OUWN 10th と、
こんにちわ。OUWNを主宰している石黒です。
OUWNというクリエイティブスタジオができて
今年で10年を迎えました。
純粋にもぅ10年なのかというのが純粋な気持ちです。
これまで、デザイン賞について、仕事について、
OUWNという組織について、
さまざまな記事を仲間と共に投稿してきましたが、
設立10年という節目は、会社としても組織としても節目という時期なのでしょう。さまざまな変化を迎えているので、一つ書かせていただきます。
一つ、個人的に大きなことでいうと、
OUWNを一緒に立ち上げた藤田が新たな道へ躍進しました。
もともと、石黒が経営とデザイン・ディレクションを担当し、藤田がコーディングやプログラミング担当と、分野は全く違かったのですが、共に協働しながらOUWNを支えていました。
二人とも、生粋のプレイヤータイプなので、正直経営というよりは二人の持っている武器を融合しながら、クリエイティブなものを作り続ける。
その1つの強固な行動のみで突き進んできました。
ここ数年は、システム周りで困っている友人の会社に助っ人として藤田が出向し、その会社をフォローしながらOUWNのクリエイティブ案件もこなすという形でしたが、もともと藤田はプログラミングやシステム等々、WEB周りで来た球は変化球でも打てるようなタイプだったので、出向先で任される案件も増え、存在意義も高くなり始めたことから、OUWNとの両立が難しくなってきたために、この設立10年という節目に出向先に所属する形となりました。
「OUWNという名前は財産でもあるから、無くさないで…。石黒君さえ良ければ、OUWNという名前を絶やさずに突き進んでほしい。」
藤田からはそのような言葉もあり、
私がOUWNという名前を存続する形となりました。
そして、今年はOUWNに長く在籍していたアートディレクターの出井も
結婚・妊娠を機に卒業という形を取りました。
二人の貢献度はとても高く、二人がいたからこそのOUWNという会社の雰囲気があり、温かなチームとして、良質にクリエイティブを高められたとも思っています。
とはいえ、この10年、つぶやけば一言ですが、さまざまなことがありました。決して楽な道だったとは思いません。
デザインでは、常に勝負をしてきたという感覚があります。
週単位で目まぐるしく変わるデザイン案件。
常に新しいアプローチの模索、デザイン力・技術の向上、
生み出すことの難しさを体感し、生み出すことの恐ろしさも知り、日々戦い続けています。
常に、120点のものを提出する。とやってきましたが、過去のデータを見ると「よくこれで出したな、、、」とゾッとするものも少なくないです。
ただ、これは決して手を抜いてきたわけではなく、
今の自分が成長している証だと思うので、とてもありがたい感情だなとも思っています。
関わる人でも、良い人、そうではなかった人と、いたと思います。
陰であの人文句言ってるよ。など、そんな安易な内容ももちろんありました。基本的に文句というものは自分自身に返ってしまうものですし、嫉妬や妬みから始まるものが多いので、正直可哀想な気持ちになってしまいます。
私は人の悪口を言わないと徹底しているので(いじりはあるかな。。)
そのようなことを言う人も、伝える人も、あまり好きではありません。
日本は国民性・民度として、やっぱり足をひっぱる性質だとは思います。
しょうがないことと思いながら、出た杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれないように、逆に、まだまだ自分が成長しないといけないなと鼓舞しつつも、特に根を持つタイプではないので、楽な性格が、会社の質を上げてくれたのかなとも思っています。(親に感謝かな)
ただ、それは外野の話であり、
逆に、内部にこそ、徹底しなければいけないのがこの話です。
少人数なので、少しでも不満があるとしたら
それを陰で共有するのではなく、自分が不安なら直接、スタッフが自分にorスタッフ間で、何にせよ不満があれば、一度私とコミュニケーションをとるなどして、考えの側面までもスタッフが見れる状況を作ってあげれれば、困難も乗り越えられるのではないかと思っています。
猪突猛進、決めたら受け入れずみたいな人はちょっと困ってしまいますが、、どんな状況も周りに流されることなく、コミュニケーションを取れれば問題はさほど大きくなりません。人はキーポイントになるので、10年、大事なこととしてあげさせてもらいました。
そして、
おかげさまで、10年も経つと、どんどん淘汰され、仕事も人も、どんどん磨き上げられたものが残ってきたなと思います。
10年目にして、自分自身でも「土台ができた。」
そんなイメージも持つことができました。
デザイン賞なども、私はクライアントファーストなタイプなので、"この賞に合わせた作品を作る。"という調整がありましたが、
その挑戦も一区切りしたこと。
それに加え、アートディレクターの出井などがいてくれたことで、OUWNのこれまでのテイストやクオリティも、ある程度他スタッフへと受け継がれていくという組織としての重要なメリットもありましたが、出井の卒業を機にクリエイティブな面を再度一新し、新たなグラフィックを追求する機会を得たと考えるようになったこと。
一定ラインの技術力と、ある程度の知名度を築き上げれたことなど。
それらが合わさり土台となったことで、OUWNの作家性やPeople and Thoughtという芸術特化型の追求したクリエイティブ研究も、新たな側面から生み出せるのではないかとワクワクしています。
(↑出井さん:言い方ヘタで悪い感じにとらえたらごめんね。石黒のピンチはチャンスということの理解でね🙇)
そして10年という節目の流れがあるのか、地方案件も急激に増えています。
大阪、京都、福岡、山口、まだまだ他も、繋いでくれる方々、頼ってくれる方々、本当に感謝しています。
仕事を受け入れるだけではなく、今までのクライアントさんと、新しい仕事をどんどん繋げていく。そんな広い視野を持つこともできるようになり、そのような流れも作れているのかもしれません。
特に、どちらも当初からデザインでコミットしている山口の日本酒「三好」阿武の鶴酒造と、大阪の鶴見こどもホスピスさんとの新規プロジェクトは、とても楽しみな案件なので、また別の機会にご紹介させてください。
ブランディング・コンサルティングのような案件も
10年目を狙い澄ましたように発生し、新たな成長の場としてチャレンジをしています。
とても難しいと感じていますが、やっぱり知らないことを知っていくことは、お金では買えない価値があり、とてもありがたいものです。
そのように新しい文化や人との出会いは急速に目まぐるしく、ここ数年を見ても、人との出会いが増え、人の大切さを痛感している毎日です。
そして、新しい新規事業として、
私は前々からデザインや、デザイン会社の日々を
レストランに例えることも多かったのですが、
その縁もありまして、私が飲食店をオープンすることになりました。
絶賛準備中ではありますが『OMA』というお店で、
節目の年だからこそ動けた一つの行動だと思います。
藤田と石黒の二点で線となり始まったOUWNは、
出井が加わり、面となり、この10年をかけて、
多面的に成長したと思います。
これから先は、上記に挙げたように、
ますます面がふえ、球体になっていくと感じています。
角がなくなることで、速度は今以上に早くなるでしょう。
それが、どんなに嬉しいことか、きっと作品を通しても、
お会いした時にも、伝わると思います。
2023,04,02で、ちょうど10年目のOUWN、見守って支えてくれた皆さん、
本当にありがとうございました。
そして、これから球体となりゆく、新生OUWNのスタッフも、とりあえず熱いメンバーが揃っています。引き続きよろしくお願いします!
藤田と、出井のアドレスも生きているので
二人のことも引き続きよろしくお願いいたします。
石黒篤史