【散文詩】茜棚の咲く庭園

季節が茜にかわる月

暦を指折り

俤を抱く

小さい命を交わし合うのは

蜜の涙の雫に酔う

小舟の抜け殻を俯瞰する瞳

茜に映える夕日の山嶺