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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿250



第249回から続く


第250回寄稿

逃げといて良かったです(笑顔)


週が変って、アメリカのマーケット反発。


とりあえず、逃げといて良かったです(笑顔)。
これまで述べました通り、ここのところの下げで、まずは、マーケットは売られ過ぎの状態になっていましたから

今週は、23日水曜日の引け後のエヌビディアの決算発表や、25日ジャクソンホールでのパウエル議長講演を前にした思惑がいつも以上に働く州でもあるでしょうから、それを踏まえて、のんびりマーケットを見ます、ノーポジですから。



何かあった時のFRBと米財務省による「介入」体制



今回、パウエル議長の講演を聞くにあたって、今一度、サクッと、第152回の寄稿をご覧になっていただければと思っています。マネタリスト、ミルトン・フリードマン博士の考え方について触れています。まあ、早い話が、インフレ、デフレ、こういったことは、ワシントンD.C.(ワシントン・ディストリクト・オブ・コロンビア)・政治の場から作られる、そこに起因するものだと。その中で、独立機関としてのFRBであり、FRBの役割です。QT(量的引き締め)を行っているFRB、大統領選挙イヤーの前年、金融状況の緩和を注視し、豊富な流動性供給というところを主眼に置いているでしょと言ってもいい米財務省。何かあった時のFRBと米財務省による「介入」体制。

経済がこうで、インフレがこうで、金利がああで、という切り口からの説明よりも、僕くには前述のこの説明、政治に起因する、が、しっくりきます。


つい先日も繰り返し述べたことですが、今、この時点で、アトランタ連銀による第3四半期のGDP予想を見てもアメリカの経済強いわけで。失業率も低い、賃金も上昇している、クレジットスプレッド(企業などが債券を発行してお金を調達する時に、お金を返せるかのリスクに応じて「上乗せ」される金利のこと・債券の債務不履行(デフォルト)リスクに応じて上乗せされる金利のこと)を見ていても、異常が探知されているわけでもありませんし。結構、上々ですね。

そして、豊富な流動性、金融状況の緩和に気を配っている米財務省。その中で、QT(量的引き締め)のインパクトが、これまでよりは、顕著に出ているこの期間、8月。だから、これまでほどスムースに株は上がりにくくなっているとともに、どか~ンと下がるかと言われれば、そうでもないと思うと述べてきました。まあ、下がったり、上がったり、途切れ、途切れの展開かと。僕個人は、ポジションを閉じましたが、QTのインパクトがこれまで以上に表れている8月という「時」その「月」は、まだ続いています。

今、前述のような状況の中で、マーケットは調整を入れて、その調整を入れている中で、8月21日月曜日のマーケットでは戻りを入れたというところです。この調整が、5%超で終わるのか8~9%の調整(S&P500で4200レベル、NYダウで換算するなら(33,180から32,886のレベル)を見るのか。今、これを、”これこそを”、見ています。それを左右することになる要因であるかもしれないエヌビディアの決算発表やジャクソンホール。だから、そこを見て、また、次を考えるという姿勢です。

ステルスQT


もっと言うと。
この寄稿で過去にステルスQEという言葉を使用してきました。
実際には、定義上、QEではないのだけれど、効果としてはQE同様の効果をもたらす。ステルス。まあ、今、この8月、ちょっと文字って言うと、ステルスQTと言うか。この場合は、実際にFRBは現実QTを行っていますから、ステルスという言葉は適切ではないかもしれませんが、作用上、よりQTのインパクトが顕著になっているという事を意味しています。

これもずっとこの寄稿で使用してきた表現ですが、”何かを壊すところまで”、最速のペースで金利を引き上げてきたFRB。パウエル議長のQE(量的緩和)、ZIRP(ゼロ金利政策)には戻らない、フェドプット切りという闘い。

もう、壊れそう、いや、支える、壊さない、壊させない、壊してなるものか、アメリカ合衆国繁栄のために、という、米財務省、そしてFRB。このような構図で見ております。


”調整” 5%取れれれば十分です、おんのじ


今、目にしているのは、”調整”だと僕は認識しています。その”調整の幅”が、5%超なのか、7%なのか、8%~9%あるのか、という事で見ています。
僕の場合は、5%取れれれば十分です、おんのじ、です。

昨日述べた通り、いずれ、ハードランディングに遭遇することになるのであろうと僕は考えておりますが、今は、まだ、そうではありません。FRBはソフトランディングを歌えるし、前述の通り、”上々”です。QTのインパクトがこれまでよりはこの8月顕著ですね、というところです。

余談ですが。先日とあるアメリカ人が、「いや、今回はマーケット下がると思うよ、S&P500で3950レベルに(NYダウで言うなら30,970レベルに)」と言っていました。どう言おうが、どう予想しようが自由です。が、いきなり3,950云々のその前に、4,300というレベルであり、4,200というレベルがあるのです。先にそれがあってのことです。4,200レベルを今回割れたら3,950で止まるんですか?チャートが大崩れすることになりますよ、とは思いました。ですので、まず、足元から、ひとつずつ。

下げに乗じた弱気一辺倒のコメントには組しませんというのは、こういうところにあります。



ブルームバーグ記事からの引用です。

・「米国株に対するムードは悪化とモルガンS、ゴールドマンは同意せず」

・「エヌビディア、目標株価の引き上げ相次ぐ―23日の決算発表控え」

・「米国のGDPと市場は切り抜ける、政府閉鎖が起きても―ゴールドマン」




第251回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
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③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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