【散文詩】標的は抗う偽善者

地頭のよさなんて幻想で

無人島の漂着者のよう

消えたいと吐き出す言葉の賞味期限

時限装置は誰にでも埋め込まれているから

疾風怒濤を回顧すると空っぽがヘラヘラと哭いている

折り合いがついた人生に唾を吐いて

手首の傷跡に後悔するなら腕ごと落としてしまえ

自分探しの顛末は晒された髑髏を砕く