
2025 Creativestudio OUWN / OSAKAは、SOUPのようにARTを煮込んで。
あければ はじめに 新たに ○○に
お久しぶりの投稿になってしまいました。
OUWNのアートディレクターの石黒です。
ご挨拶は早々に、一年の終わりに、また新しい一年の始まりに、
新しいデザインへの挑戦について、ほんの少しお話しさせていただきます。
私がデザインと向き合ってきたこの道のりは、決して順風満帆ではありませんでした。何度も立ち止まり、悔しさに胸を締め付けられる瞬間もありました。しかし、そうした困難があったとしても、私の中で「デザイン」というものが消えることはありませんでした。むしろ、血肉となり、いつしかそれを楽しむ気持ちや、広げたいという思いがより深まっていったのです。
居酒屋とデザインの組み合わせ
Creative Studio「OUWN」を立ち上げてから、いつの間にか10年以上が経ちました。そして、新たな挑戦として、11年目にMISSH Inc.を設立しました。その成果の一つが、居酒屋「OMA」の誕生です。居酒屋とデザインの組み合わせを聞いて、首をかしげる方もいるかもしれませんが、これまでデザインに注いできた情熱が、多くの人とのつながりを生み、気がつけば居酒屋「OMA」の成功へとつながったのです。


居酒屋「OMA」では、私がクライアントとのコラボレーションで生まれた製品が並んでいます。この場所は、単なる飲食の場にとどまらず、デザインを楽しみ、共有する場となっています。食べ物や飲み物を通じて、デザインが新たな形で人々に伝わり、そこから生まれる化学反応には、日々驚かされています。多くの人々との出会いも、私が感じる「デザイン」の力をますます広げてくれるのです。
とはいえ、「OMA」はまだ1年を迎えたばかりです。
サマーソニック2024 TOKYOへの出店、東京カレンダーの表紙に抜擢されるなど、開店一年とは思えない動きを見せてくれたOMAですが、これからも成長し、より多くの人が楽しめる場所にしたいと思っています。デザインと人とのつながりが生み出す化学反応を絶やさずに続けていくためにも、新たなチャレンジへと進む時がきました。
新たなチャレンジは東京離れ、西の食卓
OUWNが11年目に迎えた居酒屋「OMA」の誕生に続き、12年目には新たな挑戦として、大阪にOUWNの支社とも言える場を設けました。しかし、ここではOUWNと同じデザインワークを行うわけではありません。大阪の活動拠点として、私はSOUP inc.の取締役に就任し、OUWNとは異なる新しい形でのデザインの可能性を広げていくことを目指します。
SOUPでは、デザインではなくアートをメイン切り口とし、アート作品の物販や企画、製造、ギャラリーの運営、そしてアーティストの支援を中心に活動します。OUWNのデザインとは異なる視点から、アートを通じて人々にクリエイティブシンキングを働きかけたいと考えています。中之島美術館のミュージアムショップ「dot to dot today」の運営も、すでにSOUPが手がけています。


SOUPはさまざまな具材を合わせて老若男女に好まれる
美術館ではさまざまな展示が開催され、ミュージアムショップ独自でも多彩な展示が行われることで、多くのクリエイターとの出会いや発掘の場が生まれるでしょう。今後も様々な展示を計画していますが、クリエイターとの出会いを望む一方で、美術館内でのオープニングパーティーなどが難しい場合も考えられます。
そこで、中之島美術館に近く、アクセスの良い梅田駅のKITTE大阪1Fには、角打・COFFEE STAND「TOBI SHOP」も並行して運営します。ここでのオープニングパーティーを通じて、一般の方々にもアートに触れる機会を提供し、アートの循環を促進できると考えています。
また、ミュージアムショップ「dot to dot today」では取り扱いの難しい作品も、「TOBI SHOP」で展示することが可能です。新しいクリエイターの発掘の場となり、幅広いアートカテゴリーとの繋がりを深めることができればと考えおり、カルチャーが生まれる場にできたらと思います。
もちろん、朝から美味しいドリップコーヒーを提供し、ワインやお菓子の提供スペースも完備した自立した空間として機能しています。
大阪中之島美術館ミュージアムショップ「dot to dot today」・角打・COFFEE STAND「TOBI SHOP」それぞれのチームメンバーが視覚的にも味覚的にも美しいものを愛し、先進的なものや伝統を大切にする感性を持ち合わせています。
これらの場で私も、チーム皆も、多くの方と出会い・会話をし、お互いに新しい「美」や「アート」の循環を生み出しながら、日常のひと時が少しだけクリエイティブで豊かなものになることを心から願っています。


2点で街に軸を作りアートを混ぜ合う
この2点を軸に、大阪にARTの循環が生まれることでしょう。「場所がある」という強み、その意味を私はすでに居酒屋「OMA」で実感してきました。そこには、ただ人が集まるだけでなく、デザインやクリエイティブな思いが形となり、人々の心に届く力があるのです。その力が集まることで生まれるエネルギーの大きさを改めて感じています。
今、大阪にOUWNのデザインの熱を吹き込むことで、新しい波が生まれることを期待しています。その波は、きっと東京に戻り、さらに大きな渦となって、今までにない新たな展開ももたらすことでしょう。私の目指すのは、デザインとアートが交差する場所。その場所が、新しい何かを生み出し、人々がそこに集い、共感し、楽しむ場所となることです。
デザインという世界には、まだまだ底知れない無限の可能性が眠っているはずです。私はその未知の世界を楽しむことで、いつかもっと大きな未来を手にできるのではないかと信じています。
長くなりましたが、これを一つの決意として、新たなデザインをお届けする覚悟です。
ぜひ「 OUWN × DESIGN = SOUP × ART 」の未来を、一緒に見守り、応援していただければ幸いです。
今年のOUWNは、場所や会話から生まれるデザインが加わり、グラフィックやクリエイティブがさらに深みを増しています。これからの新しい展開を、どうぞ楽しみにしていてください。
ATSUSHI ISHIGURO / @ai_ouwn
Creative Studio「OUWN」(Tokyo) / @ouwn_0402
池尻大橋 居酒屋「OMA」(Tokyo) / @oma_ikejiri
大阪中之島美術館ミュージアムショップ「dot to dot today」(Osaka) / @dottodot.today
KITTE大阪1F 角打・COFFEE STAND 「TOBISHOP」(Osaka) / @tobishop.osaka