今年の上半期ベスト楽曲10選
*このNoteでは以下の企画に参加しています*
#声優アーティスト楽曲大賞2020上半期 (前半5曲が対象)
#2020年上半期楽曲10選
0.序文
「ぽぬ」です。Spotifyの過激派オタクやってます。いつもはTwitterのみですが、年に二度くらいは長文書いた方がいいかなという緩い意志を持ってスマホをぽちぽちしています。
去年の下半期あたりからサブスクが一般にも普及し始めて今では新譜は解禁が当たり前、未解禁レーベルは🔥(検閲により削除)🔥とかいうレベルに達しているのには非常に驚いています。
サブスク界のパイオニアであるSpotifyが日本でサービス開始しますと言ってから3年くらい全く手も足も出なかった頃(2014年あたり)が嘘のようです。
前置きはこれくらいにして、本題に入ります。ちなみに前半5曲は声優楽曲縛りになってます。
1. 四月のDreams come true - BATON=RELAY
作詞:zopp / 作曲・編曲:Atelier LadyBird
今年の上半期1位はこの曲。声優育成コンテンツのBATON=RELAYのApril4というユニットの楽曲らしいです。イベント等では去年末から披露されていたようですが、音源化はされていなかったので今年の曲です!
実はこの曲、最初に聴いたのは音源化される前のバージョン(下のyoutube参照)だったのですが、音源化に際して音のバランスやエフェクトが見直されて伸びやかな感じになっています。ほんと比べてみないとわからないくらい微妙な差しかありませんが、聴いたときに受ける印象が大きく違うので、音作りってすごく大事なんだと改めて実感しました。以前のままだったらこの10選に選ばれなかったかもしれません。
【音源化前のバージョン】
【音源化後のバージョン】
(後記:残念なことに、この記事を書いている間にサービス終了が発表されていましたね。素敵な楽曲をありがとうございました。。。。)
2. SCREEN GIRL - 諸星すみれ
作詞:珠鈴 / 作曲・編曲:ケンモチヒデフミ
【楽曲】(Youtube無課金勢はプレイリスト参照)
2番目にランクインしたのは、今一番ライブで聞きたいアーティストNo.2の諸星すみれさんです。TVアニメ「アイカツ!」の星宮いちご役で有名な彼女は昨年、TVアニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」のOP主題歌「真っ白」で声優アーティストとしてデビューしました。デビュー当時、たまたま近所でリリースイベントがあったので無料だし聞きに行くか~ってテンションで聴きに行きました。
すっかり虜になって、CD握りしめながら帰ってきました。とにかくポテンシャルの塊みたいな存在です。
さて、本題の「SCREEN GIRL」ですが、初めて聴くような曲調の楽曲だったこともあって、最初に聴いたときはかなり衝撃を受けました。いろいろと調べていくうちに、どうやらアフロビート、アフロポップというジャンルに近いということが分かりました。最近のクラブシーンで流行ってるそうです。
いや、攻めすぎ(笑)あまりにも最先端すぎるでしょ。
そんな踊りだしたくなるような異国情緒溢れる大人なサウンドに、日本が誇る諸星すみれの真っすぐだけど繊細な歌声が合わさって爆発的な化学反応が起こった!!というのが正直な感想です。やはり外国の方の歌唱は力強さやエロさを全面に出していることが多いという印象を抱いているのですが、そこに諸星すみれさんの真っすぐだけど繊細さを感じる歌声を乗せちゃった。ここのレーベルの諸星すみれさんにかける本気度をものすごく感じました。チャレンジ性、オリジナリティで+10,000,000点の加点。
3. hello new pink - 伊藤美来
作詞・作曲:ゆいにしお / 編曲:水口浩次
【楽曲】(Youtube無課金勢はプレイリスト参照)
最近流行りのシティ・ポップというやつです。何が正しい定義なのかはよくわかっていないのですが、自分では「都会風の”洗練された”メロディやサウンド」と解釈しています。70年代、80年代とかそのあたりの日本でブームになっていたものが第一次、それが10年代以降に再評価され始めておこったのが第二次と言っていいかと思います。それが今、声優楽曲に次々と取り込まれています。
