喋る仕事
喋る仕事というのは、
ライターなどの著述業と比べて、
言葉を吟味する時間が短い。
著述業の人は、
自分の仕事が、「活字」という、
多くの人の目に見える形で残るから、
伝えたい感覚や感情に相応しい言葉は
何なのか?という意味では、
自ずと言葉選びには慎重になる。
かといって、それでは、
喋る仕事は、言葉選びに
慎重さが求められないかというと、
そうではない。
喋る仕事というのは、
録音、録画という
記録に残る場合もあるが、
人の心に残る仕事でもある。
聞いていて、もうちょっと
相応しい言葉があったのでは?と
感じることも少なくない。
間違いとは、言い切れないにしても、
今一違うんじゃないかなぁ?と
感じる言葉は、少なくない。
その表現、本当にそれで合ってる?
といった吟味は必要かな?と思う。
そこに、その人の言葉のセンスが
表れる。
それに、あんまり素人っぽい言い方や、
DJっぽいノリ?で喋るような
言い方やアクセントなどは、
プロとしては如何なものなのか?と。
日常会話と変わらぬ感覚で
喋ってはいないか?と、
聞いてみたくなる。
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