【本から学ぶ】幸せになる勇気
※嫌われる勇気の続編になります
1. 尊敬と共感
●尊敬とは
・人間をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力
・そして、その人が、その人らしく成長発展していけるように気遣うこと
・そのためには、「もしもこの人を同じ種類の心と人生を持っていたら?」と考えることで、相手の課題とやり方を想起できる
●共感とは
・他者に寄り添う技術であり態度である、技術なので身につけることができる
※相手の意見に同じ気持ちであると同調することではない
●共同体感覚
・人間の身体の弱さを現したものであり、感覚として共有できる(生まれながらに弱さを自覚して持っている)
2. 教育の問題
●間違った教育
・褒めてくれる人がいなければ、適切な行動をしない、罰を与える人がいなければ不適切な行動も取るライフスタイルが身に付く
・叱りや怒りは、この人は未熟な人間なのだという洞察が無意識のうちに働く、尊敬が存在しないため
・相手の決断を尊重して援助する、人生は自分で選ぶことができることを学んでいく
●自己肯定できない人の特徴
・今を肯定するために、不幸だった過去をも肯定する、逆に肯定できないのは今の自分に満足していない、そもそも過去は存在していない
・人と違うことに価値を置いてしまう(本来は私であることに価値を置く)
・比較は他者を欺き、自分に嘘をつく生き方になってしまう
・他者を救うことによって自らを救われようとする、劣等感を払拭できない一種のコンプレックス
3. 信用と信頼
●人生のタスクとして仕事、交友、愛がある
・仕事は信用の関係=条件付きで相手を信じること
・交友は信頼の関係=無条件で相手を信じること
・愛は貢献感の最上位の関係=「この人と一緒にいると自由に振る舞える」関係
●信用
・人間は生きるためには分業が必要、そこには信用が必要だった
●信頼
・信頼は他者のことを尊敬できるかで決まる
・相手のことが好きか嫌いかは、今の自分を好きなのか次第
・信頼は与える行為で、自分に蓄えがないとできない
・自己中心的な人は、ありのままの自分を受け入れられず、絶え間ない不安があるため、自分にしか関心が向かない
・交友関係は信頼関係であり、ギブアンドテイクの発想はない
4. 愛とは?
●自立
・子供は弱いからこそ、大人を支配できる
・多くの大人も自分の弱さを武器にして他者をコントロールしようとする
・この自己中心性からの脱却が自立である
●愛=自立=大きな共同体感覚
・愛とは、不可分なる「わたしたちの幸せ」を築きあること、「わたし」からの解放である=自立
・より大きな共同体感覚につながることができる=大人になることができる
●愛は難しく勇気がいる
・愛されることより、他者を愛することのほうが何倍も難しい
・人は愛することを恐る、保証のない行為であり相手に自分を委ねる行為だから、自分から愛することしかできない
・楽になりたい≠幸せになりたい、愛することは困難も多い
5. 真剣に生きるとは
いつか別れる日がやってきた時、「この人と出会い、過ごした時間は、間違いじゃなかった」と納得できるように不断の努力をすること。