雨漏りしやすい?陸屋根と片流れ屋根について解説
こんにちは!あつしです。
屋根には、いろいろな形がありますよね。
みなさんは自宅の屋根の形をご存知でしょうか?
実は、屋根には12もの種類があるんです。
驚きですよね。
屋根のトラブルといえば、雨漏り。
その12種類もの屋根の中には、残念ながら雨漏りしやすいと言われるものがあります。
それは、以下の2つの屋根です。
・陸屋根
・片流れ屋根
もちろん、メリットもあるのですが、雨漏りに関しては弱いと言われているんです。
今回は、"陸屋根"と"片流れ屋根"についてお伝えします。
なぜ、この2つの屋根は雨漏りしやすいのでしょうか?
ぜひ、最後までご覧ください!
陸屋根
陸屋根は、傾斜のない平面の屋根です。
平屋根とも呼ばれます。
引用:コトバンク(以下同じ)
読み方は、×"りくやね"ではなく〇"ろくやね"なんですね。
平面と言っても実際は、水はけのために、ごく緩い勾配を持っているものが多いです。
鉄筋コンクリートのマンションやビルに多く使われています。
陸屋根のメリットは、屋上を有効活用できること。
戸建て住宅でも、そのスタイリッシュなデザインやメリットから陸屋根が普及してきています。
屋上で家庭菜園したり、バーベキューなんていいですよね!
他にも、平面なのでメンテナンスがしやすく、足場の必要もないので修繕コストを抑えることができます。
◆陸屋根のデメリット◆
陸屋根は平らなので、他の屋根と比べるとどうしても水はけが悪くなり、雨漏りしやすくなります。
対策としては、防水工事をしっかりしておくこと。
新築のときに防水処理が行われますが、経年劣化していきますので、定期的にメンテナンスをすることが大事です。
片流れ屋根
続いて、片流れ屋根です。
読んで字のごとく、片方にだけ勾配がある屋根のこと。
シンプルでスタイリッシュな見た目から、人気があり採用する人も増えています。
片流れ屋根のメリットは、構造がシンプルなのでリフォーム費用が安いことです。
また、屋根の一面が広いため、南向きであれば太陽光パネルを設置すれば最大限に利用できます。
片流れ屋根には、金属屋根(ガルバリウム)がよく使われています。
◆片流れ屋根のデメリット◆
片流れ屋根は、傾斜の上の方から雨水が伝って、屋根と外壁の隙間に侵入しやすい構造になっています。
ですので、"破風板(はふいた)"や"野地板(のじいた)"の隙間から雨漏りしやすくなります。
引用:雨漏り匠ナビ
また、屋根が一方しかないため、軒下のない方の外壁は雨風や紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。
ですので、外壁が劣化しやすくなります。
そして、通常の屋根の場合、雨水は二方向に流れていきますよね。
でも、片流れ屋根は、屋根が一方向しかないので、単純に雨水が流れる量が2倍になってしまいます。
ということは、雨樋(あまどい)に負担がかかりやすいと言えます。
他にも、片流れ屋根は、屋根裏の換気が悪く湿気がたまりやすくなります。
通常の屋根ですと、屋根の両面に通気口が設置できますが、片流れの場合は、片方にしかつけることができないからです。
屋根裏の湿気は、屋根自体の劣化につながり、それが雨漏りの原因になってしまいます。
対策としては、伝い水を防ぐために、屋根の頂部に透湿ルーフィングで覆ったり、水切り板金をつけるなどがあります。
これらは、新築のときにされている場合が多いので、定期的なメンテナンスで、劣化している場合に交換することで雨漏りを防ぐことができます。
※透湿ルーフィング:通気性がある防水シート
※水切り板金:屋根を補助する板金
また、屋根裏の湿気を防ぐために、送風ファンをつけるなど換気をよくするとよいでしょう。
片流れ屋根は、屋根自体は雨漏りに強いのですが、その作りから、野地板、破風板の隙間や屋根と外壁接合部分の劣化から雨漏りしやすくなります。
そのため、定期的に外壁塗装、野地板や破風板、外壁との接合部分のチェックをすることもおすすめします。
まとめ
今回のまとめは、このようになります。
【雨漏りしやすい屋根】
陸屋根
・屋根が平面なので水はけが悪く、雨漏りしやすい
〈対策〉
・定期的な防水工事のメンテナンス
片流れ屋根
・屋根と外壁の接合部分から雨漏りしやすい
・雨樋に負担がかかりやすい
・屋根裏に湿気がたまりやすい
〈対策〉
・透湿ルーフィング・水きり板金などのメンテナンス
・定期的な外壁塗装
・野地板、破風板や屋根と外壁の接合部分のメンテナンス
・雨樋のメンテナンス
・屋根裏の換気をよくする(送風ファンをつけるなど)
陸屋根と片流れ屋根についてお伝えしました。
どちらにもメリット部分もあり、デザイン性が高いのでこの屋根を選ぶ人も増えてきています。
雨漏りがしやすいと言われていますが、定期的なメンテナンスで防ぐことができるとわかりましたね。
そして、傷んでいる部分を的確に発見し、補修するには、業者選びも重要です。
信頼できる業者にメンテナンスを依頼しましょう!
屋根の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。