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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿194

第193回から続く



ブルームバーグ記事からの引用です。

・「米債務上限合意、議会通過の難関に向かう―デフォルト回避で」

・「米債務上限合意、共和党の保守強硬派から批判噴出―「報い」を警告」


こちらは、Liz Ann Sondersさんがシェアしてくださったツィートとチャートです。



Liz Ann Sondersさんからの引用~「昨年10月のマーケットの安値以来、S&P500のテクノロジーセクターフォワードEPS(チャート上オレンジ)はさらにダウンしているところですが、フォワードP/E(チャート上ブルー)は、ほぼ46%拡大しました」


NVDA株はバブルの領域


こちらは、Steve Matthewsさんがシェアしてくださったツィートとチャートです。


Steve Matthewsさんからの引用~「NVDA(NVIDIA/エヌビディア)の時価総額は、まさに$1兆ドルに到達しようとしているところであり、予想される売上のおおよそ25倍でトレードされています。将来における潜在的成長というところ関係なく、NVDA株はバブルの領域にありますね」

ナスダック100などを見ておりましても、企業による自社株買い戻しも相当反映しているのでしょうね。

吹くだけ吹いて、吹き上げて、行きつくところまで行って、マーケットの背景にある素地、素材が変化したら、それまでとは逆の動きになること、これはマーケットにつきものですから、そう思いながら見ています。

まだ、今、マーケットの背景にある素地、素材はこれまでから変化しているわけではありません。これまでの寄稿で述べてきましたように、これから変化するでしょう。

ちょっと話が変わりますが。いや、ふと思うんですよね。この2月頃とか3月頃とか。マーケットでは、ターミナルレート(金利の最高到達点)は6%だあ~云々~って話題になったりしていて。今5月末ですが、わずかの期間で、マーケットの話題はすでに大きく変化しているわけですからね。状況が変われば、すぐに話題も変わりますしね、そんなもんだろうと思っています。

この寄稿で述べて参っておりますが、経済解説がお好きな場合は、リセッションがやってくるからとかハードランディングがどうのこうのでとか、そういう事でしょうけど。


マーケットで、損したくない、少しでも儲けたいと具体的に考える場合


マーケットで、損したくない、少しでも儲けたいと具体的に考える場合は、昨年来、マーケットのテーマは流動性、金融状況という事でしょうね。
第192回の寄稿で引用させて頂きましたブルームバーグ報道をもう一度思い出してみてください。

・「債務合意巡る安堵感は短命か、TB大量発行に注目移る―米債券市場



キーワードは、「TB大量発行」です。

米財務省は、7-9月までに1兆ドル余りのTB(財務省短期証券・ティービル)を発行へ

この記事からの引用~こうした大量発行は金融市場から著しい流動性を吸収する可能性が高い

アメリカのホンマものの債券の専門家の方がご指摘し続けておられるのは~債務上限問題の解決が近づくにつれて~「マネーマーケット~SOFR(Secured Overnight Financing Rate・担保付翌日物調達金利)(米国の銀行間の指標となる金利)、このSOFRは、リバースレポ金利以上で推移するでしょう。市場関係者が注視しているのはレポ金利。今後よりリバースレポの枯渇を目にすることにあるでしょうね。マネーマーケットファンドは、今後これから、リバースレポから、より高い利回りを求めて行くことになる(リバースレポからの資金シフト)」

リバースレポ~債券を担保として資金を借り入れる貸借取引。レポ取引~資金と債券を一定期間交換する取引。

当然、リバースレポからの資金シフトも視野のど真ん中に入れているわけですね。

僕は、この寄稿で、イエレンさんは8月を目途にして、TGA(米財務省一般勘定口座)を再構築するのでしょうと述べてきました。その際、TBを、莫大な金額、発行する、売るという作業になるわけですね。その際、マネーマーケットファンドからの需要も多分にあるでしょうが、差し引きネットでタイト(引き締まり)の状況が生まれるはず。

マネーマーケットファンドは、より高い利回りを求めて、リバースレポとどっちがいいの、という比較、もちろんするでしょうね。いずれにしてもこの過程で、流動性そのものは吸い上げられることになるでしょう。

同時にこのTGA再構築期間、いくつか、さらに米地銀など、銀行が倒れる可能性がありますね、とも述べております。

まだTGAからのドローダウン(お金の引き出し)やリバースレポからのサポートがある、サポーティブな段階での冒頭のテクノロジーセクターの動きです。そう思って見ています。

いずれ近い将来、これまでのようなサポートはなくなりますよ


いずれ近い将来、これまでのようなサポートはなくなりますよと述べています。それが、なくなる時に、株マーケットの流れは変わり、これまでとは逆の動き、下落に転じることになるのでしょうねと述べております。僕はこのように考えております。





第195回へ続く




最後に …
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第138回~

第1回~第137回

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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
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