さて、ほかの似たような声優シティ・ポップと比較したときに、この楽曲が素晴らしいなと思った点を2点紹介します。1つ目は、楽曲ブラックミュージック由来の揺れるようなリズム感を音符の長短を細かく織り交ぜてハネさせることで表現しているところです。
この手法は同じく今年リリースされた藤井風の「何なんw」という楽曲にも見られます。どうやらこういうサウンドが好みのようです。
両者ともピアノサウンドなので比べやすいかと思います。
2つ目の良いところは、歌詞です。伊藤美来さんのこれまでの楽曲はどこかカッコよさとかを意識したような雰囲気を感じていたのですが、このhello new pinkでは自身のインタビューで語っていたように、自分をストレートに表現する歌い方をしているところが良いなと思いました。歌詞の主人公も、好きな子に対して自分をよく見せたい、嫌われたくないという気持ちで着飾っているけど、果たしてそれでいいのだろうか?と悩みを抱いている少女なので、まさに”都会的”で感情移入がしやすいと思います。深くは聴きこまなくても、先ほど挙げたハネるリズムのところにキーフレーズとして入れられたカタカナ語(テラコッタのリップ、ピンクのワンピース、ブリーチetc.)が具体的な都会の女の子としてのイメージをもたらしてくれるところもよく考えられているなと思いました。
まとめると、アーティストとしての自分らしさ、都会を感じさせる歌詞とシティ・ポップが組み合わさったところが素晴らしいという結論です。
4. Desire Again - 鬼頭明里
作詞:新田目駿 / 作曲:momo / 編曲:神田ジョン
【楽曲】
ついに来ました。今一番ライブに行きたい声優アーティストランキングNo.1の鬼頭明里さんです。YouTubeでブレンドS OPのボーノボーノ言ってるMVを見て可愛いな~と思ったのが出会いでした。
最初はデビューすると知ってもCDを買うつもりはなかったのですが、ちょうどアニメイト行った日がフラゲ日で、しかもリリースイベントの抽選券ももらえるということだったので”なんとなく”買いました。そしたら、当たりました。行きました。
前日にANIMAX MUSIX 2019 神戸にシークレットとして登場していたということもあり、これは天からの啓示だ!(私信ともいう)と思い込んだチョロいオタクは当然ながらtwitterをフォローして次回作を待つわけです。
そして今年の正月、推定24時を過ぎたころ、なんと新SGの発売がTwitterで発表されました。正直こんなタイミングで来るなんて想定していないのでおばあの家で一人ひっくり返っていました。
以上、Desire Againのいいところをまとめると
・生バンドの方向性を見せてくれたところ
・黒衣装
・イケボ・イケメン
あれ?曲の紹介になってない?
5. empathy - winter alone ver. - / 石原夏織
作詞:松井五郎 / 作曲:松田彬人 / 編曲:菊谷知樹
一昨年末発売された1stアルバムに収録されているempathyという曲の、ライブ用にアレンジされたバラード版です。原曲に比べて音数が少なく、テンポが少しゆっくりで、小節ごとに冬を連想させるジングルのような音がリズム要素として入れられています。
【楽曲】
【比較】原曲バージョン
ライブで聴いたとき、鳥肌が立ちました。原曲は4拍子で刻むバスドラムがリズム感を担う主役となっているのですが、winter alone ver.ではそのバスドラムがほとんど出てきません。代わりに、言葉の強弱の置き方を大きく変えることで、単調になることなく、歌詞をしっとりと聴かせる方向に持っていってます。あと、ライブの衣装も素晴らしかった……
ここから先は声優アーティスト関係なく選定していきます。
6. Melty 2 hearts - 天輝おこめ
作詞:天輝おこめ / 作曲・編曲:technoplanet
ASMR系VTuber兼VSingerの天輝おこめさんの楽曲です。イントロのトークパートを初めて聴いた時に感じた衝撃は忘れられません。街から少し離れた草原の見える一軒家、そこに住んでる可愛い姉妹の仲睦まじい姿が一瞬にして思い浮かびました。まさにKAWAII MUSIC!!!
