【新卒のリアル】新卒サーバーサイドエンジニアの研修から案件デビューまで
はじめに
こんにちは!株式会社くふうAIスタジオ サーバーサイドエンジニアのkei9oです。私は情報系専攻の修士課程を修了し、2024年4月に入社しました。くふうカンパニーグループの株式会社ロコガイドが運営する電子チラシサービス「トクバイ」関連の開発案件に携わっています。本稿はこれまでの新卒研修から案件デビューについて率直に書いていきますので、就活生や研修担当の皆様の参考になれば幸いです。
人事研修
入社後すぐに2週間の人事研修が始まりました。内容としては社会人の基本ルールやマナー、弊グループ会社の代表による事業紹介がメインのものでした。社会人の基本を身に付けたほか、各代表とのコミュニケーションがとれた貴重な時間でもありましたが、一番は同期同士の理解を深められたことが大きく感じています。24卒の新卒入社人数は16人でしたが、毎日異なるメンバー4人ごとに班を作り、価値観カードをはじめとするグループワークを通してコミュニケーションを重ねました。
他人の価値観に触れながら、自分の価値観を知ることのできるカードゲーム「Wevox values card」| 組織力向上プラットフォーム【Wevox】
結果として全員の人柄や考えを知り、距離を縮められた非常に有意義な研修だったと感じています。16人という人数もキリがよく、期間内に仲を深められるちょうどよい数だったなとも思います。
エンジニア研修
人事研修後は2ヶ月間のエンジニア研修が始まりました。ラインナップは以下の通りです。
Git / GitHub研修(1日):Gitの基礎、GitHubの利用法
サーバーサイド研修(8日間):Ruby on railsによるWebアプリケーション開発
フロントエンド研修(1日):HAML, SCSSの基礎
データベース研修(半日):RDBMS / SQLの基礎
Docker / Kubernetes研修(外部、3日間):Docker / Kubernetesの基礎
Flutter研修(外部、1日):Flutterによるクロスプラットフォームアプリケーション開発
データサイエンス研修(9日間):データサイエンスによる意思決定支援と課題解決の体験
AWS研修(外部、2日間+事前課題):AWSサービスの基本、アーキテクチャ設計
デザイン研修(2日間):UI / UX、デザイン階層、目標設定
プロダクト開発(15日間):より実践的なアプリケーション開発
エンジニア研修の初日にスケジュールとともに内容が判明しましたが、ものすごいボリュームでした。
エンジニアはそれぞれサーバーサイド、ネイティブアプリ、データサイエンスといった採用カテゴリがありましたが、研修中は共通の内容に取り組みました。24卒エンジニア研修を担当したhachiyaの記事によると、
配属前に自信をつける
実践的スキルの下地をつくる
すべての技術領域を知る
同期をはじめ社員とコミュニケーションをとる
研修を内製化する
以上の5点が目的として定められていました。
振り返るとサーバーサイド研修とプロダクト開発で自分が書いたコードにレビューをもらって開発することは実際の業務をイメージできる良い体験だったと感じています。私自身も在学中に研究開発を中心にGitHubを利用していましたが、オレオレなコミット内容や説明がほぼないプルリクエストなどリポジトリが一見さんお断り状態になっていました。これらの研修を通して、コードが過不足なく存在し、明確な意図のもとにある変更が積まれているリポジトリを作る意識を刷り込むことができました。
一方で、いくつかの外部研修も受講しましたが、講義形式でのプログラミング言語やフレームワークの習得は、進行速度の違いから少し難しく感じる部分がありました。特に、講師と受講者の進み具合にばらつきがあると、テンポが悪くなり、知識の定着が難しく感じることもあります。
そのため、講義形式だけでなく、実践的なプロジェクトやペアプログラミングを取り入れることで、学びを深めることが効果的だと感じました。これにより、実際に手を動かしながら学習することで、理解度が向上し、スキルの定着も促進されるのではないかと思います。
OJT
エンジニア研修が終了すると、私はトクバイのweb開発を行っている買い物サービス開発部に配属され、OJTが始まりました。この開発部では新しくジョインしたメンバー向けにオンボーディング課題があり、主にWeb版のトクバイの開発について一通り学んだのち案件にアサインされます。
トクバイはサービス開始から今年で12年目になり、ソースコードも膨大で依存関係も複雑です。Rails tutorialのシンプルなマイクロポストサービスしか見たことのなかった私は新規ページを1つ作ることすらままならない状態でした。当初はその規模に驚きましたが、メンターの先輩社員含む開発部のみなさんにアドバイスをいただきながらチラシやクーポンなどのデータの扱いやデータベースとのやりとりなどを学び、トクバイのソースコードとRails自体の理解を広げていくことによって、進行中の案件の内容も理解できるようになりました。
案件デビュー
そして迎えたのは8月の末、ついに私自身が書いたコードが世に放たれました。
携わったのはトクバイのお問い合わせに関するいくつかのページで、トクバイというサービスへのご意見と掲載している店舗に対するご意見を適切に集約するため導線や文言を改修しました。日常的に寄せられているご意見に関するページにデプロイした直後は心配もありましたが、問題なく動いているようで安心しています。
おわりに
いかがだったでしょうか。Web系IT企業に入社した新卒が実際の案件に携わるまでのプロセスについて、私の視点から率直に書いてみました。研修期間を通じて基本的なスキルを磨いたことや、同期との信頼関係を築けたことが、この成長の基盤となっています。
研修を通じて得た具体的な学びには、GitHubの効果的な活用方法や、コードレビューを受けることでの実践的なスキルの向上がありました。また、コードのデプロイ経験は、プロジェクトの一環として慎重に取り組む重要性を改めて実感するものとなりました。このような経験を積むことで、プロフェッショナルとしての自覚も芽生えるようになったと感じています。
これからも日々成長し続け、より高いレベルのエンジニアを目指すとともに、いずれは新たな仲間のサポートもできるようになりたいと考えています。この記事が、新卒エンジニアやこれから入社する方々、さらには研修を担当される方々の参考になれば幸いです。
くふうAIスタジオでは、採用活動を行っています。
当社は「AX で 暮らしに ひらめきを」をビジョンに、2023年7月に設立されました。
(AX=AI eXperience(UI/UX における AI/AX)とAI Transformation(DX におけるAX)の意味を持つ当社が唱えた造語)
くふうカンパニーグループのサービスの企画開発運用を主な事業とし、非エンジニアさえも当たり前にAIを使いこなせるよう、積極的なAI利活用を推進しています。
(サービスの一例:累計DL数1,000万以上の家計簿アプリ「Zaim」、月間利用者数1,600万人のチラシアプリ「トクバイ」等)
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