
瞬間、5つの7.26ミリの銃口が一斉に火を吹いた。
硝煙が引くとそこには「とび太くん」のカラフルなベニヤ板が砕け散っていた。
「またか。」とひと言言う間もなく後方から2体、続いて左手から2体、右手の至近距離から1体!
5人の兵士は、目にも止まらぬ速さでカラシニコフを構え直し、引き金を引く
「飛び出し とび太くん」ばかりだと分かっていても、打ち込む銃弾の正確さに差はない。ほとんどダミー人形を相手にした訓練と同じなのだ。
しかし弾の消費は半端なく、神経の消耗も激しい。

その地域では、飛び出す仕掛けまで付いた「夏休みに作ろう!飛び出し坊やキット」が量産され、『1人一体一路運動』により、市内の道路や路地裏、空き地、建物の影など、人口とほぼ同じ10万体もの「とび太くん」が仕掛けられているらしい。
「もううんざりだ」
「このままじゃ、こっちの神経が殺られちまう」
その場にカラシニコフを捨て、去っていく5人の兵士を10万体の、
もとい、10万人の市民が胸をなでおろしながら見送っていた。

なお、滋賀県の人口は2024年5月1日現在、1,402,084人、
「とび太くん」も推定140万体が県内に設置されているとのことである。

【追記】
NHK 映像の世紀バタフライエフェクトによると、
1947年に誕生し、製造されたカラシニコフ銃は推定1億丁、
「史上最悪の殺人兵器」だそうです。

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