これは絶対アルバムの一曲目に入るべき曲だ!と直感で感じ、他のアーティストの曲と合わせてアルバム風にしたプレイリストまで作ってしまいました。(全14曲・59分)
7. STARRY SKY - PassCode
作詞:ucio, 綾菓 , 平地孝次 / 作曲・編曲:平地孝次
最近知った身で偉そうに言うのも変ですが、ぜひ聴いてみてください。多動曲の集合体みたいなアーティスト(アイドル)です。
急な展開の多さからFear, and Loathing in Las Vegasみたいと評されることが多いです。
知らなかった人、まずは15秒聴いてみてください。"違い"が分かると思います。
【楽曲】
このシャウト、メンバーの今田夢菜さんが出しているらしいです。ギャップやばいですね。
そして1分29秒のポイントで楽曲は一区切り。別の展開へと移り始めます。丁度アニソンOPの尺と同じなのでオタクにとっては心地よいのではないでしょうか。
8. 魅惑のカレイド - 宮川愛李
作詞:aireen (宮川愛梨&スタッフ) / 作曲:吉岡大地
【楽曲】
世間がYOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。を推すのであれば、僕は宮川愛李を推します。
0:45からのところとか、KARAKURIの -Zeroみたいでオタク心が揺さぶられます
【参考】
9. 君の花を祈ろう - 鬼頭明里
作詞・作曲:shilo / 編曲:白神真志朗
声優縛りなしで再選を果たしたのは鬼頭明里さんでした!
Desire Again含めたシングル曲やDrawing a wish、CRAZY ROCK NIGHTは、声優アーティストとして聴くからこそ良いものであると思うので、先の5選パート枠で選びました。
君の花を祈ろうはそういうしがらみを抜きにしても素晴らしい楽曲。言うなれば別腹。
ただし、二回入れるのが反則と言うなら代わりに降幡愛のCITYを入れておいてください。
80sの音楽を現代のサウンドに焼き直した点については高く評価しています。
10. 帰ろう - 藤井風
作詞・作曲:藤井風 / サウンドプロデュース:Yaffle
本命。
藤井風さんは約10年前からYouTubeでピアノカバー動画を上げておられた、1997年生まれの古参YouTuber。(中学生の時から初音ミクを踊ってみたりしていた小倉唯さんと一緒ですね!)
「これからはYouTubeの時代」という先見の明を持ったお父さまの薦めで始めたそうです。
そんな藤井風さんのデビューアルバム「HELP EVER HURT NEVER」の最後を飾る楽曲。
言葉遣いが素晴らしいです。
帰ろうという、いかにも日本語らしいフレーズで別れの決意を表現するこのセンス。鳥肌が立ちました。
この曲を発表するために日本語の曲を作ろうとまで思わされた曲。 (セルフライナーノーツより)
そして何より、曲がいい。藤井風本人がこのように語るほどの完成度。
日本語の持つ柔軟さを活かしたメッセージ性のある歌詞を組み合わせていく藤井風のアーティストとしてのスタイルはここから始まったのだと思うと、個人的には曲の内容とは裏腹に新たなる始まりを感じずにはいられませんでした。
以上、2020年上半期10選(兼2020年上半期声優楽曲5選)でした!最後に紹介した楽曲をまとめたプレイリストを載せておきます。もし共感していただけたらコメントなど頂けると嬉しいです。読んでいただいてありがとうございました!
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