日本の正月はわりと特殊
みなさま明けましておめでとうございます。
旅行記がまた書きかけですが、正月ネタは今を逃すと一年後、
とかになるので、今回は時期モノとしてお正月のことを。
日本は1月4日が終わったばかりという事で、まだまだ正月気分を満喫中、
と思われますが、こちらチュニジアはもう2日から何もかも通常営業です。
私も2日から早速仕事が始まりました。
昨日ようやく“笑ってはいけないアメリカンポリス”やら紅白を見終えたので、気持ち的には未だ正月を若干引きずっていますが、周りが新年一切関係ない人達だらけなので、強制的に私の正月気分も終了となってしまいました。
しかしお正月やら新年気分って、実は日本特有のモノだということは、
最近になってようやく実感した次第。
今までラテンアメリカ、北アフリカ(イスラム圏)と渡って来ましたが、
お正月の期間が長く、またその間をのんびりダラダラと過ごすのは、どうやら日本だけのようです。
大晦日はどこの国でも一大イベントで、カウントダウンして夜中まで大騒ぎするのは各国共通なのですが、元旦は日本のようにみんなで厳かに過ごす、
という風情はまったくなく、どちらかと言うと、昨晩騒ぎ過ぎちゃったから、今日はダラダラしようよー、的な感じの一日になってる事のが多いような気がします。
メキシコ、ブラジルとも日本人、日系人の集まりには関わっていたりしたので、新年会と称して元旦に集まったりもしましたが、大体は日系企業と言えども翌日から仕事なので、正月気分は一日で終わってしまうのが通常なのです。
まぁメキシコ、ブラジルともカトリックの国なので、正月よりはクリスマスの方が重要事項。クリスマス前の盛り上がりと準備に対する余念のなさ、並びに当日の盛り上がりは、当時は圧倒される様に思いましたが、それは今年、本場ヨーロッパでクリスマスを迎えて、いやいやそれ甘かった、と考えが一掃されました。
ヨーロッパの人達のクリスマスにかける思いって、ホント執念か・・・と思うほど。
いかにクリスマスがヨーロッパ人にとって大切なのかを目の当たりにしましたが、その思いが強すぎるので、クリスマス終わったら翌日新年、とかの方がラクだろうに、と思ったのはやはり私が日本人だからなのでしょう。
で、チュニジアはと言うと、新年に関しては更に淡白で、31日夜は家族で集まるので、その日の準備のためにスーパーは混雑するのですが、カウントダウンは特に街を上げて大騒ぎするでもなく、ひっそりと年明けをした様に思います。(実は寝落ちしたのでどうだったか全然わからない、気付いたら0時半でした)
元旦はスーパーなどは休みでしたが、2日からいつもと同じ顔して通常営業。
やる気満々の商店は元旦から開けている所もありで、いつ休む気?と疑問に思う程のいつもっぷりでした。
そしてクリスマスはと言うと、チュニジアはゆるいとは言えイスラム圏なので、クリスマス装飾が街を飾ることはないのですが、ヨーロッパ人の移住者も多く、またゆるいだけあってその辺は寛容なので、大型スーパー内ではXmasキャンペーンみたいな事も普通にやってるし、クリスマスプレゼントの用の特設コーナーもあったりで、宗教、主義は一体どこにあるのか・・・と思うこともしばしば。
しかしそれでもラマダン中のイフタール(日没後に初めて食べる食事)や、ラマダン終了日の祝宴、犠牲祭やらイスラム暦の新年(全て毎年暦によって変動)の方がよっぽど年末行事より盛り上がってるので、ゆるくてもやはりここはイスラム圏なんだなぁ、と知ったこの1年でした。
日本を出て11年近く経ち、その間年末年始を日本で過ごしたのは一回しかないので、日本のクリスマス、正月の記憶もだいぶん遠いものになり、私の認識してる年末年始と現在の年末年始はかなり変わっているかもしれません。
いつか日本で過ごす時が来たら、逆に外国人から見る日本の行事のように、新鮮に思えるのかもしれないなぁと思ってみたりします。
いずれにせよ、こたつに入って飲むお酒、とか、おせち料理を囲む正月、というものに憧れを感じてしまう程、チュニジアの冬は寒くて厳しかった・・・。
年とともに、ますます気分が未開の土地人になって行く私です。